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F1GP、イギリス大会。

アップグレードが大当たりしたものの、予備部品が無かったのか新品パーツなので品質が揃っていないのか、とにかく片方(マグヌッセン)は旧車に戻して入賞争いさせるにとどまったハース。
新車のヒュルケンベルグが6位に入ったからこそ、チーム体制の薄さ?らしきものが惜しまれる。


雨が降り始める中でのスリックから浅溝タイヤへの交換を決定的にミスし、そして雨が止んでからの選択もミスしたフェラーリ。
このチームの性能はいつまで経っても上がらない……。

雨が降るまでソフトのスリックタイヤで走っていたアルピーヌのオコン、ザウバーの周のタイム悪化率(タイヤ摩耗率)をちゃんと観察していたチームの少なさ。

ほぼこぞって、雨が止むと残り13周あるいは12周でスリックつまり晴天用溝無しのソフトタイヤに交換。

他ならぬオコン自身は「ソフトタイヤは10周持たない」と身をもって知っていたから?
雨が止むとミディアムタイヤに履き替えたものの。

このとき。
「他チームの様子を観察して自チームの作戦に活かす」に成功したのはウィリアムズのアルボン、レッドブルのフェルスタッペンのみ。
アストンマーチンはミディアムタイヤを履かせて送り出したものの、中古ソフトを履いたハースのヒュルケンベルグに及ばず。

しかし。
間違ったタイヤ選択(中古ソフトで14周逃げる!)にも関わらず慎重にタイヤを使い、逃げ切って勝ったハミルトン。3年間、勝利から遠ざかってはいてもやはり流石です。
熟練技の勝利です。
あのピットストップでメルセデスチームがハミルトンにミディアムあるいはハードタイヤを履かせていれば圧勝したかもしれません。

フェルスタッペンが「レース中は6位も覚悟した」とレース後にコメントしましたが、まさかその時点での上位勢(ハミルトン以外)が「雨が止むと揃ってソフトタイヤを履いて揃ってタイヤの持たないペースで走り、最後の数周にスローダウンする」とは思わなかったことでしょう。


勝利や上位入賞と言う高成果は「この成果をもたらしたのはチーム性能?ドライバーの能力?マシン性能?」か判りにくいものですが、下位に沈んだチーム、得られたはずの順位を失ったチームの場合は「なぜダメだったか」判りやすいものです。
特に今回、得られた勝利を捨ててしまったマクラーレンと、勝負そのものを捨てたフェラーリ。

どんなスポーツでも「勝ちに不思議の勝ちあり(分析しにくい)」「負けに不思議の負けなし(良く判る)」ですね。

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