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ダンジョン、というものについて

みなさま、いかがお過ごしですか? 
いつも読んでいただいてありがとうございます。皆様から応援していただけるのが励みになっております。

 最近は、読みに来ていただいた方の作品を読みに行くことが多いです。そのおかげで、異世界ファンタジーも面白いと思えるようになったのですが。

 いまだによくわからない。
 ダンジョンになにか特別なことがあるんですか? ダンジョンって、王宮などの地下にある、悪者を閉じ込める牢獄のことだと思ってるのですが、それ以上に何かの意味があるんですか?

 スライムとかの組み合わせとか、そもそも、スライムって何なんでしょう? ドロッとしたのを楽しむおもちゃですよね? それが武器になる、とかですか?

 そのことを小説に書く、というのだから、きっとなにかそこに心を掻き立てるものがあるのでしょう。

 おそらく、その異世界ファンタジーの「常識」を知らないために、イマイチ楽しめない。表面だけをつらっとなでていて、話の意味は分かるけど深く入り込めないんですね。

 でもやっぱりそれは失礼だなあ、と思って。

 なので、せめて参考文献などおススメしていただけたらありがたいです。息子がマインクラフトで、どこかの荒野に石造りの豪華な牢屋を作っていたので、多分、ゲームに出てくるのだと思います。息子に聞いたら、「牢屋は牢屋だよ!」と、さらにカオスになりました。ゲームは苦手で、最高記録はスーパーマリオブラザーズの2-1までです。 

 皆様がなんでそんなにダンジョンに心惹かれるのか。

 教えてくださる方がいらっしゃいましたら、よろしくお願いします。

14件のコメント

  • 月森さん、こんばんは。

     ダンジョンや異世界ものってやっぱりゲームからの影響がデカいんだと思います。

     ダンジョンの醍醐味。簡単に言えば、宝探しですね。トレジャーハンターがたくさんいる世界で、みんなダンジョンに潜って宝探しで生活している。さらに奥深くに行くほど未踏の地なのですごい宝が埋まっている。
     本質的にはギャンブルに近いでしょうか。危険を犯すほどリターンが得られる。みんなそんなスリルを味わいたいんじゃ無いんですかね。

     スライムはウィザードリィやドラクエからだと思います。モンスターとして、冒険者を阻む障害役だと考えていただければ。ダンジョンを潜る度にどんどん障害がでかくなっていって、最後は宝を見つける。やった! というのが簡単な流れです。

     漫画だと『メイドインアビス』というのが、可愛い絵本のような絵柄で、少年少女たちがワクワクを求めてダンジョンを冒険する物語なのでオススメです。
  • はいはーい!( ゚Д゚)ノ 
    僭越ながら最近自分もダンジョンについて考察していたので持論を述べてもいいでしょうか!
    ダンジョンとは『異界』のことだと思います。異ファンでもそうですけど、もっと顕著なのが、現ファンでのダンジョンです。ある日突然現れた異界。見たこともない生態系がうごめき、危険がいっぱいだけど、有益な宝がある。という設定が多いです。

    危険がある未知の空間、ただし限られたクローズドという所で、舞台が作りやすい。
    そこを踏破すると栄光が得られる。宝物があるなどで報酬を作ると目的が明確である。
    パーティを組んで困難を踏破していくという所で、ドラマを作りやい。などで、冒険小説の題材として今人気ですね。

    異世界ファンでそれほど多くないのは、異世界それ自体が異界であるからダンジョンに固執する必要がないという理由がありそうです。
    対して現ファンはベースが地球なので、なにがしかの異界が必要になったため採用された……と考えています。

