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完結作品:「遺語汚録」 雑解説【本編読了推奨】

今回は先月完結した短編『遺語汚録』のキャラや世界観を記述した内容となっております。

※今回の近況ノートは「遺語汚録」のネタバレが多く含まれています。
 まだ読んでいない方は読了してからを推奨します。

本編

https://kakuyomu.jp/works/16817330658015430621

・世界観
「現代と何ら変わりないが昔から古く伝わる物語から産まれでてしまった異質な人間『創人(そうじん)』が密かに住んでいる世界。

 本作は過去作「バニーガールとメイドの小さな晩餐会【https://kakuyomu.jp/works/16817330648117680824】」の元になった作品で、主に『創人』や『霞命と衆能江』の関係性が若干引き継がれている」

・メインキャラクター

■庄司霞命【しょうじ かな】 性別:男 年齢:12歳 身長:135㎝
「白髪ロングで赤眼の見た目が美少女にしか見えない真面目で律儀な少年。
 表情の移り変わりが非常に少なく無口、嬉しい事があっても顔は無表情のままなことが多いが思春期特有の感情も持っている。
 居合道を嗜んでおり小学生時は剣道をやっていたせいか他者の技を見るのが好きで、衆能江には戦闘狂だと勘違いされていた。
 隠しているつもりでいるが衆能江に一目ぼれしており、紳士的に振る舞う事を心掛けて守られる側でありながら前へと出て戦おうとしてしまう。
 『山田風太郎』作品を好んで読み、現代社会に乏しい一面を持っている。

 庄司家三人目の清姫伝説創人であり初めての男。そのため性別は男でも肉付きの速度は女に近く体力作りにも苦労している。
 相手への『好意、執着心』が高ければ高いほど相手よりも早く凶悪に行動することが出来、それを利用し、瀏鑪哢の技に追いついていた。
 金属含浸材を使用した『カーボンブレード』を祖父の十六夜から承り、物語上で清姫の父親が持っていたという守り刀『十握剣(トツカノツルギ)』と自身の血液を錯覚させることで創人の力を開花させた」

■衆能江【しゅのえ】 性別:女 年齢:200歳前後 身長:168㎝
「庄司家によって捕縛されて強制的に霞命の警護へとつけられてしまった黒髪長髪で水色の眸を持つ女性。
その正体は龍神の子、京都の酒呑童子伝説に伝わる「大江山絵詞」一人目の創人。
着物姿で霞命の監視・警護をする事を義務付けられ、二週間に一回スク水姿で送られて来た死刑囚などの人肉を食し、酒を禁じられ、首、心臓、脳の中に霞命から50mも離れた際に米軍の『M18クレイモア地雷』と同レベルの爆弾が起爆するようになっており、霞命とは同じ部屋で寝泊まりを共にしている。
人肉と酒と自由をこよなく愛し300年間転々としてきたが自由の無い今の状況を嫌い、脱走を図っているが次第に霞命へは心を開き出していく。

戦闘スタイルとしては酒を操り様々な性質に変える事や細い腕からは想像もできない怪力で敵の手足を捥ぐなどのバイオレンスな戦いを得意とし、首を斬られても少しの間であればそのまま行動する事が可能。
この世界で『酒呑童子伝説』は四つに分かれており、力は分散されている。
片割れには『御伽草子【新潟県】』『酒典童子【滋賀県伊吹山】』『酒呑童子
【奈良県大和国】』等が存在する。

 寺で産み落とされてからは住職に拾われて、住職の娘や修行僧たちとは兄弟同然に20歳まで育っていくが大晦日で皆と飲んでいる際に大江山絵詞の血が覚醒。
 その場にいる者たちを皆殺しにしたが、その辺りの記憶が実は曖昧」

■千石瀏鑪哢【せんごく るるる】 性別:女 年齢:12歳 身長:138㎝
「後ろ髪をポニーテールにして結んでいる健気で、少しオタク気質な敬語を使う少女。
 家はド貧乏であり激しい空腹の最中、暗殺対象である霞命と出会ってしまう。
 立花道雪の『大友興廃記』の創人であり、剣の腕は確かなもので父親から教えてもらっていた殺人刀流『千石唯父我流法』を使いこなす。
 祖父と祖母は既に亡くなっており母は家を出て行って父親と二人暮らし、過労で倒れた父を狙われてアブラメリンの創人につけ込まれ、霞命の殺害を命じられる。
 結果、十六夜から瀏鑪哢の父親の医療費や入院費を出す代わりにもう一人の警護者になる事を命じられ、霞命と同じ学校に通う事となる。

 打ち刀、太刀、脇差の三本の刀を所持しており、脇差は無名刀であった『雷切丸』。
 様々な刀を駆使して戦うが脇差を抜いた瞬間から光の様にスピードやパワーが増し、圧倒的な速度で敵を斬り裂いていく。
 実は『妖刀村正伝説』の血も入り混じっており、刀に至ってはハイブリッドとも言える程強く残りの二本は村正の物。
 しかし父親どころか本人もその事に気付いておらず、整備された刀を使い、更に技を磨いていれば霞命は一瞬のうちに殺されていた可能性が高い。

 刀使いの名門であり元は金持ちだったがそれは曽祖父の代までであり、父方の祖父は大層な怠け者で修行もせずに金と女やギャンブルにドハマりし、金の足しにするために大量にあった刀を売り出してしまう始末。
 最終的に祖父はパチンコで一年ぶりの大当たりを叩きだし、驚きのあまりに死亡してしまった。その時の瀏鑪哢は2歳だった」

