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  めぐりあい

小径のほとりで あのひとにめぐりあう
あのひとの夢は水を濁さず
ばらの花は開かなかった
驚きがわたしの魂を裂いた
かわいそうな女の顔は
涙に濡れた

さりげない口もとに
軽やかな歌があった
わたしをながめその歌は
重苦しい歌に変った
小径をながめる 見なれぬ
うつろな小径があった
陽の光まばゆく この顔は
涙に濡れた

歌い続け歩き続け
わたしの視線を運んでゆく
うしろに寄りそう花サルビアは
もはやのびやかでなく蒼くなかった
かまわない わたしの魂は
風にふるえた
誰に傷ついたのでもなく この顔は
涙に濡れた

                         ガブリエラ・ミストラル

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