まさしく鬼神ともいうべき姿を解放した燈真。至る所から生えている角は急上昇した体温を逃す放熱器官であり、溶鉄並(1500度!)に達する。
およそ八十万トンを越すヤオロズの突進を受け止め、嶺慈の全力の"ぶっ飛べ"を踏ん張り切り、椿姫の最高火力攻撃をもほぼ無傷で耐え切る耐久度を誇る。
四分の一とはいえ常闇様の系譜の力を継ぎ、妖怪的な妖望でいえば柊に次ぐほど。
なお恐ろしい話がいくつかある。
まず、嶺慈はこの状態の燈真相手に互角以上に渡り合えること、蕾花はこの状態の燈真にすら勝てること、椿姫はこの状態の燈真を見て「こういう強いオスに組み伏せられたら文句ないわ〜」と言い放ったこと、竜胆は圧倒的耐久度の燈真を両断できることなどが挙げられる。
またこの状態の燈真は常時マッハ2で移動し、瞬間的な衝突時にはマッハ50を超える。これは、隕石落下時に匹敵する速度であり、彼が18トンであることを考えれば、比喩でもなんでもなく隕石衝突並みの威力に到達する。
なお燈真本人は「不男になる」という理由でこの状態を好まない。
桜花は「かいじゅうみたいでかっこいい!」と、若干傷つきそうな褒め言葉を向けた。
この状態の燈真は全長2.7メートル、重量18トンに達する。
〈庭場〉以外での戦闘は一切禁止で、理由は「裡辺の土地が消失しかねない」と常闇様に厳しく言われているため。
常時マッハ2以上、瞬間最大速度マッハ50というイかれた速度で移動するため、実質18トンの隕石が自由自在に動き回ることを意味する。もちろん生じる衝撃波だけで地形が変わるため、常闇様の危惧は冗談でもなんでもない。
ドリームマッチでは惜しくも嶺慈と引き分けたが、逆にいえば嶺慈もまた半神の心臓を継ぐ者であり、伊達に影法師頭領を張っていないわけである。
ちなみに蕾花は五尾の状態では流石に勝てないため、九尾の力と邪神の力を返還してもらうことが勝利条件となっている。
燈真「御前試合の写真じゃねえか! 出回ってないだろうな!」
椿姫「幽世のみんなにみられてんだからいいでしょうが」
菘「な、なまはげ……」
蕾花「寒い地域の鬼ってみんなこうなるのか……?」