不快になるような酷い話なので、「合わないな」と思ったらその時点で読むのをストップすることを推奨します。
皆さんはX(旧Twitter)の「#RTした人の小説を読みにいく」(表記揺れあり)というハッシュタグをご存じでしょうか。
その名の通り、読者側が作品の作者に向けて自推を募り読むということを目的としたハッシュタグです。
私のような若輩者の底辺作家にとっては、少しでも読者を増やし評価を得ることができる貴重な機会ですので、この手のタグが新規に出回るたびに、まるでイナゴの様に群がるわけです。
一種の「営業活動」ですね。
はてさて、とある日も私はこのタグを利用して拙作の「売り込み」を行っていると、タグを流した方のタイムラインに、タグ検索のときには見つからなかった方が、件のタグを使ったツイートを行っていました。
検索除外BAN、「サーチサジェストBAN」とか「サーチBAN」などと呼ばれる状態だと、こんな感じに「検索」に引っかからず、何かしら別の手段で見つけてもらわなければならない状態になります。
この状態になる要因として考えられるのは、
・ハッシュタグを多用したツイートを何度も行ったり、同じような内容のツイートを繰り返したことで、運営側の管理AIのアルゴリズムからスパムという認定を受けてしまった
・通報やブロックを受けまくって、アカウントの評価ポイントが大きく下がった
などが挙げられます。
創作活動の宣伝を行っている方は、前者の方に引っかかってしまってサーチBAN状態になってしまうというケースが多いようです。
そういう例があるので、この時は前者的な理由で見つけられなかったのかなと思ったのです。
ともかく、そのサーチBAN状態の方の読書タグのツイートに、拙作を自推するリプライをつけたわけです。
程なくしてその方からリプライが返ってきたわけですが、それを読んだ私の率直な感想としては、
「うわぁ……」
というものでした。
ざっくり内容をかいつまんで説明すると、「上から目線で批評家を気取り、作品に『望んでもないアドバイス』を押し付けてきた」といった感じです。
アドバイス、ではなく、「マウンティング」ですね。
念のため言っておきますが、タグの付いたツイートには「作品へのアドバイスを行います」といった胸のコメントは一言も書かれていません。
成程、相手がサーチBANされているのは、宣伝行為もさることながらこの手のクソリプによってヘイトを稼ぎまくった結果か……などと、自分の中で腑に落ちるものを感じます。
実のところ、私はこの手の行為を行ってしまう人の心境が、それなりに理解できてしまいます。
何を隠そう、かつて私もその手のクソリプを行ったことがある「自称名人様」、「プロ素人」だったからです。
そういう行為をしていた当時としての心境ですが、自分の作品の評価が伸びないことへの焦りや、自分目線ではあまり面白くないと思うような作品が自分よりも高評価を受けていることから歪んだ「自分が正当に評価されてない(と勘違いをしている)」ことへの憤りを日々募らせていました。
こういう状態になっていると、人は攻撃的になりやすいものなのです。
つまるところ、他人に当たってたわけですね。
とても褒められたものじゃありません。
そんな害悪クソリプ魔だった私がそういった行為を慎むようになったきっかけですが、別の作家の方から、もうそれはとても厳しい言葉で作品と人間性についてブッ叩かれたからです。
決して罵倒ではなく、それでいて容赦なく反論を許さない指摘を持って、ようやくモンスターの暴走は沈静化したのです。
さて、そんな私の前に現れたのが、かつての自分を思わせるようなクソリプアドバイザー。
賢い方々ならここでそっとブロックしてすっぱり縁を切るのが最良だと判断するでしょう。
しかし、私は前述のような前科持ちの「攻撃的な性格」ということもあって、何かしら反撃をしたくなってしまったわけです。
手始めに、相手の情報を調べました。
カクヨムの投稿作品を確認すると、最初に作品を投稿したのは約5年程前で、その作品の評価の★数は0。
続いて直近の投稿作品に関しては、確認した時点で2024/11/29で★34。
さらに最大★獲得作品が2020/8/13の作品で★44。
そして創作作品以外の投稿を除いた★の平均数29.25といった具合でした。
また、Xで公開されていた生年月日から、45歳前後のおっさんであることもわかりました。
一方の拙作、クソリプをもらった時点での評価は★33です。
相手の最新作の星数をわずかに下回り、最大★作品と比べるといくらか開きがあります。
「どんぐりの背比べ」と言ってしまえばそれまでですし、「どっちも底辺なので等しく無意味」という身も蓋もない評価も「適切」だと思います。
ただ、5年かかっても★3桁に到達するどころか、この程度の評価しか得られないおっさんが、一丁前に誰かに作品内容についてのアドバイスをしたところでほとんど説得力がない、というのが正直なところです。
ということで、相手の事を「大したことないやつ」と認定した私は、件のクソリプを引用する形で、
「で、出たーっ!
