……どうすれば自分の小説は面白くなるんだろう?
そう思って「とにかくなんか売れていて、どこかで名前を聞いたことがある小説を食わず嫌いせず読んでみよう」と、図書館で棚を物色しててたまたま目に入った「図書館戦争」を読んでみました。
ちっくしょう。面白えよ。
完全に打ちのめされた。すげえ面白いよ何コレ。
小難しい文章なのに読める。込み入った説明なのにちゃんとスムーズに頭に入る。先を読んでみたくなる。
私に足りてないものが全部ある。
で、あとがきで「旦那」という言葉が出てきてまた驚いたのですが、ミリタリー全開の内容と「有川浩」というペンネームで完全に勘違いしてたけど作者は女性(しかも年上)。これは「荒川弘」以来の衝撃だ……
正直私、小説の芝居がかった会話ってあまり好きじゃないんです。「図書館戦争」の中から抜粋すると、例えば
「ついでだからコイツちょっと借りてきますね!」
「え、ちょっと柴崎!」
「昼ごはんまだでしょ?付き合いなさいよ」
「あたしまだ仕事がっ……」
みたいな会話。ドラマとかじゃよく見かける場面だけど、現実にこんな会話あるかいな、というやりとり。
個人的な好みの問題なので大きなお世話だけど、私はこういう会話を読むとどうしても背中が痒くなってしまうので、自分が小説書く時にはできるだけこういう会話にならないように気を付けています。
この「図書館戦争」ってこの、背中が痒くなるような私の苦手なタイプの会話文がずっと続くし、内容も背中が痒くなるような部分がたくさんあるんだけど……
なんかもう、そういうの全部吹っ飛ばすくらい面白い!
もう一度言う。ホント悔しい!面白い!
独創的なプロット、筆力、魅力的なキャラクターがあれば、普通なら到底自分は受け入れられないようなものでも、気にならずに受け入れてしまうくらいのパワーがあるんだってことを体感して、なんかもう完敗です。
ちくしょう負けない。
ストーリーの作り方もっと勉強して、文章の進め方ももっと磨きをかけて、もっともっと面白くて読みやすい話を書いてやる!
ちなみに「図書館戦争」終わったので次は「陰陽師」読んでみます。
勉強勉強。