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ミリオタのジレンマ

ヒューマノイド《冒涜の遺伝子》とかロッキー恐竜狩猟組合とか、僕の作品にはミリタリーな物がよく出てくると思うんです。
でも、意外と軍隊同士が戦う状況そのものは嫌いなんですよねぇ……。
これだけではよく分からないとは思いますけど。

例えば、戦艦や戦闘機のことには結構詳しいと自負があります。
「いつもは見ない機影だな、なんでF-22(アメリカ本国に配備される戦闘機)が飛んでるんだ?」と思ったら、本当にF-22が来日していた、ということもあります。
自衛隊の艦だってまあまあ分かりますし。

好きな艦艇は秋月型駆逐艦、特に涼月はいいストーリーです。好きな軍用機はF-14、もしくはAn-225です。


でも、そういった兵器が戦っているところを見たいか、と言ったら、そうではないんですよね。
戦争映画とかでも、軍艦同士の撃ち合いは悲しくなるんですよ。

例えるなら、綺麗な女性達が、血みどろになるまで本気で殺し合っているのを見るような、いたたまれない気分になるんです。


兵器である以上、人を殺傷する目的で創り出された存在だとは理解しているのですが。
でも、兵器である彼女達は異国の同族を殺すことを望んでいるのだろうか。そう考えると、すごく切ないです。

かっこいいんですよ、Su-47とか、A-10とか、はりま型とか。洗練された機能美を感じます。

でも、その子らが国同士の憎しみのために殺し合うのは、見ていられませんよね。


だから、ヒューマノイド等では、軍隊は正義の味方とか、そんな書き方はしないようにしているんですよね。
全員ではなくても、軍隊の中に褒められないような思惑で動く人物がいる。そう表現しています。
このジレンマと悲壮感も表現できればとは思います。


でも、怪獣とか人類の敵に対して砲撃するのは好きです!
映画『バトルシップ』とか、熱い!!



さて、反戦歌ではないそうですが、とてもジーンとくる曲があるので、ご紹介!
「名も読めない町」とか、「夢を見てた」という表現が好きです。すごく切ない、儚い想いがする曲です。

Do As Infinity 「夜鷹の夢」
https://youtu.be/dOmYo00NpfM?si=CVrnfls8q-LVZ0AZ


僕の考えにも近いところがある歌で、今起きている戦争のニュースとも想いが重なることがあります。
近い地域の民族で、言わば隣人。その住人達と戦わないといけないのは本心でない兵士も多くいると思います。

夢が覚めればと思います。

4件のコメント

  • 彼女ら兵器にも、込められた魂がある。
    彼女らを使う人間も、狂っていると分かっていながらも戦う。

     何百年、何千年経っても、同じ場所、同じ理由で争うのが…人間の性ですね。
  • 兵器は人を殺すという宿命を持って生まれた物ですが、その宿命を果たせずに朽ち果てていくのが彼女達の一番の幸せかもしれません。

    船は何故大きいのか、と考えた事があります。
    艦艇は特に、一隻一隻固有名を貰っています。船霊という信仰もあります。

    艦には、艤装、弾薬、乗組員と、たくさんの物を載せています。
    でも、一番大きな積荷は、「人々の想い」だと思うのです。

    その「想い」の中には、恐怖や夢といった、とても強い感情もあります。

    大和のような戦艦は特に、人々からの「恐怖」をたくさん載せていたように思います。
    敵国に攻め込まれるかもしれないという恐怖と、戦艦に立ち向かわないといけないという兵士達の恐怖と。
  • お気持ちよく分かります。
    発砲や爆発は喜々として書くが、人物が死ぬシーンは嫌嫌書くのがミリオタなのかもしれません。

    夜鷹の夢、いいですよね。
    F117ナイトホークをモデルにしているという説もある、名曲!
  • はい、例え名前も知らないキャラクターであっても、登場人物が死ぬという瞬間は、軽々しく書くものではないと思っています。

    そしてよくご存知ですね!
    そう、ナイトホークのパイロットがモデルという話も聞きます。
    砂漠という場面設定からしても、恐らく……。
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