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『おまかね』完結。本当にありがとうございました!

なかなか寒くなってきました。
どーも、ソースケです。

『おまかね』の第3章64話と、Extra第xxx話を更新しました。
これにて、完結とさせて頂きます。
2020年3月から思い付きの見切り発車で書き始めたこの作品も遂に完結です。
1年7ヶ月という、私にしては長い連載期間の間、ずっと読んで下さった読者の皆様には、心より感謝いたします。
本当にありがとうございました。
前々から言っていましたが、次回の長編はこの『おまかね』から200年程昔の王国を描きます。
『おまかね』はプロットなしで、端折りながら分かりやすく書いたつもりで、それなりに展開が早かったのですが、次回作はかなり作り込むつもりなので、滅茶苦茶ヘヴィーになると思います。
異世界転生、チート能力、俺強ぇ要素皆無の王道ファンタジー戦記物になりますので、今以上に読者は少なくなると思います。
大丈夫だよという方だけ、お付き合いください。

さて、『おまかね』本編に触れていきましょう。
まず、ガルの生死について。
これは皆様のご想像にお任せします。
生きていようと死んでいようと、この話はここまでなんです。
結局、『おまかね』という作品は王国史に残る大事件の1つ『西都事変』の真実を、ガルという事件の関連資料に一切載っていない人物を中心に描いただけの事。
そのガルという人物が、事件後にどうなったのか等は、全く別の話なのです。

こういう風に書いたら、初めからそういう組み立てで書いたようですねw
完全に行き当たりばったりで書いてたので、むしろぴったりハマる後付けの理由があるだけ凄い!
自画自賛です、虚しいな……。
まぁ、ガルに関しては好きに想像してください。
生きていてエルウィンの元に戻ったでも、生きているけどまた放浪してるでも、そのまま死んだでも。
歴史上のガルの役目は終了したので、このお話は終わり。

次に、Extraという章に関して。
これは完全におまけです。
読んでいただければ分かるのですが、前日譚と後日譚をくっ付けたものです。
前半部分は、ガルが先代会長に拾われるシーン、後半は冒険者がガルの様に気まぐれで村を助けるシーンです。

前半で分かる事は、ガルが普通の人間(ヒューム)ではなかったという事。
これは、本編のラスト辺りにもチラッと出てくる話の裏付けになっています。
ガルが普通の人間でないという設定は最初期からあったんですが、なかなか出す事が出来ず、最終盤でやっと出せました。
ガルが闇魔術の素養を持ちながら扱えなった理由でもあります。
古代人型種族に関しては既に設定が出来上がっていますが、今はまだ必要ないので『世界設定用語集』にも載せていません。
これが本格的に必要になるのはまた別の話ですので、とりあえず流して下さい。
1つ言える事は、古代人型種族の闇属性種族はオークではないという事です。
この世界では、過去2度にわたり神々の戦争が起きています。
『神代最初の戦争』と『神代最後の戦争』です。
古代人型種族と現代人型種族の分かれ目は『神代最後の戦争』です。
これ以前の種族を古代種、以降を現代種としています。
理由は、この戦争後に神々は生命の在り方を大きく変えたからです。
つまり、エルウィンが生まれたのは『神代最後の戦争』以前、という事になります。

脱線しました、話を戻します。
ガルは正体は、闇属性人型種族の古代種を人間ベースで再現した実験生物という事です。
ただ、魔術を扱えない事が分かり、失敗作と判断されスラムに捨てられた。
それを先代会長が拾い、子飼いとした訳です。
ちなみに、黄、豹もガルと同じく、実験によって人為的に作られた人間です。
先代会長の子飼いの殆どがそうだったと思われます。
更に、その実験を行っていたのは他ならぬ破(ポォ)氏。
しかし、魔術を扱える個体の製造に失敗し続けたために実験を凍結しました。
さて、ここで勘のいい方はお気付きでしょう。
この破氏が行っていた実験データをベースにして研究し、人工魔術師の製造に成功したのがスペリオとルーヴです。
そして、その実験試料はルーヴが持ち去ろうして殺された後、忽然と消えています。
誰が回収したんでしょうね?
この話は別の話でいつか回収されるかもしれません。

次に、後半部分の話。
有り体に言ってしまいましょう。
この黒髪のエルフは、ガルとエルウィンの子供です。
2人の子供なので魔術も使えます。
魔力特性はエルウィンと同じ『光』。
艶のある黒髪と書いたのはいいんですが、ガルの外見描写を全くしていなかったので、最後の最後でガルが黒髪だったことが分かります。
そして、エルウィンのアミュレットとガルの刀を持っているので確定です。
64話の最後でエルウィンが自分のお腹を撫でるのも、既に身籠っていたからであり、毎日ゼペットとスゥが訊ねてくるのも、母子の健康を心配してです。
ただ、この子供が冒険者として活動しているこのシーンは、64話から何十年も後です。
この頃、エルウィンはまだ元気に生きていますが、その他の登場人物たちはほとんど亡くなっています。
エルフは長生きだから仕方ないです。
そんな中で、まるで父親と同じように、気怠い雰囲気で気まぐれに村を助ける姿。
元々はExtraは前半部分だけの予定だったんですが、急遽追加しました。
まさか、2人の子供にタイトル回収をさせる事になるとはwww
まぁ、そんな流れもいいかなw

滅茶苦茶長くなった……。
とにかく、1年7ヶ月もの期間、私の連載にお付き合い頂きありがとうございました。
まさかこんなに長くなるとは思っていませんでしたw
それでも、お付き合い頂いた読者の皆様には、本当に感謝以外にありません。
ウィークリーランキングにも入れて頂き、初めての本格長編でしたが、やってよかったです。
次回連載まで少しお休みします。
定期更新はしばらくありません、不定期に短編を上げる事もあると思います。
その時はまたよろしくお願いします。
では、また次回。

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