今回は先月完結した短編『私にさよならをして』のキャラを記述した内容となっております。
※今回の近況ノートは「私にさよならをして」のネタバレが多く含まれています。
まだ読んでいない方は読了してからを推奨します。
本編
↓
https://kakuyomu.jp/works/16818023212269431020・世界観
「現実世界とあまり変わりないが、技術医療などが成長した少し先の未来」
・キャラクター
■穹一【ひろかず】 性別:男 年齢:15→16歳 身長:164㎝→166㎝
「口数が多い方ではないが誰とでも協力は出来るタイプの高校二年生。
千弥の彼氏で千弥からは『ヒロ君』と呼ばれている。
デートから別れた帰り道に不審者に追われているという千弥の電話を聞き、駆けつけようとするも通話中にトラックで轢かれ、現場に駆け付けて彼女のグチャグチャになった顔を見て、意気消沈として逃げ出してしまったことを引きずりながら一年を過ごしてきた。
機械になってしまった彼女への戸惑いよりも逃げ出してしまった自分が話しかけても良いのかわからない、等と悩んだり少々優柔不断な面がある。
偶然ながらも千弥の自殺を止める事で改心させ、恋人を辞めると共に千弥の遺体へとようやく別れを告げてお互いの道を歩いてゆくことに決めた。
合歓とは中学からの仲で、人に対してズバズバと言う性格が少し苦手なだけで嫌いまではいかない。
ラストの放課後、一緒に夕飯は食べに行った【別れた時の詳細は愚痴っていない】。
名前の元ネタは藤子・F・不二雄先生のSF短編『おれ、夕子』の主人公『佐藤弘和(さとう かずひろ)』」
■千弥【ちひろ】 性別:女 年齢:15→16歳 身長:157㎝→140㎝
「健気で緩い雰囲気の女の子。
フルネームは『大飼千弥(おおがい ちひろ)』
一年前、穹一とのデート帰りにナイフを持った不審者に追われ、逃げ出していくと走っていたトラックに気付かずに勢いよく衝突して死亡してしまう。
大富豪である彼女の父の手によって、辛うじて無傷だった脳みそを使い機械の体として生まれ変わらされた。
見た目の色は全身黒く縦状に長い四角い形状をしており、移動は四脚のキャスターで全方向へと進むことが出来る。
中には様々な機械や脳みそが入っている四角いボックスが格納されており、上に備え付けられているモニターからはまるで映っているかのように出来ているリアルな千弥のキャラクターモデルがVtuber以上の様々な身振り手振り、表情で動くことが出来る。
外の状況は取り付けられているカメラで確認でき、スピーカーから出てくる声は千弥の声をモデリングした違和感のないボイスとなっている。
何かあった際もカメラやマイクで捉えている映像音声、GPSで確認し、スタッフが駆けつけることが出来る。
機械の体になりながらも元気を装っていたが不安と戸惑いから命がわからなくなっており、穹一の気持ちを知ったのもあって自殺を決行したがその場に偶然いた穹一に助けられ考え方を変える。
機械の体を持つ人間として生きることを決め、これ以上彼を責めないために遺体となっている方の自分にさよならをして欲しいと彼に懇願し、解れることを決めた。
その後話す回数は減った物の、友達としてそのまま良好な関係を送っている。
名前の元ネタは手塚治虫先生の『火の鳥:復活編』のヒロイン『チヒロ』。
名字の元ネタはニトロプラス様の『沙耶の唄』から『奥涯雅彦(おうがい まさひこ)』」
■合歓【ねむ】 性別:女 年齢:16歳 身長:162㎝
「いつもつまらなそうにしている無表情ギャルな穹一の同級生、言いたい事はズバズバいうタイプでそれを欠点だとは思っていない。
スカート丈を短くし、先生の前でもメイクを堂々とするなど校則違反の常習犯。
誰とでもやるという噂が流れているが穹一と千弥が付き合っていた一年前に一人だけ彼氏がいたきりで、それも二週間で別れた。
中学の頃から穹一を狙っており、何度も付き合おうと言っていたがことごとくフラれ続け、それでも諦めようとはしない。
穹一が付き合っていた頃に恋人を作ったのもケジメを付けようとしてのことであったが、初めてのデートでタイプで無いとわかるとすぐに別れた。
千弥が戻ってきた時は嫉妬と本心を入り乱らせながらも穹一に容赦なくその事を話し、それが逆に穹一が向き合う切っ掛けを作った。
ラストで夕飯に誘ったのも、穹一が自分好みの男だと再認識した事とようやく別れた事への嬉しさで取った行動である。
名前の元ネタはCLOCKUP様の『euphoria』のヒロイン『真中合歓(まなか ねむ)』」
■千弥のお父さん 性別:男 年齢:46歳 身長:171㎝
「千弥の父親で父親から継いだ会社を経営している大富豪。
少々やつれている様な表情をしていて、白髪が目立っている。
親子仲は円満で娘の好きなようにやらせると溺愛していた優しい男だったが、事故により喪失感を埋めるために千弥をどんな形でも良いからと生まれ変わらせる事を決意。
口論になった妻と別れるも金に物を言わせてたった一ヶ月ほどで世界でもまだ二人しか実例の無かった機械に脳みそ移植をしてくれる外国人の医者と知り合い、即座に実行。
移植手術は完璧に成功したがそれでも心の穴を埋めることが出来なかった事に絶望し、千弥の命を踏みにじった事に絶望するも彼女の言葉で自分も前を向くことを心に決め、後日冷凍保存していた千弥の遺体を火葬した」
今回は「おれ、夕子」や「火の鳥:復活編」の影響を多大に受けながら短編執筆を致しました。
キャラ名も極力名前のみに絞ったりと簡略化しましたが、一番思い残しているのがやはり「恋人をやめるルート」で話を終わらせてしまった事です。
やめることは簡単で、続けることこそが難しい。自分で執筆して読み返してもどこかそこが心残りで恋人を続けさせてあげられなかった自分の落ち度を感じる事が出来ました。
では、また。