テーマ
恋をしてみたい高校生の男女が、思わぬ仕方で本当の恋を知る青春成長物語。
世界設定
舞台は高校(進学校)の教室。学祭を前にした夏、7月で、進路の話が始まってきている。教室には少々無神経な先生。
キャラクター設定
タクト・・・小説家になりたいがそれを周りに隠している高校二年生の男子生徒。物語を書く上で、自身も恋愛を経験してみたいと思っているが、心が追いつかない。
ユウ・・・スクールカウンセラーになりたい高校二年生の地味な理系女子。思春期の学生の話し相手になることを想定し、自分も高校生のうちに恋愛など青春らしいことを経験してみたいと思っているが、心が追いつかない。
ストーリー
席が前後で進路希望が見えてしまったことがきっかけに、今まで関わりがなかったのにも関わらずお互いの夢について話すようになるタクトとユウ。話しているうちに、「夢を叶えるために、恋を経験したい。でも異性を好きになれない。」という共通の悩みを抱えていることが分かる。ユウの提案により二人は契約結婚ならぬ契約交際を始める。経験のために、お互いの夢の実現のために、二人は形式上、“付き合っ”てみる。ところが感情の追いつかない恋愛は、面白みもない。デートも定番コースを検索して実行するだけだった。これではなにか違うと思ったのと同じ頃、ユウは自分が幼馴染の男子に本物の恋心を抱いていることを悟り、タクトに話を切り出し、契約交際は解消される。タクトは納得したようでどこか腑に落ちず寂しく感じ、論理上元カノであるユウへの感情がいつのまにか本物の恋になっていたことに気づく。そのようにして二人とも、本物の恋を知る。