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異世界FT『海神と咎の娘』最終話更新&後書き

人を喰らう使命を負った正真正銘の怪物と、その生贄として選ばれた盲目の娘の異世界FT『海神と咎の娘』の最終話を公開しました。

◆作品URL↓
https://kakuyomu.jp/works/1177354054890349036

キャッチコピーの「そして、」のその後です。そしてこれにて『海神と咎の娘』、完結です。
……完結! 3万字ちょいとはいえ連載完結しました! 嬉しい! 小説書き始めてそこそこ経つんですが、実はまともに書き上げられた事がほとんど無くて……短編すら冗長になるから……なので長さ問わず、きちんと物語を完結出来る方を本当に尊敬しています。
ちなみに今回無事終わらせられたのは、この話をとある賞に応募しようと頑張ったからです。まあ落ちたんですけどね(というより何故これを出そうと決めた自分)。で、字数も半端なので他の場所に再応募も難しく、更に元を辿ると最初はカクヨムコンの短編賞に投稿するつもりだったので、結果が出た後は意気揚々と(?)投稿です。
小説の中身上お知り合いの方以外からは特に反応無いだろうなーと思っていたので、ハートやフォローと意外と反応いただけて驚きと感謝でいっぱいです。ありがとうございます!
また新しい小説を投稿した時、ちらりとでも見ていただければ幸いです。後味の保証は出来ませんが。

以下、せっかくなので本作の零れ話でも。興味がある方はどうぞ。







【タイトルとキャッチコピー】
実は悩みまくってました。『海神と』(=マーロ)の部分は固定だったんですがその後が決まらなくて。『海神と咎の子』『海神と咎人』『海神と咎の子達』と候補のニュアンスはどれも一緒なんですけど、最後の回にヒロインの兄が出るので性別をタイトルに組み込むか、ていうか五話でヒロイン喰われちゃうし……と。結局本作の軸が一匹と一人の交流になったので娘に限定しました。
キャッチコピーは五話の最後の地の文から引用するつもりだったので、当初はその箇所も凝った表現にしようとしてました。初案は「それは、この世で最も美しく痛ましい号哭だった」かな? でも書いている内に捻りすぎたら却って雰囲気合わないなと気付き、結果本文もキャッチコピーもがらっと変わりました。

【世界観とストーリー】
これはぶれませんでしたね。咎人が捧げられる岩山もそれを食べる怪物も、マーロがクリスターロを食べる事も、「海を見たい」の最後も初案通りです。
変わった点は、最初マーロはクリスターロに恋をする=悲恋ものにするつもりでした。けれど話が進むにつれて自然消滅……どちらかというと親愛化。兄の感情は悲恋かもしれないけど流れが流れだしな……。おかげで苦しくも切ない話にするつもりが、ただただ重くて苦しい話になりました。余韻作りって難しい。
ちなみに作中では触れませんでしたが、〝咎〟が食べられるからといって他の犯罪者達は裁かれないという訳ではありません、ちゃんと捕まります。捕まった中で大罪を犯した人間が選ばれるシステムです。

【登場人物】
◆マーロ(主人公)
上述の通りクリスターロに恋愛感情を抱くはずでしたが消えました。なのでという訳ではないですが、五話の苦しさが当初より若干酷くなってます。ごめんな……。
外見ベースはこの前の近況ノートに書いた通りワニです。見た目の描写は最初からこのまま……とネタ管理表見返したら違いました、最初四本足でした。増えた。
本編後は作中に書かれている描写通りです。

◆クリスターロ(ヒロイン)
最初はマーロとの初対面の印象そのまま、謙虚で大人しくて常時ほんわりな性格でした。でもどういう訳か途中ではっちゃけた。
あ、『クリスターロがマーロに食べられる』事はさっき言った通り決まってたんですが、肝心の、彼女が何故〝咎〟となったのか、その罪状は全然決まってませんでした。最初は彼女自身にも本当に罪があったりしたのですが、マーロのその後を考えると本当に犯罪者だと説得力が弱くなる……と悩んでた時、唐突に「よし冤罪にしよう」と閃き。そしたらとんとん拍子で決まりました。

◆フルモバート(狼)
堅物で生真面目、マーロに尽くす僕。一方でその主に鼻息で転がされたりファイレーロに弄られたりクリスターロにもふられたりする苦労人(?)。
真面目キャラは大体忠実に動いてくれます。

◆ファイレーロ(鳥)
初期はもっと余裕があって態度も悠然としてたんですが、いつの間にかフルモバートよりも警戒心が強く蓮っ葉になりました。
ちなみに四話でクリスターロがマーロに触れるよう誘導したのは、うっかり口元に触れて食べられてしまえな意図があったりします。

◆フェリーオィ(ヒロインの兄)
初期設定では従兄でしたが、罪を大きくするために血の繋がった兄にしたら想定以上に(主に救われなさ的な意味で)話を重くしてしまった人。彼の擁護は……作者ながら難しいですね……。
マーロ達を海に連れていった後は、マーロの言葉通り然るべき最期を進んだと思います。





零れ話は以上となります。
改めまして、最後までお付き合いありがとうございました。










書き終わって暫し↓





『夜の虹』とオチ被ってた……!!

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