またも5年前に書いた話です。「雪の女王はもういない」「放課後の読書会」と同じ世界のお話で、別所で公開しているものの初稿、没バージョンという位置づけになります。このシリーズはそんなのばっかりですね。
ちなみに「贋作クリスマス」「こちら、南区」にも同名のキャラクターが登場しますが、こちらは微妙に設定がずれた、いわばパラレルワールドという設定です。名前の表記が漢字かカタカナかで差別化しています。
当時ネット麻雀をしていたせいもあって、麻雀の描写が多くなってます。あれからずっとやってないので、いまではルールすら思い出せないんですけど、描写的に正しいのでしょうか、これは。その辺の自信がなくて改稿の際ばっさりカットしたような気がしないでもないのですが。
ラスト一行がやけに意味ありげなのも気になるところです。いや、ちゃんと意味があるんですけどシリーズ読んでないとわからないというか、読んでてもわかんないんじゃないかなと思います。他愛ないことなのでここでぶっちゃけてしまうと……「あの人」の名前が「ユキ」なのですよ。作中ではあえて名前を伏せてるんですけどシリーズ作では何かしら名前を示唆する要素を入れるようにしてるんですね。