明日、8月10日朝8時45分より『こえけんささやき部門』応募作である新作を更新予定です。タイトルは当日発表……にしようかなと思いましたが、割と解説が必要っぽいのでこのノートで語ろうと思います(もちろん解説無しで読んでも、問題ないですよ!)
タイトルは
『待ち合わせに何故か遅れる、橘川さん』
という、ラブコメ作品となります。
【あらすじ】
文化祭実行委員の橘川希(きっかわのぞみ)と主人公はクラスTシャツの申し込みに新宿駅で待ち合わせるが、都会の雑音と人混みに飲まれ、何故か合流出来ずにいた──。
あなたの心を離さない「通話好き」なあの子をテーマに展開される、立体的音声体験小説。果たして二人は、通話を頼りに合流出来るのか!?
……となります、公開前日である今日はどんな傾向を目指したのか軽く触れたいと思います。
まず、帰ってこい!!ポポ太郎!同様、この数ヶ月でこえけんにどんな作品が応募されているのかリサーチしてみました。大きく分けて、二つの傾向が見えてきたのです٩( 'ω' )و
・ヒロインの魅力を追求するあまり、ASMRを意識した作品が少ない。(セリフやストーリー、音声媒体メインになり過ぎている)
・普遍的属性(幼馴染、妹、萌え)に偏ってしまっている。目新しい属性や題材が殆ど見受けられなかった。
という結果でした。つまりみんな、これが自分のボイスドラマだ!萌え追求だ!って感じになっているんですよね。以上の結果から、自分は新しいASMRの新境地を目指す事にしました。
『音』と『声』両方が機能していて、毒にも薬にもなる事がポイントです。そしてASMRは心地良さと、体験効果が売り。そこで篤永が注目したのは『都会の雑音』です。
不快に思えて、一番耳に馴染みがある音ではないでしょうか。どうせ嫌な音扱うなら、他の人がやりたく無い事するかって事でこの様な形式にしてしまおうと。リアリティを目指して新宿周辺を徹底的に取材しているので、その辺りも耳を傾けると、結構おお……ッとなると思います。もちろんテーマである『ささやき』という点でも、面白いギミックと伏線を用意してみました。
そして、この作品の最大の特徴は『地の文の飛ばし読み』をしても良いという点。雑音の鬱陶さをそのまま地の文に起こしていますが、都合よくヒロインのセリフだけを追っても物語が成立するよう構成しています✌︎('ω')✌︎
ですが、雑音と合わせて読む事で作品の深みも増します。
待ち合わせたヒロインを追う事に集中してもよし、環境音と共に臨場感を味わうのもよし、全て合わせて作品として見るもよしという三通りの楽しみ方が出来る形式になっています。これが、当方が見出した立体的音声体験のカタチです。
ですが、作者としてこれが面白いとは言い難い代物です。実際、快楽を削ぎ落としたASMRなんて、意味があるのでしょうか?w
とりあえずやってみたかった二人称作品なんで、これでヨシかな(*´꒳`*)そして、他作品と対等な土俵で挑戦するという心意気を忘れない為にも、最初以外に宣伝は一切しないです。ランキングとかも、気にしません。
と……疑問を拭わないまま、こえけん応募はこれにて完了です。鎌鼬もそうですが、たまに需要からかけ離れたよく分からない作品を作るのは、演出を自分に叩き込んだ先生からの教えの影響がありまして、全てのモノづくりの信条にしています。それは……
『褒められる作品しか作れなくなったら、想像力に進歩は無い』
一発屋だけにはなるなよ、息の長い人間を目指せというありがいお言葉で今、自分は挑戦の火をたやさずに突っ走る事が出来ています。この気持ちだけは忘れずに、今後も文章の世界で勝負していきたいです٩( ᐛ )و
微妙な作品、たまにおおッとくる作品を交互に出せるのが理想ですね!