    ここまでの考察は、小説の題材としてのダンジョンの役割を考えて居たものなので、月森さんの疑問に直に答えるものではないかもしれません。

    単純に、ダンジョンの日本語訳がずれているのかもしれません。

    「牢屋」より、「迷宮」の意味で使われていますね。
  •  こんばんは、ダンジョンはテレビゲーム的な始まりからすると、傍迷惑な魔術師が作り出した地下迷宮(ミノタウロスが住んでいそうなところ)から始まって、自然の魔物の巣とか、空を突く塔とか、どんどんバリエーションが増えていきました。
     とりあえず人外の魔境をイメージしたら合ってるんじゃないかなあ^ ^
  • 鷹仁さま。千八軒さま。

     解説、ありがとうございました。お二人のコメントを読みながら、「えええええええええっ!」と、声を上げてしまいました。もう、あまりの認識の違いに。もう、笑っちゃうくらいに驚きました。

     そういうことだったら、わかります。宝探しをする場所なんですね! ダンジョンの奥にはたくさんの別の部屋があるんですね? そしてその各部屋にその宝物を守る人がいて、その人を倒していって、敵も強くなって、ということですよね! スーパーマリオで言うところの、土管から中に入ったところがダンジョンで、ピーチ姫が宝物、という感じですかね? (これしか知らないので、ごめんなさい)

     スライムというのは正義の味方の方かと思っていました。さわりしか読んでいないんですが、転生したらスライムだった、みたいなの、昔、はやりましたよね? その時も、そのスライムの前提条件を知らなかったので、なんでみんながそんなにその小説を面白がっているのかがわからなかったんです。

     それだったら心が湧きたつの、わかる気がします。

     お二人様! しつこいようですが、本当にありがとうございました! 
  • メイドインアビス、読んでみます!
  • 上野様! ありがとうございます。ということは、お城の地下にあるとは限らないんですね⁉ これでようやくなんで息子が荒野の真ん中に「ダンジョン」を建てていたのかがわかりました。

     すごい! なるほど!
  • 解決してそうですが、頑張って書いたので、投稿します!


    私もそこまでダンジョンものに詳しいわけではないですが…… 


    端的には、ダンジョンに潜るタイプのゲームをプレイし、楽しいと感じられないと、なかなか入りこめないのだと思います。
    作品自体が、それらのオマージュであったり、ゲームの文法とお約束で書かれるためです。


    またここで言うダンジョンは、奥深い、複雑なトンネルが交差し合う、地下迷宮といったイメージです。
    ダンジョンは、未知や恐怖、遺構や財宝を演出し易い格好の舞台として扱われました。
    (またはある種の密室として)

    ゲームの世界で、古くは『ダンジョンズ アンド ドラゴンズ』などのTRPG。
    日本にきて、ドラゴンクエストなどのRPGで、それらの主な舞台のひとつがダンジョンです。


    時代劇もそうですが、大前提となるステレオタイプやお約束があり、その文脈の中でのバリエーションに、自分の嗜好を加味するのだと思います。
  • kou 様。
     ありがとうございます。なるほど。すでに二次作品的な要素があるんですね。で、無知をひけらかすようで申し訳ないんですが、TRPGって何ですか?
     最近、RPGの意味を知ったばかりなんです。で、RPGはあそこで何をどうやればいいのか分からず、フロント画面でウロウロしてやめちゃうんです。なので、私はそのゲームを小説で読ませていただく方がたのしいです。誰かがプレイしてるのを見てるみたいで。
  • TRPGというのは、テーブルトークRPGという、ダンジョンズ&ドラゴンズなどに代表される、いわば紙とペンと会話で、すごろく的に遊ぶテーブルゲームです!

    https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%83%86%E3%83%BC%E3%83%96%E3%83%AB%E3%83%88%E3%83%BC%E3%82%AFRPG
  • kouさん!

