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寺山修司『さかさま世界史英雄伝』を読みました

やっぱり寺山修司はエッセイの達人だと思います。この本では寺山が世界史に出てくる偉人たちについて、さまざまな考察をめぐらします。客観的に述べられているところがありながらも、寺山自身の家庭の事情などのきわめて主観的なものが、複雑にからまり合っていて、どこか私小説的なものさえかんじられてしまいます。なんというか、海外の人が日本の私小説のことを、「エッセイじゃないの?」と言う理由がわかるような気さえしました。

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