カクヨムに入り浸る作者なら、現在のカクヨムというサイト、というよりは角川と運営に批判が集まっていて、その上でそれらに対して否定的な文章が上位に来るという現象は周知の事実だろう。
実際、角川の株主総会で追及するだとかビッグデータ関連の情報を集めているだとか。作者の作品を飼い殺しにするだとか。そういう話は実しやかに言われているようだ。それが事実だとしても別に顧客には関係ないし、底辺で見られない作家志望アマが何を言おうと相手にされないのはまぁ、普通の話なのであるが、根本的な問題はそこにはない。
現在の混沌とした状況の中から何を角川の運営が拾い上げて、捨てるのか。取捨選択に対してサイト内の意見が否定的に傾いた場合、そういうのとは何ら関係ない作者だの読者だのにとばっちりが来ないかというのが気がかりとなる。
データ上での身辺調査がどの程度の精度で行われ、同時にそれらのデータが投稿している者や読者と関わりない事業や利益に利用されるか、第三者に譲渡あるいは運用されるのか。と、気を揉む者もいるようだが、カクヨム読まれない勢の底辺辺りにいる身からすると、このサイトに書き込んだ事が何に使われようが、金儲けされようが、ビッグデータで取引されようが、構わなくはある。
最も憂慮されるべきは否定的な悪評が付いたサイトに人が入らない事だ。人が入らないと作品を載せている身からしても、読者の反応を得られる可能性が無いとしか思えなくなる。実際、読者がとある大手サイトよりカクヨムはかなり少ないわけで初期の躓きがあると今後の動向次第では読者も作者も引き上げる者が大多数になる可能性もある。
どうなるかは分からないが、コンテストが穏便に済んで人が普通に入ってくるサイトとなっていくのを望むばかりである。