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彼は言った。
「お前は空気だよ」
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目についた人がいれば、この内容について少し、ほんの少しだけ想像してみてください。
何を思われたでしょうか?
一 ああ、こいつ存在感ねーんだな(ホジホジ
二 うわ、こいつめっちゃ頼られてるやん(空気とか絶対ないと生きていけんやん
三 わかりません(メガネきらーん☆
正解は……
あるわけないですよね。
というか、思うということに論理的な記号を振り分けられれば、もっと人生バラ色ですね。
統計的には可能でもいろんな背景に対する依存度が強そうです。
でも、それはそれで重要ですね(AIに小説書かせるばあいだとか)。
少し足します。
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彼は言った。
「お前は空気だよ」
僕は涙が止まらなかった。
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どうなったでしょうか?
一 いじめ、だめ、ぜったい!(わたしの目の黒いうちは理不尽を許しません、キリッ
二 なんかしらんけど、まあ、ええ話しなんちゃう?(あ、なんかガリガリくん食いたなってきたなー
三 わかりません(彼らは、なぜ、どういった経緯があってその世界に存在しているのでしょうか? そもそも世界とは一体何なのでしょうか? メガネきらり♢
正解は……
もちろん、あるわけないですよね。
状況づくりって骨折れますね。
少しつけ足してみて――
彼は言った。
「お前は俺にとって、空気みたいだな」
もしくは
彼は言った。
「お前は俺にとって空気みたいだな」
微妙ですかね。
なんかどっちにもとれます。
「お前は空気なんだよ、いやいや、そういう意味じゃくて」
これも、どうとでもとれる。
「おぬしは空気でござる」
もう、収集つかないね。
まあ、この程度ならあんまり支障はないはずなんですが、それも形態によりけりですかね。
なるべく短くしようと、さわり、ふり、おとしどころを考えてます。
別の意味での着地点を、勝手にさがして、勝手に悶々してますね。