• に登録
  • 異世界ファンタジー
  • 現代ファンタジー

渋沢栄一と紅孩児


数年ぶりに幼馴染に会ってきた。

しばらく会わない間に子供が生まれたというので出産祝いを用意していたところ、ちょうどニュースサイトでこんな話題が。

「ご祝儀に渋沢栄一の描かれた新一万円は不適切?」

なんでも女癖が悪い事で有名な渋沢栄一は不貞を連想させるためご祝儀にはふさわしくないんじゃないか、という内容。

ちゃんと読んでいくと、そのようなマナーはまだ存在せず行き過ぎたマナー信仰への警鐘のような皮肉だったのだがちょっと水を差された気分になった。

受け取り手の気持ちが大事という話はわかる。

だが、俺はただ気持ちよく心からのお祝いを渡したいだけなのに。



そして久々に会った幼馴染。

子宝に恵まれ、いいパパになっているかと思いきや、二人で会えば昔と変わらぬ馬鹿話に花を咲かせる事が出来た。

「うちも大分賑やかだからね、いま」

「お前んち、子供多いもんな」

「まあね、本当はもう一人いるんだけどね」

「え?」

「一緒には住んでないんだけど。
 それについては酒が入ってないと話せねぇ」

「え?」

「ほんと修羅場だったんだよ、ここ最近」


「……それ“こ〇がい〇”じゃねえか!!」


伏字の正解はもちろん紅孩児(こうがいじ)なのですが、本当の正解は書けません、このご時世。

ただ、そいつにとって渋沢栄一の描かれた新一万円札はこの上なくふさわしいと思ったので俺は気持ちよくお祝いを渡して帰って来られたとさ。

4件のコメント

  • 牛魔王と羅刹女の間に生まれたのが紅孩児で、
    牛魔王は玉面公主と浮気しているのですよね。

    何百年も前から、そういうことはよくあったのでしょうね~。
  • コメントありがとうございます!

    そして、玉面公主とその家来たちは八戒に……。
    軽い気持ちで紅孩児に例えたものの、そう考えるとちょっと恐ろしい行く末を想像してしまいますね。
    深く考えないようにします!

    勝手ながら、近況ノートへの返信方法を参考にさせて頂きました!
    ありがとうございます(勝手に真似ておいて申し訳ないのですが)!
  • こんにちは!
    近況ノートは返信通知がないので使いにくいですよね。

    でも皆さん、ふつうに返事しているみたいですよ。

    そして書いたほうは「たまに相手の近況ノートを自分で見にいく」というアナログな方法をとってるみたいです。こんなふうに。
  • こんにちは、ご教授頂きありがとうございます!

    返信のボタンは無いが、記事を書いた本人でも使えるのですね。
    ただし通知は飛ばないと。
    今後はコメントくださる方への失礼は無いように気を付けます!
コメントの投稿にはユーザー登録(無料)が必要です。もしくは、ログイン
投稿する