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それにしても「おもしろくない」とは一体?

 考えれば考えるほど深みにハマるというか、なかなか難しい問題です。面白く書こう、こう書いたら面白くなるはず、大抵の作者は考えて書いてるはずで、にも関わらず出来上がったモノが面白くない。ザラです。よくある話です。なのに、じゃあそういった人が「面白くなくてもいいや」とヤケになって書いたら、目論見通り面白くなくできあがるのでしょうか?
 はち切れたことに拠る面白さや、自爆ぶりが面白さへ繋がったりと、意外と達成は難しいような気がします。

 そもそも各自の考える面白い/つまらないの軸がどこにあるか、という問題も……。興味ない人がP PC6001でイースのオープニングを再現されたのを見せられても、は、だから? でしょう。ところがそこに熱狂的な面白さを見てしまう人は確実にいる。パチンコでいえば、……あ、パチンコはいいですか、さーせん。

 という意味では、「面白くなかった」と過去に自分が読んで感じたものを提出することは、ひとつの意味があるはずです。
 例えばそれは、コレを小説といっていいのかわかりませんが『惑星P13の秘密』(高橋源一郎、角川文庫)であり、『カムナビ』(梅原克文、角川ホラー文庫)であり、『黒い仏』(殊能将之、講談社文庫)だったりします。
 全て私の好きな作家です。いま書いた作品を面白い! とかすげえ! とかいう読者もいるでしょうが、私は思い切り裏切られた期待感に愕然とし、金返せー! と叫んだものです。なお燦然と輝く、いっそ焚書しようかと思ったほぼ唯一の作品は『コズミック』です。もう金はやるから読んだ時間返せ!

5件のコメント

  • 「おもしろくない」、その軸について、超個人的見解です(すいません)。
    市場理論で考えるとターゲティングを固定し、「おっさん」とします。内容は「おっさん」の洒落にならないありとあらゆる悪口です。すると、「おっさん」は一部を除きまるで「おもしろくない」ですが、それ以外の層には案外受けてしまう。
    これは誤解も含んで極端な例ですが、「おもしろくない」とは別の層に「おもしろい」と思われてしまうので、完璧な「おもしろくない」は存在出来ないのです。
    つまり逆説的に、この世界で圧倒的なマイノリティが「おもしろい」と思う作品が、極めて大多数が「おもしろくない」と言える作品になります。マイナーな学術論文を小説形態で書くとかですね( ;∀;)
  • なるほど、逆説的、か🤔
    となると、私一人が異様にウケてる小説はおもしろくない可能性がある、と……!

    でも確かに喪女だなんだをネタにするのは憚れる昨今、本当に可哀想な魔法使いのおっさんたちは未だに笑いのタネにされてる、見過ごされている、というような言説を目にした記憶があります。

    深いな……。福山さんが参加したらどんな作品を書くんだろうと、思いましたが、参加するわけないかw
  • 面白いかどうか。
    もう読んだ人が、どう感じるかの
    「好み」の部分ではないかと思います。
    好みは、人の数だけあるのですから、
    そこは深く考えても仕方がない。
    ザックリと、そんな事を思っております。
  • そうなんですよねえ、確かに好みは人それぞれ。考えすぎて迷走したり、わけわかんなくなるくらいなら、自分の好きを提供して、喜んでくれる人へ手渡したらいい。
    晴れ。さんのキングなんか、やっぱり好きの熱量が面白いんだもんなあw
  • うーん、どうなんすかねえ。人付き合いするにはクソつまんねえヤツだけど、そいつの作り上げる物がサイコーすぎてともだちのやめらんねえ、とか、その逆に本人面白いのに、なんで出来上がるものはこんなにつまらないんだろう、とかも普通にある気がするんですよねえ🤔

    マリーンバトル……?🤨
    あんなの、ニャアニャアって海猫鳴いたり、デッデン、とかいってスカッたりして、うーあー、やっぱ大花打っときゃ良かったー! ってなるだけじゃないですか?
    え。萌える、のほうですか。あれは地味に好きだったなあ😌
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