3食のご飯より本が好きな著者が読書好きと繋がるためにお気に入りの本を紹介する企画
本のタイトル「深い河」
作者「遠藤周作」
発表年「1993年」
「深い河」は愛の存在を描いた小説。愛する感覚が分からない主人公を主題にしながら、逆説的に愛とは何かを語っていく。
愛に関する問いかけは今も昔も深い悩みなんだと感じた。
私は一度、「エバーグリーン」という小説の中でクローン人間の話を書いた。いくら科学技術が発達しても愛の悩みは消えない。科学技術はどれだけ発展しても手段である。どうすれば、愛にたどり着けるのか。いくつも手段が合っても良い。それぞれの道があるというのは、「深い河」の一つの回答なのかもしれない。