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日常に潜む恐怖

こんにちは。小森秋佳です。

今回は、先日公開した作品『玄関の鍵』についてのあれこれを書いていきたいと思います。

皆様は一人暮らし、しているでしょうか。というのも、この作品のサブテーマ的なものが「一人暮らし」であるからなのですが。こんなテーマで書いておきながら、実のところ私は一人暮らしはしていないのです。した経験もありません。実家で家族に囲まれながらぬくぬくと暮らしております。

が、一方で私の友人には一人暮らしをしている者が少なくなく、実際その人の家にお邪魔させてもらったこともあります。いや、一人暮らし、実際にその暮らしぶりを目にしてみて、はたから見た感想としましてはすごい楽しそうだな、という印象でしたね。全てが自分本位の邸宅ですよ。俺が法律、が通用しちゃうテリトリーが出来ちゃうわけです。まあ、一人暮らし、大変なことも少なくないようで、日々の家事に家賃光熱費諸々の費用など、苦労しそうな点はいくらでも思い浮かびますが、それでも実際に経験していない私からすると、非常にロマンがありますよね。実際に経験してみないと、一人暮らしの苦労は分からないんでしょう。

しかしながらですね、一人暮らしって絶対楽しいに違いないと僕は確証を得ているをわけですが、その一方で私は、一人暮らしってちょっと怖いよなあとも思う訳です。考えてもみてください。良くも悪くも、家に自分一人しかいないわけです。言い換えればそれは、何かあった時の頼みの綱が無いのと同義。私なんか結構怖がりなんで、もし空き巣とか入ってきたらとか、事故物件に間違って住んじゃって幽霊なんかが出てきたらとか考えちゃうんですね。

「疑心暗鬼を生ず」と言いますけどもまさにその通りで、そういう事考えていると今にも、それが現実になっちゃうんじゃないかってくらい怖くなっちゃうんですよ。今、こうやって文字を打ち込んでる私の後ろに、実は得体の知れない怪物が潜んでいるわけじゃないか、とか頭に浮かんできちゃうわけです。ああ、もうこんなに怖くなってきちゃった。

『玄関の鍵』は、まさにそういう私の実体験(?)を元に描いた作品です。正確に言えば、私の実際に考えた妄想の「実体験」ですね。美咲が湯船の蓋を取って、そこに裸体の男が——の下りなんか、まさにそうです。変な事ばっかり頭に思い浮かんじゃうんですよ。

というかそもそも、『玄関の鍵』っていう内容を思いついたこと自体私の実体験ですね。やっぱり長らく繰り返された行動って、たまにぽっと忘れちゃうんですね。私も何度か家の鍵を閉め忘れてヒヤっとしたことがありました。幸い何事も起きませんでしたが。これは使えるな、と思ったのがつい最近。思い立ったが吉日。すぐに書き下ろしたわけです。

主題、というような主題もないこの小説ですが、あえて一つ上げるとすれば皆様戸締りにはくれぐれもお気を付けを。美咲を襲ったような出来事が現実に起きることは、絶対にないわけないですからね。

それでは本日はこのあたりにて。近々また小説を投稿したいと思います。お楽しみに。

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