素人のくせに一丁前に批評家気取りでなんかそれっぽい助言という体でふわっとした具体性のない批評でマウンティングするプロ素人さんだ!
まるで昔の自分を見ているみたいだ!
偉そうなこと言う割に5年経っても☆50超えた作品一つもないんですね!」
……と煽ったわけです。
ええ、褒められた行為ではないですね。
で、どうやらこれが相当刺さったらしく、相手は烈火のごとく怒涛の連続リプライにて罵倒してきました。
今までは無視されるか、自分のアドバイスに従順な相手から敬意を表されるような返答ばかりで、この手の反撃を食らうことには慣れてないんだろうな、といった印象でした。
ちなみに私はというと、前述のような攻撃性があることからも察せるとおり、度々レスバを行うタイプの厄介者です。
……いや、ホントはそんなことしたくはないんですけれどね。
TLのフォロワーに迷惑がかかりますし。
しかし、一度攻撃性に火がついてしまった私は、「自分に優位性がある」という認識もあって、新しく見つけたおもちゃで遊ぶような感覚で、件の輩とクソリプ合戦に興じることになったわけです。
クソリプ合戦の内容は実に醜いものであるため割愛しますが、基本的に相手は連続リプライ、私がそれの始まりに引用ツイートで一つ返す、といった感じのやり取りでした。
相手のレスは個人の主観ではありますが、どんどん醜く、稚拙な煽り方をするようになっていった印象です。
また、相手からのリプの中には
「お前も★50超えた作品ないくせに偉そうなこと言うな」
といった内容のものもありました。
成程、確かにそのリプをもらった時点では拙作の★の数は、クソリプマンからの評価を除いて33です。
しかし評価が停滞気味で増える展望の見えない相手と比べ、こちらは地道な活動もあってまだまだ★が増加傾向にあります。
これはそう遠くないうちに、★50を超えて「ざまぁ」することができる機会が来るのでは?
などと思っていると、TLのフォロワーが私の言動について言及しているのが目に入ります。
暴走状態だった私でしたが、ここにきてようやく冷静になります。
そうだよ、こんなクソリプ野郎に構ってないで、ちゃんとTLの友人たちと向き合うべきじゃないか。
というわけで、私はそれから件のアカウントに対しレスバをするのをストップさせました。
それから4日後、拙作の★評価が53を超えました。
件のクソリプモンスターが投じた評価を差し引いても50を超えている状態となったわけです。
もう構うのをやめたと言っておきながらまた構うのか……とも思いましたが、これが最後と自分に都合のいい言い訳をしながら。
★54の拙作のスクリーンショットを「お前も★50超えてないだろ」のリプライに対して叩きつけてやりました。
翌日朝。
例のアカウントから「はいはいおつかれさま」というレスが返ってきたのを最後に、ブロックされました。
また、拙作に★3の評価とそれなりのレビューを書いていた投稿が、★1となり、レビュー内容も「なし」の二文字だけに変わっていました。
これがリアルにおける「ざまぁ」ってやつか……と、少し感傷にふけりましたが、思っていたよりもいいものじゃないもんですね。
「相手の無様な様をゲラゲラ笑う」というよりは、「ふっ、という冷笑をしてニタニタする」という感じですし。
冷静に第三者目線で見たとしても、底辺同士がどんぐりの背比べでマウントの取り合いをしていただけでしょうし。
ただ個人的には、ゴミみたいなプライドでも守り切ることができたという達成感を感じられたのは確かです。
一つの到達点には至れたわけですからね。
何にせよ……善意のつもりだったとしても、下手に相手の作品に対して「アドバイス」を送るのはやめておきましょうね!
底辺作家とのお約束です!