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「幸村の海賊旗」
第46話「 海の口伝 」
【最 終 話】
第47話「 自 由( さきへ )」公開いたしました♪」
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「幸村の海賊旗」
第46話「 海の口伝 」
【最 終 話】
第47話「 自 由( さきへ )」
物語のひとかけらをこちらへも。。。
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一番大きなキャラック船・吉祥は、夜海に錨おろすと、全ての帆船の円陣の中心に守られる位置に船をかがる。
大型キャラック船・吉祥の甲板下の回復室には機能的な竹製ベットが三つあり船の揺れで動かないよう床板に固定されていて寝心地がいい。
だというのに、また由利は子供達に囲まれ夜の甲板にいる。
満天の夏星座が天に、映した鏡面のような海が船を抱く
船が転々と美しい姿を夜影にしてゆるやかな波にゆらぐ
三百六十度夜の夏星座。星座が満天の海と空の間。
由利は片膝に肘ついて頬杖し長い片足投げ出した甲板に大きな船図面を眺めながら
「 このバケモンはいったいなんだ 」
そう言った由利の胸筋にふれる距離に、望月もふわりと片膝をついて精緻な図面に
指先をのばす。望月の白く細い指先が辿る船の木割り図の場所を、由利は声にしていく
「 船首楼や船尾楼に、白兵戦を戦う兵士をどンだけ乗せられるかより
大砲を自在に操作する空間と、砲手の配備場所の確保が優先されてる
キャラックより船首から船尾までの舷側曲面は角度が浅ぇ、甲板間の高さもな
キールがキャラックと同じルーモ長《ちょう》のクセに、このデカさはなんだ
こいつぁ …… 商船じゃねえぞ 」
見上げる望月の雪色のほおにひたいに、月光と星空が透かした船の図面の微細な線が映り込む
黒曜石のような双眸をキラキラと細めた静かな声はわずかに微笑んで
「 戦闘艦《せんとうかん》さ 」
。
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幸村の海賊旗 〜戦せず手に入れる。戦国で世界をしる帆船海賊団を。人質時代の少年・真田源次郎、海の口伝〜
https://kakuyomu.jp/works/16817139555968326649 ゆうつむぎ 拝