今日で読者選考が終わりますね。
一応、順位などを確認してみたところ下記のようになりました。
参加作品名:お掃除メイド「マナ」の冒険記
・総合:1366(総応募数:7188)
・異世界ファンタジー部門:583(応募数:2654)
正直、想定以上の順位です。
読者の皆様、フォロー、☆評価などをくださった方々には感謝の念しかありません。本当にありがとうございました。
ちなみに、以降は長々と応募していた作品について論じているので引き返すなら今です。
応募した「お掃除メイド」は各話の平均文字数が4,800で、2021/2/6時点で30話に到達しながらも物語があまり広がっていません。
他の作品と比べてみてもスローペースに物語が進み、内容に爽快感はないでしょう。
これに関しては、敵をサクサク倒して、レベルアップして、最初期と比べて俺はこんなに強くなったぜというストーリーに飽きているからです。一応明言しておきますが、そういうストーリー展開全部を面白くないと思っているわけではないです。『蜘蛛子さん』とか、『転スラ』とか普通に好きです。
最強系、最弱系も似たようなのを読み過ぎたのか飽きて来ましたね。
最強ならどんなストーリー展開でも最終的に勝たないとおかしいですし、最弱系も最弱なのに勝ちますからね。能力で劣ってるから頭使って……とか、ユニークスキルのおかげでって言ってもただの蟻が象に勝つのは納得できませんでした。自分で書く分には……という話です。
また作品を作り始める際、経営系統は物流含めて状況把握が難しい(面倒な)上に、今いる世界での経営常識が異世界でポンと通用するとは思ってない人種なので手を出しませんでした。
異世界転移を選んだのは、「自分の常識が変わる」という現象に対して、どう主人公が立ち向かうのか見たかったからです。
そのため、本作はゲームからの転移というスタートを切っておりますが、「異世界人に普通に受け入れられてちやほやされる」という展開にはなりませんでした。
信用ゼロからのスタート。周囲との力量を測るイベントも起こさず、普通に一から積み上げてもらうようにしました。なので、様式美としてあるような腕試しがありません。
ギルドでも討伐成果は良いのに思いっきり疑われていますからね。一般受けする作品なら普通に「凄い!」とか言わせて、信頼を勝ち取っていくんでしょうけど、私は彼女にそんな甘い仕打ちはしません。
じゃあ、最底辺からスタートしろよ!って思うかもしれませんが、最底辺から這い上がるのはマジで大変なので諦めました。信用がマイナスからスタートすると本気でゼロにするのが尋常じゃなく難しいんです。『盾の勇者』とかホントよくあんな風に書けるなと思います。
言葉とかも通じないにすると、言語習得のために作品内の時間経過がとんでもないことになりますしね。また、言葉が通じないが敵意はなく、だけど怪しい奴に対して現地人が優しく接してくれるという幻想はごみ箱に捨てました。
主人公が戦士系や魔法使い系ではなく、召喚獣を扱うようにしたのも主人公がちょっぱやで認められないようにするためです。彼女たちに守ってもらうためじゃありません。異世界現地人が彼女に順応するという事を可能な限り、困難にしております。
とまぁ、あまのじゃくな作者が世に出回っている作品のそれっぽい部分をかき集め、良いところを回避するように作ったような作品です。
端的に言えば、中途半端。だけど、そんな話を読んでみたいと書き始めたのがきっかけです。
それでも楽しんで頂けているのなら幸いという感じですね。「お掃除メイド」は作中にも出ている通り”頭がおかしい”のでこれからも皆さんの期待を裏切ります(笑)。
ここまで読んでくださった方々、ありがとうございます。
そして、これからも「お掃除メイド」をよろしくお願いします。