■小男 性別:男 年齢:53歳 身長:20cm
「『アブラメリンの書』の創人であり彼が結婚して二年後、32歳の時に突如血が覚醒してしまい、『マゴト』の血が濃すぎたせいでゴブリンの様な姿になってしまった男性。
 昔は真面目な性格で優しかったが創人の血のせいで仕事も済む場所も失い、二人の間にできた子供は妻のお腹を突き破り、何十体もの芋虫の様な子供が出て来た。
 それから二十年以上も息子たちと過ごし、霞命の死体を持って来れば大量の報酬をやるという依頼を受けて行動を実行。
 しかし、自分たちだけでは勝ち目がないと判断して入院していた瀏鑪哢の父親の中に潜伏、彼女に命令を出していた。
 最後は衆能江を脅迫する事で取り込もうとするも酒の力で息子たちを全滅させられ、初めて創人の力を使うも衆能江に噛み千切られ『勝った』という感情の中、笑顔のまま死亡する。

 戦闘スタイルは、天使や悪魔を使役する魔導書【グリモワール】『アブラメリン』に出てくる怪物を召喚して戦う。
 守護天使による天使の加護で絶対的な防御をし、アスタロトに放たせた毒で衆能江の右腕を攻撃し首を落とす戦果を上げている。
 が、彼自身まったく使おうともしてこなかったので返り討ちにあっても集中できずにそれらは消滅してしまった。

 約束や恩は返すタイプであり、衆能江との交渉で分け前を半分渡すというのは本当に渡すつもりだった」

■庄司十六夜【しょうじ いざよい】 性別:男 年齢:70歳 身長:186㎝
「霞命の祖父であり、両目を縫われている大男。
口が悪いが愛妻家であり修行の末に開花させた第六感を使い、自身の五感を形成している。
多少昭和気質だが孫の霞命の事は溺愛しており、13歳になる彼を狙う者から守るために衆能江の情報を得て彼女を確保させた。
衆能江に関しては道具としてか見ておらず、彼女が失敗する度に壮絶な罰を与える。
様々な武術を心得ており弟子が多く、彼に教えられてもらった者は海外で活躍したり社長になったりと大舞台で活躍している」

■庄司妙【しょうじ たえ】 性別:女 年齢:62歳 身長153㎝
「霞命の祖母であり、夫を支える優しい老婆。
 十代までは地元では今でいう所の不良の先駆けだったらしく、糸技が得意であり衆能江を捕縛して指を切断して首の骨を折る程」

■庄司一卯【しょうじ かずしげ】 性別:男 年齢:35歳 身長:177㎝
「霞命の父であり、永進丸の婚約者。
 中学時代に本来、永進丸と結婚する予定だったはずの部活の先輩が彼女を剣道大会に呼び、その姿に一目ぼれした結果大会にボロ負けし、躓いたひょうしに座っていた彼女にぶつかってしまったのが知り合ったきっかけだった」

■庄司永進丸【しょうじ えいしんまる】 性別:女 年齢:34歳 身長155㎝
「いつも明るく笑っており、人生を楽しんでいる両目を縫われた庄司の女。一人称は『儂』。
 日頃は『見えない者だけど見ることが出来る景色がある』という理由から、盲学校で国語の教師を担当しており達観としている。
 霞命にできない事を衆能江を望んでおり、最終的には霞命の嫁に来てほしいと思っている。
 唯一作れる料理はおにぎり、豚汁、チキンサラダで三人程度であれば特殊な戦闘訓練を受けた敵でも簡単に殺すことが出来る」


・設定

■創人【そうじん】
「この世に多くある逸話や伝説を人間の形にして埋め込み、この世に産み落とされた特殊な存在であり決して妖怪や化け物の類ではない。
 物語の中に出てくる登場人物の誰かに必ず血が濃く反映され、それによって性格や能力も大きく変わってくる。
 人間と交配を重ねることが出来るが産まれてくるのは人間であるパターンが多く、徐々に血が薄れていくが稀に創人として産まれでてくる子孫もいる。
 話によって様々な異能力を駆使するが、人によってはそれが原因で現代社会に馴染むことが出来ずに犯罪を犯す者たちもいる。
治癒能力が人間よりも高いがそれは話によって大小様々であり、瀏鑪哢のような人間と変わらない者も存在する。

 前作『バニーガールとメイドの小さな晩餐会【※以下『バニメイ』】』に登場する主人公『アイリ』も霞命と同じ清姫伝説であり、あちらの作品では『物語末裔』と呼称されている。
 バニメイは本来『遺語汚録』を元に作られた作品であり、創人と物語末裔はほぼ同じ。
 しかし、霞命とアイリでは戦闘スタイルは異なる」

■庄司【しょうじ】
「歴史は浅いが古くから存在する刀の名家であり、初代の妻は清姫伝説の初代創人だった。
一人目は200年前、二人目の創人は第二次世界大戦中に出生した。どちらも故人。

 歴史のある家計だが創人ではなく人間として生まれ出てしまった者は産んだ母親の手によって、眼を縫われてしまうという決まりがいまだに継続している」



という感じです。
実は続編作れる系作っていて、これから先に出てくるキャラとかは一部考えております。
続きを書くかどうか気分次第ですが……。

ではまた。

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