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「私の支配者」第4章中間報告+α

コーネリウスの回想が続いております。
「僕」という一人称がたくさん出てきますね。
だいたい全体を通して一人称自体ここまで頻発することは稀なので特異な感じがします。鬱陶しいと言ってもいいくらい。ヘレンも「私」と言いますけど、たぶん彼ほどじゃない。
でもなかなか省略できるところも少ないのです。
ある意味では自己中心的な彼の視座がよく表れているのかもしれない。

第55節5には僕のお気に入りのフレーズが出てきます。
「ドライでないのは、寝床で布団を被った時だったり、トイレの個室でズボンを下ろした時だったりした。」
ここです。
ここはこの作品の他のどの部分よりもはっきりと記憶していました。
当時のコーネリウスの哀愁みたいなものをなんとなく上手く表現しているような気がするのです。

しかし、いやぁ4章長い。
今ちょうど第4章の頭から作品の終わりまでの区間の真ん中くらいにいます。
第5章かあるいは終章があった気がするのですがもしかしたら4章で終わりかもしれません。
どちらにしろあんまり劇的な結末じゃなかった気がするので期待しないでくださいネ。


あと最近書いたやつですが「心水体器:リリウム」も主に週末辺り、気が向いた時にぼちぼち投稿しているのでよろしくです。こちらは辻褄合わせのためにちょくちょく追加編集もしていきます。

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