たまに昔自分で描いた漫画を読むと笑ってしまう。
それは過去に描いたネームだったり、作画してもらった完成原稿だったりするが「ちゃんと面白いじゃん」と思う。
それを描いた頃の自分に「バカじゃねえの」と言ってやりたい。
もちろん誉め言葉である。
「くだらない」、「馬鹿馬鹿しい」、「頭の悪い」作品にちゃんとなっていれば過去の自分であっても褒めてあげたい。
「ま~た自画自賛しちゃってェ。
お前しか笑ってないのに」
と、言われても仕方ない。
自分の創作意欲の根底にあるのは、「自分が面白いと感じるものを他人に笑ってもらいたい」という想いだからだ。
なので、他人の評価以前にまず自分が面白いと思わない作品は失敗作である。
他人に褒めてもらった作品は自分が今読んでも笑える。
逆に苦し紛れに描いたネーム、ペン入れしてもらえなかった没ネームなんかは今読むと笑えない。
死にたくなる。
「こうじゃないんだよなぁ」と、後悔が押し寄せる。
……まるで過去の作品の中に成功作があるかのような書き方をしてきたが、実際には世に出なかった没作品ばかりなので世間的には全て「失敗作」である。
ただ、未来の自分を笑わせる事が出来る作品を残したという点においては自分にとって有意義な創作活動だったなと思える。
特に「毒見忍者」、「五十四六の旅」、「しんぶん師」辺りはお気に入りである。
タイトルのネーミングから駄作の匂いが漂っているが、自分は内容には満足している。
勇者フェラクリウスも元々は完全に自分のために書き始めた小説なので、いつか読み返したときに笑えるといいなぁ。
ちなみに、2ページショートギャグ漫画「ボーカル対柔道家」は誰か作画してくれてもいいんじゃないかと今でも思っている。
近況ノートへのコメント、ありがとうございます。
返信ボタンが無いので届け!と思いながらお礼を念じています。
……きっと、届いていると思っています。