既に読んだ方もいるかもしれませんが、「どこかで見たような異世界物語」は本日投稿したエピソード6をもって無事完結致しました。
挨拶等につきましては、本編最終話に大体書いてしまったので、ここでは感想や裏話的なことをちょっと書いてみようと思います。
まず感想ですが、私はこの小説を書き始めて少ししてからストーリー全体の設定や、世界設定などを本格的に考えました。
その時考えていたのは、自分はキャラクターを描くことが不得手であろうから、自分が好きな設定が盛り込まれたタイプの話を書こうと決めました。
なかなかそう思える作品は多くないんですが、ゲームにせよ小説にせよ、本編以外の設定部分を見てるだけで楽しめるような……そんな感じのイメージですね。
ですが今振り返ってみると、どこまでうまくいったのやら……といった感じですね。
自分の作品を客観的に見るというのは難しくて、まともに評価がしにくい感じ。
設定を考える際は、なるべく設定の粗を排除し、納得出来る設定作りを意識してました。
ですが構想~年といったものでもないので、どうしても不出来な部分が出来てしまう。
自分が好きなタイプの設定厨歓喜な作品と比べると、世界設定の練り込み具合や、設定自体の魅力などなど、色々足りていなかったような気がします。
とまあ、感想……というか自己評価はこの辺にしておいて、ここからは裏話について語っていきます。
この作品を書いていく中で、当初の予定とは違う結果になった部分というのが結構あります。
前々からどっかしらで言っていたことですが、信也も最初に悪魔司祭と戦う時に死ぬ予定でしたし、長井に関しても幾つかパターンは考えていて、あの時に死ぬという展開も考えてました。
それに当初はキカンスやらシグルドやらを加えて、大規模なクランを作る予定もなかったんですが……何故かどんどん増えていってしまいましたね。
最初に12人も主役級キャラを出してしまい、その後何度も反省していたという前科があるのに、またしてもキャラを増やすということを繰り返してしまった……。
他にも細かい部分は幾つもありますが、直近のラスト部分でも変更は幾つもありました。
最初にキカンスとルーのネタを思いついた時は、そのままノリで龍之介は日本に帰ってしまうという、酷いオチでした。
その後、龍之介周りの話を書いているうちに「それは余りに酷いかな?」と思って修正したという経緯があります。
咲良の復活についても、結構ラスト直前で盛り込んだ要素でしたね。
なんといいますか、当初はなんとなく咲良の魂はまだアーシアの中で残ってる的な匂わせだけのつもりだったんですが、ラスト部分を書いている時にその設定を表に出せないか? って感じに持っていきました。
小説を書いているとこういった、過去に書いたものを活用できるんじゃないか? って発想が時折生まれまして、そうして話を繋げていくという作業が結構楽しかったです。
そういう目線で他の作者様の作品を読んでいると、最初の方にちょい役で出たキャラが後に活躍するのを見ると、「これって明らかに初期設定では端役だったのに、設定が面白いから再登場させただろ?」っていう、別の見方をするようになりました。
小説を書き始める前と後とでは、そこら辺の目線がほんと大分変わりましたね。
ええと裏話からは少し逸れてしまいましたが、とりあえず話はここまでにして最後に告知をしておきます。
「どこかで見たような異世界物語」は無事完結致しましたが、現在次回作を執筆中です。
そちらの作品は数日の間を取ってから、また毎日更新で投稿していこうと思っております。
それでは次回作「ドラゴンアベンジャー(仮タイトル)」も、宜しくお願い致します。