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流行に乗るのではなく、流行を作る人でいたい

先日、声優としての宣材写真の撮影やコンテンツの収録のために遠出したのです。
メイクは初めてかも。肌荒れを隠すものですが。

ところで、その時利用したホテルがなかなかいいところだったんです。
本好きをターゲットにするという、珍しいコンセプトのホテルでした。

設備としては、宿泊するのに最低限な設備で、トイレもシャワーも共用。でも、ゆっくりするのには快適な環境でした。
気になるものが何もないというのが一番ですね。気を散らすようなインテリアも家具もなし。

そのなかで、売りにされていたのが、寄贈された本を誰でも読めるということです。
一階のカフェに並べられている本を、カフェで読んでもいいし、部屋に持ち込んでもいいということでした。


時間に終われる現代人。何もない時間があるとソワソワするものですが、その点小説は偉大だと思うのです。すぐに時間を潰せて、すぐに切り上げられる。なおかつ静かに心を落ち着けられる。

見方を変えると、小説は時間を潰すための趣味。極端な言い方をすれば、読書は時間の無駄。



ここで僕が注目したのは、このホテルのコンセプトが時代の流行に逆行していることです。

今の世代は、タイパと騒がれるように、忙しく、効率よく日常を送るのが賢い生き方とされているようですが、いつの時代も流行に取り残される人たちというのは必ずいると思います。

僕はタイムスケジュールを組むのが苦手なので、タイパという流行に取り残されている側です。意識高い系でもなければ、ファッションスタイルも誰かに合わせたことはないですね。


カクヨムのランキングを見ていても、何か流行りがあることは分かります。今の流行りは、悪役令嬢や中華ファンタジー、VTuber系でしょうか。すでに次の流行が来ているのかも。

でも、自己流であって押し付けるつもりもないですが、この「流行に乗れない」層というのは、とても大切な読者層でないかと、僕は思っています。



批判的になりたいわけではないですが、昨今のエンターテイメント作品は、見たことがある気がするような作品が多い気がします。
多分問題点としては、企画する側が分かりやすい流行りに乗っかっていることかと思います。

以前売れた映画の続編だったり、人気のあるキャラクターを別の作品に登場させたり、今売れている漫画を実写化したり。
かなりのweb小説家を敵に回すかもしれませんが、主人公が転生しないといけない法則があるのでしょうか。ちょっと類似品が多い気がします。



流行に追い付ける読者層が80%いるとしても、残り20%も大きな市場。その人たちを流行に取り込むことは諦めた方が早い。
となると、なぜ流行に取り残されるのか。単に趣向が合わないのでしょう。
それに現実問題、作者側にとっても競争相手が多いと実力勝負になります。



ならば話は簡単。流行に逆らえばいい。



例えば、VTuberに波が来ているとします。でも馴染まない人もいるでしょう。
ならば、逆にいきましょう。
アナログで、地味な色合い。華やかさの方向性も違うでしょう。日本で考えるなら、舞台は浅草か京都辺りでしょうか。伝統的なもので、聞いたことはあるけどあまり知らないもの。落語や狂言、能など、案外広げると面白そうな話題はあります。もっと切り詰めて考えていけば、さらに面白い話題は出てくるかと。そして、少なからず関心を持つ人はいると信じています。
そして、一度注目を集めれば、話題が話題を呼ぶでしょう。



まださほどフォロワーもいない作家が偉そうなことを言っているかもしれません。
晩酌した後なので、ご容赦を。

でも、マイペースで流行に取り残されがちな読者にとって、世間が見捨てたようなテーマが一周回って新しく面白かったりします。


今回のホテルは、華々しさこそありませんでしたが、またいつかリピートさせてもらいたいと思うほどには素敵な空間でした!

3件のコメント

  • 新しいことをして、しかし流行派から受け入れられないことは多々あります。しかしその中で、後の流行を築く人もいます。
    何が主になるかはわからない。つまりそれは、時代が追いついていないだけなのかも。

    ところで≫声優としての宣材写真の撮影やコンテンツの収録のため

    どゆことすか?
  • あ、以前の近況ノート見てきました。
    声優を目指してらしたんですね

    私、かなりの声優オタなので、いろいろ準備できたら教えてください
  • 流行って、結局1年後くらいには跡形もなく消えてますからね。信用していないです。
    時代は創るものさ!


    少佐、コンテンツの公開までもう少しお待ちを。その時はお知らせいたしますので。
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