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  • 現代ファンタジー

装丁と装幀、表記のこと。

近況ノート(「おいしくて美しい本」のこと。)へいただいたコメントから、気づいたこと、調べたことをmemoしてみます。
https://kakuyomu.jp/users/TomoF/news/1177354054894246408
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あまり自覚なく「装丁」と使っていた言葉でしたが、こちら記事へオレンジ11(@orange11)さんからのコメントに「装幀」と書いていただいて、「装丁」と「装幀」のことばの違いに気づきました。(オレンジ11さん、ありがとうございます)

調べてみたところこんな記事を発見。
http://www.1book.co.jp/004846.html

装丁・装訂・装釘・装幀と表記はそれぞれあり、出版社や装幀家によってこだわりを持って使われているのだそう。
『暮らしの手帖』創刊者の花森安治さん(※)は「装丁」と書くのは論外だとおっしゃっていたと……。とほほ。無自覚に使っていました。
上記の記事によれば『出版事典』(1972)では「装訂」を正しい表記としているとのこと。
一方で、日本書籍出版協会では造本「装幀」コンクールを開催しておられるし、ブックデザインの大家・菊池信義さんも「装幀」家を名乗っておられますし、wikiも「装幀」の字を採用していますね。

Google検索では「装幀」約 805,000 件、「装訂」約 5,820,000 件、「装丁」約 6,670,000 件、「装釘」約 61,600 件。
一般的に使われているのは「装丁」や「装訂」で、「装幀」はこだわりを持って使われており、「装釘」は使用される頻度は少ない、ということになるでしょうか。


……で、ひるがえって、オレンジ11さんの『ミュゲ書房』でブックデザイナーの登場する第30話・第31話を再度拝見してみたところ、みんなは「装丁」表記で話しているのに、ブックデザイナー氏は「装幀」と話しておられる。
この言葉へのこだわり、さすが!と思いました。

※花森安治さんについてはこちら
http://www.kurashi-no-techo.co.jp/hanamorisan/sp/

(2020/2/19 8:25追記 花森安治さんについての記憶違いを修正し、リンク追加しました)

4件のコメント

  • いま猛烈に焦っています。
    違うんですよ……たまたまwordやPCが出してくれた「ソウテイ」を使ったのです……昨日のコメントもミュゲ書房も……「どれか一つに統一しよう」と直したような気がするのですが、みんなが「装丁」なのにブックデザイナー氏が「装幀」! 偶然の産物でございます……。

    花森安治は作中でなくtwitterのやり取りで書いたのだったかしら、記憶が怪しいのですけれど。本当にすみません!

    >装丁・装訂・装釘・装幀

    四つもあるんですね。
    きちんと気付いて調べる冬森灯さん、すごいです! とても興味深く読ませて頂きました。ミュゲ書房の装丁と装幀はあのままにしようと思います。

    >みんなは「装丁」表記で話しているのに、ブックデザイナー氏は「装幀」と話しておられる。

    偶然の産物ではありますがこの違い、かっこいいなって思いまして。
  • 花森安治さんについては、記憶違いで失礼いたしました…(ノート本文を修正します!)

    装幀と装丁、なんと偶然だったとは!
    でも、こんなミラクルな偶然を呼び寄せてしまうオレンジ11さんもすごい♡
    がんばっている人に、天は突然素敵な(そして思いもよらない)プレゼントをくれるものだと私は常々思っているのです。
    そんなセレンディピティのひとつが見つかる瞬間に立ち会ってしまった(?)なんて、私もちょっと嬉しいですよ~♡

    >偶然の産物ではありますがこの違い、かっこいいなって思いまして。

    はい! かっこいいと思います!!
  • セレンディピティだなんて、嬉しいです!
    冬森灯さんのおかげでミュゲ書房がさらに印象深い作品になりました。ありがとうございます!
  • こちらこそです!
    楽しみがどんどん広がっていくのは、オレンジ11さんが素敵な作品書いてくださったからですね。
    ありがとうございます!
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