     TRPGの解説読んで、思わず叫んじゃいました。これ、この間見たアメリカの映画で出てきたんですよ。子供たちが遊んでて、その子たちが一人ずつ殺されていくってやつ。そのゲームがキーだってわかったんだけど、イマイチ入り込めなくて。娘に聞いたら、「オタクがやるゲーム」ってばっさり切られて、わからずじまいだったんです。(オタク蔑視じゃないですよ!)
  • コメント、失礼いたします。

    他の方々もコメントされていますが、「ダンジョン」やスライムなどの「モンスター」が登場する小説の多くは、ゲームの世界の二次創作的な側面が強いかと思います。多くの異世界ファンタジー小説に「スライム」や「ゴブリン」、「ドラゴン」などが共通して出てくることがそれを示しています。

    その中で『ダンジョン』は「モンスターが出現したり、宝物が隠されている迷路・迷宮」の総称と言えるかもしれません。イメージ的には、蟻の巣のような入り組んだ「洞窟」にモンスターが出現したり、宝物が隠されていたりすると『ダンジョン』と称されるようになるパターンが多いかと思います。
    同じように「廃墟」「遺跡」「古城」「古塔」「下水道」「地下道」「森林」「大穴」なども、同様の条件で『ダンジョン』とされる場合があります。ですので、様々な種類のダンジョンがあると言えます。
    そんな光も届かない未知の空間で怪物退治や宝探しをするのが『冒険者』ですね。

    モンスターは分かりづらいですよね。
    概ねどんな作品でも、簡単な、もしくは詳細な説明がありますので、ある程度はそれで想像しながら楽しまれるのが良いかと思います。
    あのオモチャの「スライム」が床をゆっくり這いずり回ったり、洞窟の天井からいきなり顔に落ちてきて呼吸できなくなったり、強酸性の汁を飛ばしてきたりしたら怖いですよね。そんな想像をしながら読むと、ファンタジー小説を楽しめるのではないでしょうか。
    映画でお馴染みのゾンビやゴースト、バンパイアなども、モンスターとしては定番です。

    モンスターがヒールではなく、ベビーフェイス側という場合もありますので、月森さんの仰る「正義の味方」というパターンもあります。

    ただ最近は、月森さんが「わからない」と仰るように、読む側が知っていることを前提にファンタジー作品を書かれている傾向があるように感じます。これは良くない傾向だと思います。
    定番のグリフォンも、ワイバーンも、知らなくて当然なのです。しかも、どの作品も同じ名前で、姿形もほぼ同じ。作品の多くがゲームの世界の二次創作的な側面が強いという理由の一つです。

    読む側が想像しながら楽しむのがSFやファンタジーの本骨頂であるはずなのですが、ゲームの世界に慣れ親しんだ多くの読者の「ファンタジー」という言葉に対する知識・認識の上に成り立つ英雄譚の方が、読者の方も物語に入り込みやすいので、現在のようなテンプレ的な設定の作品が増えたのではないかと考えております。

    長々と大変失礼いたしました。。。
  • 下東さん、ありがとうございます。

     さらに理解が深まりました。多分、知っている人たちから見たら、知らない人のために解説する部分が煩わしいんでしょうね。だから「知ってる前提」で書かれてしまう。そして多分、書き手の方も「知ってる人だけで楽しめればいいよ」っていう部分があるのかも。テンプレ、結構苦手です。「似たようなの読んだからもういいよ」って思ってしまう……。
  • 乙さあん!
    私もダンジョン系小説があまりわからなかったので、こちらの皆さんの解説はありがたいです。
    小説内の文脈的にはラビリンスじゃない? とよく思ってました。そうか、ゲームという大枠の二次創作なのか。もうあれは、ダンジョンという日本語なんですね。
    同じように、スキルとかレベルを鑑定したり、ステータス画面を開いたりされるのもわからない。人間ってそんなに便利なもん? ってなっちゃう。
    それもゲーム的なお約束、役割なんでしょうね。
  • トリさん!
     だよね、だよね! って感じですよね! ほんと、解説してくださった皆様には感謝! ダンジョンから怪物が出てきても、「そういうものだ」っていう頭がないから、頭の中にすっと入って来なくて! 日常生活では散々おかしな出来事に遭遇してるから、想定外には慣れてるつもりだったけど、ほんと、目からうろこ。
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