というわけで、『社畜の王子様(以下省略)』完結しました。
最後までお付き合いくださった皆様、ありがとうございます。いつもより設定が雑で…果たして読者に納得していただけているかどうか心配な部分はありますが…。
作者初の長文タイトル、流行りのテンプレに見せかけた何か違うやつ、いかがでしたでしょうか。ざまあものだと思って読んでくれる人がいたりは…しないか…。
今年の1月にカクヨムコンに紛れて公開し、現在6月。ちょっとリアルが忙しかったりして、完結までだいぶ時間がかかってしまいましだが、主人公くん、なんとか帰ってくれました。これからも頑張って生きてくれ。
以前にも書きましたが、こんなものが爆誕したきっかけは、『王女様は妄想がお好き』にいただいたコメントが始まりです。
「王子の職業は『社畜』でしたか」という。
こちらです→
https://kakuyomu.jp/works/16817330662658041472/episodes/16817330663396144344 で、「社畜の王子様」ってドラマのタイトルみたいだなあと思って。でも現代お仕事ものは書けそうにないし、そのままネタにしたらこうなりました、という。
おふざけのつもりだったのですが、そうは問屋が卸しませんと…。まあ、元々「異世界転生(?)した現代人が、現地人をキレさせる話」というのが大枠の予定ではありました。流行りに乗ろうとしても乗れない作者です。
なんとなく念頭にあったのは『鋼の錬金術師 シャンバラを征く者』です。旧作アニメの方の劇場版ですね。主人公くんには元の世界に帰ってもらいましたけど。お前の戦場はここじゃない。
だからさ、そんなんで軽い話になるわけないじゃん。……いや、当社比で軽めの話のつもりなんですが……。4話あたりまではギャグのつもりだったんです……ごにょごにょ。
さて、ここからは覚え書きのようなキャラ語りを。ネタバレ注意です。
【主人公】
仮称・偽物くん(違う)。本名は決めてない。ごめん。
正体はうだつの上がらないフリーター。特に夢や目標もないまま大学に入り、とりあえず受かったところに就職し、嫌になって退職。現在はフリーターという経歴。コロナにかかって自宅療養中、気付いたら異世界にいた。
現状にうっすら不満はあるものの、何か行動したりするような気概はない。流されて生きてるタイプだけど、此度の異世界行きは何かを変えたのか、果たして。
まあ、異世界の記憶は残らなかったみたいだけど、潜在意識では何かが変わったんじゃないか、みたいな…。
本は基本読まない。ファンタジーといえば異世界転生でチート、くらいの知識しかない。
始め、思い付きで書いていたら、言動がそこはかとなく無神経だったので、いっそパラメータを「デリカシーがない」に設定。ひどい作者だ。
【エディリーン】
本編である『蒼天の風 祈りの剣』の主人公。
わかりやすくキレてるけど、やることはちゃんとやる。
「偽物くん」云々のくだりは『刀剣乱舞』というゲームのキャラの台詞です。でもなんだかんだいって助けてくれる本歌のようなムーブはしない。主人公くんのことは最初から「解析パターン、青」と認識している。
『蒼天』を読んでくださってる方には主人公くんが、あちらを知らない方にはエディリーンがヘイトを取る役割になってくれるかなあという思惑があったのですが…。どんな塩梅に映ったでしょうか。
【アーネスト】
落ち着いて見えるけど、実は一番内心穏やかじゃなかった人。中に別人の魂が入っていると言われても、見かけは王子のままなので、エディリーンみたいに敵認識はできずにいた。
でも、敬愛する主君が中身別人になっていて、本人と似ても似つかない言動をしてたらキレるわな、という。
【シャルロッテ、シド】
エディリーンとアーネストだけだと煮詰まりそうだったので、主人公くんに比較的フラットに接してもらう役回り。
あと、今回地の文が一人称なのですが…一人称、やり辛いですね…。
文章の雅さを追求できない。いや、普段雅な文章が書けてるわけじゃないんですが…。一人称だと「こいつ、こんな語彙力あるか?」という疑問との戦いになってしまいました。
結局よくわからない文体になってしまった気がします…。一人称、難しい。
さて、ともかく、お付き合いあありがとうございました。
そろそろ『蒼天』本編の方も再開したい…。頑張ります。
では、また!