https://kakuyomu.jp/works/1177354054894657571/episodes/16816927861932804938困りごとというか、悩み事
このお話は、”海王星宙域”が舞台になっています。海王星にした理由は太陽系で最も遠い惑星(ちょっと前までは冥王星だったのですが惑星の定義から外れたため)だからなんですが、今回書いていてでふと思ったのが・・・
「ここに昼間はあるのか?あるとしたらどのくらい明るいのか」
という事でした。”昼間”と言うのはどういう事かと言えば”太陽の光に照らされている状態”な訳でしょう?昼間が在るためにはそこに太陽の光が届いている必要があります。
海王星に昼夜はあるんでしょうか?
目安となるのが「光学画像(望遠鏡)があるかないか」になるかと思うんです。月にしろ火星にしろ光学望遠鏡で観測できるなら、それは太陽の光が当たっている像を見ているわけですから、そこには太陽の光が届いている、つまり昼間はあるだろう、と。
話を海王星に戻しますが、Wikipediaによると、海王星はもともと観測されて発見されたわけではなく、推測が証明されて発見された惑星との事です。つまり「他の天体の動きが妙だ、見えてないけどこの辺になにか惑星があるのでは?」と言う感じですね。そうなると太陽の光が届かない程遠く、つまり昼間の存在しない真っ暗な世界かな?そう思って物語の当初では「宇宙は真っ暗」「見えないのでパルス探査の反射から画像を生成」とかの小細工を仕込んだんですが・・・
その後高度な望遠鏡、たとえば宇宙に浮かべたハッブル望遠鏡なら海王星の光学撮影も不可能ではないようです。ならば陽の光が届いているので、あれ?昼間あるかな?になって来てるんですが・・・どうなんでしょう。だとしても相当弱いはずだよね?明るさ。20畳用のLEDシーリングライトが、豆電球になったくらい?
こういうのをあれこれ考えるのもSFの楽しい所なんでしょうけれども。
取り繕いようのない矛盾が生まれてしまいそうで気になっています。
にしても、こうしてみると”昼夜”と言うのは「恒星の光が届く自転する惑星に見られる特殊な現象」なのかもしれませんね。
ファンタジーでは”光と闇”をお互いに等価、イコールのものとして扱いがちですが、宇宙においては暗闇の方が圧倒的に多かったりして。