皆さん、こんにちは。
『カクヨム作品の感想文』を更新しましたので、お知らせいたします。私の感想文は読んでも読まなくてもどっちでもいいですが、紹介した作品が少しでも多くの方の目に入るように、こちらでも情報発信しています🎹
〇作品 『銀の鍵のエレジー』
https://kakuyomu.jp/works/16817330652936969622 〇作者 鐘古こよみさん
〇作品概要〇
この作品は、姉妹とピアノに焦点を当てた話です。
主人公のさほりは中学一年生。
彼女には年子の姉・しほりがいるのですが、顔立ちもいいし、成績もいいし、ピアノもできるし、気遣いもできるし……と何でもできます。
でも、さほりにはそれができません。姉妹なのに、さほりが持っていないものを姉が持っているため、心の中で葛藤が起きていて、素直になれないでいるのでした。
そんなさほりですが、彼女にしかできないことがあります。
それが「家にあるグランドピアノと話すことができる」こと。
さほりはそのピアノに「ベルキー」と名付け、いつも色んな話をします。
グランドピアノなので、上品な話し方をしそうな感じがしますが、実際はお兄さんみたいな感じ。口もあまりいいとは言えないのですが、正直なところがまっすぐさを感じられて、好感が持てます。
さほりにとって「ベルキー」は色んなことをはっきりと言うことができる相手。
そのため、日々「ベルキー」に姉に関する愚痴を言って生活しているのですが、ある日、同級生の久壁君から「鈴木さん(=さほりのこと)のうちで、ピアノの練習をさせてほしい」と言われます。
理由は合唱コンクールの自由曲の練習をするためなのですが、昨年しほりが弾き、学年優勝に導いたということがあったため、その曲のアドバイスをしほりにしてほしいというのです。
断る理由がないさほりは、仕方なく久壁君と姉の間を取り持つことに。
でも、さほりはそれを見てもやもやします。さて、それはどうしてなのか。
さほりは自分では気づかないのですが、「ベルキー」と話しているうちに、これまで見えなかった姉の姿が見えてくるようになります。
完璧そうに見える人に対して、嫉妬のような、羨ましさへの葛藤のような、そんな感情を持っている方がこの作品を読んだとき、もしかすると「自分の思い込みかもしれない」と思えるかもしれません。
ちょっぴり悲しさもあるお話ですが、さほりが前を向いて進む爽やかなお話です。気になった方は是非読んでみてはいかがでしょうか。
私の詳しい感想は『カクヨム作品の感想文』の第30話に掲載しています。(近況ノートと内容が違います)
お読みになる場合は、下記URLからどうぞ。
「第30話 『銀の鍵のエレジー』 鐘古こよみさん」
https://kakuyomu.jp/works/16817330658568551380/episodes/16817330662076379082