応用心理学…一言で纏めるには実に難しい。
そもそも心理学の実践を行っている人間はどれ程存在するのだろうか。
恐らく現代に生きる人類の殆どが一生涯使うことなく死を迎えるに違いない。
何せ、心理学というものの殆どが精神分析や思考の研究に片寄ってしまい、日頃のコミュニケーションや個人の人間関係に実用化されていないためだろう。
ファッション雑誌、IT企業戦略、食品ブーム、バーチャルリアリティ、流行語、漫画アニメ作品、若者カルチャー等々…
“大衆心理”は頻繁に商業利用されるがその範囲を逸脱した至極個人的な自己主張や自己顕示を見掛けることは少ない。
敢えて言うならば、私個人がその実践を続け一つの答えに辿り着いたということだけだろう。
好きなものを気にする人間
嫌いなものを気にする人間
そのどちらにも共通点がある。
①一つの物事または対象を執拗に意識し其に関する全ての情報を徹底収集する。
②詳細確認を幾度となく繰り返し、対象と自己の心理的距離を都合よく縮め誤認する。
③会話の中心が一つの対象に限定され其の対象の意志や意図に沿わない自己解釈により話題を完結させる。根拠のない持論を展開し、其の話題を他者と共有していると錯覚する。
④対象から発信された言動を拾い上げ、称賛や共感から揶揄や批判へ発展させる。
⑤対象が自身の意に反する言動をする、または想定外の事実を知った場合、目が醒めたように執着を失くす。
現時点で是等多数の発見があった。
今後も執筆の参考に活かしたい。