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更新できてなくてごめん、という話

 2024年10月26日現在、衆議院の選挙を前日に控えた今日、わたしはひどく悩むことがいくつかある。ひとつは仕事のこと、ふたつは「セルゲイとぼく」をなかなか更新できていないこと、みっつは選挙のことだ。
 選挙は、実のところ政治を主食とするわたしにとって「ただの一般庶民たり貧しき自分が、政治への参加に臨める唯一無二の機会」とし、恐らくは最低でも今後数年の自分の将来とその趨勢を占う一大事と捉えている。貧民たる音羽ラヴィは、恥ずかしながら今のところ慈悲温情の深き政治から来る甘い間隙の中にようやく生かされている状況であるので、それが昨日の今日でわたしにとっての悪鬼衆合の地獄となるやもしれぬ選挙というのは、相当に大事であり同時に来てほしくないイベントでもある。
 来てほしくないことと大事であることは両立するというのは、小説を嗜む読者諸兄にはよくお分かりになる話であろうが、そうなると選挙というのは殊更慎重に候補者を見て決めねばならない…………。
 が、ここでひとつ困ったことがある。私の選挙区に、立候補者がまるでいない。たった二人しかいないのである。それも片方は直近に問題を起こしているし、もう片方は公金における不正を過去に働いたことのある人物と来ている。
 ここに至って気付いたことは、候補者なきは即ち他の政党からこの地域における訴求力が弱いとみられたか、あるいは重要地域でないから見放されたかのいずれか。私が住みし肌感覚から言わせてもらえば、後者が強いだろう。特筆せる産業はなく、人口はなく、物もないこの地域に、築ける政治基盤はない。そういうことなのだろう。
 つまるところ、わたしが今こうして下らぬ文言を書き連ねることを許される時間もそう多くは残されていないということの兆しにも見えてか、ここ数日はひたすら憂鬱であった。

 …………永い言い訳である。切ってよし、捨ててよし。

「セルゲイとぼく」は大幅な路線変更をするというのは先日のノートで報告した通りではあるが、それは何もストーリーだけでなく、そのストーリーを展開するに相応しい文体の模索である。
 今までの書き方では違和感とスピード感に劣るが、急激な変更は作品の味を失わせる。少なくとも、読者諸兄にそう映るかもしれない。そういった、作品の内容でなく、土台の部分は人の目に見えないもので、またひどく感覚的なモノである。ゆえにわたしは苦戦を強いられていると言える状況にある。
 とはいえ、あと少しで続きを投稿でき、恐らくその後は以前通りの投稿ペースで再開できるだろう。
 今後は計画的に休載を発表したく思うが、その調整がちゃんと出来るようにまずは書いていこうと思う。

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