ただ今より、「短編小説に必ず賞を贈るイベント」の、表彰式⑦を始める。さっと、すっと、そっと、受け取ってください。お願いします。
「勝利」にも、実は色々な種類があるんだよなぁ賞
『少年神阿川君の観察』西木夋介様
https://kakuyomu.jp/works/16816452220092826383戦の神だって、いっぱいいる。だから、勝利の神だって、もちろんいっぱいいる。
「勝てば官軍」的勝利と、「風林火山」的勝利は違う。多分ね。
同じ読み方でも、漢字が違うように、同じ漢字でも、隠されたニュアンスが違う。
その裏に、神様はいますか?
若者の血を浴びると美しくなれるって、本当なので賞か……?
『クリーンルーム』深川夏眠様
https://kakuyomu.jp/works/1177354055611494588バートリ・エルジェーベト。血を浴びた女。
実際のところ、若者の血を浴びただけで、本当に若返るのでしょうか?
近年、「浴びる」のとは違いますが、若者の血を輸血することで、若返りの効果が期待できるだとか、何とか言われています。
……つまり、若者の血を求めることは、あながち的外れでもない?
じ、自分的には、勘弁してほしいっす。
詳しいことは分からないけど、とにかく中国の風を感じたで賞
『皇帝デブゴン ~怒りの太祖拳~』水城洋臣様
https://kakuyomu.jp/works/16816927860969070232実は私(そんなに「実は」でもないかもしれないけれど)、中国史には詳しくない。
高校生の頃、『三国志(多分、演義)』を読もうとした。結果、28ページぐらいだけ読んだ。
もっと詳しければ、もっと楽しめたのかも。
だが、それでもいい。知らないからこそ、できる解釈もある。
……と、ミリしら好きの中田が申しております。
ホテルで使った、緑のスリッパ。階段を上り下りる度に、思わずコケそうになったで賞
『スリッパ』クニシマ様
https://kakuyomu.jp/works/16816700426987198110実話です。
高校の頃の、修学旅行。
そこで使ったスリッパが、つまずきやすくて困りました。
そう、あれはスリッパでした。
スリッパは、多くを語りません。
それは、スリッパですから。
だから私たちが、スリッパを語らせるのです。
そう、「あれはスリッパだった」、と。
オコジョのような僕たちと、オポッサムのような世界で賞
『明日もまた歩く可し』杜松の実様
https://kakuyomu.jp/works/16816700428263603585オコジョ。かわいい。
生息地によって、毛並みの色を変えるオコジョ。
自分のいるべき場所に合わせて、真っ白になったり、ちょっと茶色くなったりする。
オポッサム。かわいい。
死んだふりが得意なオポッサム。さながら名俳優。
まるで時が止まったように、完璧に「死」に擬態する。
変化球として、動物に例えて、賞を贈ります。
残酷な娯楽、ああ極楽!! 賞
『獅子の傷痕』一齣 其日様
https://kakuyomu.jp/works/16816927859288562678コロッセオ。またの読みを、コロッセウム。
それは、古代ローマ時代に造られた、円形闘技場である。
死を覚悟しなければ、舞台に上がる資格はない。
そう、そこは、残酷な娯楽施設なのである!!
観客は遊戯に酔いしれ、敗者は文字通りの「極楽」へ。
つまり、残酷な娯楽は、ああ極楽なのである!!
猫箱は、開かれないからいい……んで賞
『どぶの中の楽園』鈴華圭様
https://kakuyomu.jp/works/16816927859408349217シュレーディンガーの猫箱。
猫は生きているのか、あるいは死んでいるのか。
箱を開けて、中を見るまで、その両方の可能性がある。
この物語も、多くは語らない。
とあるAという可能性と、別のBという可能性がある。
考察するまで、それは分からない。
これがもし、シュレーディンガーの猫箱ならば。
考察しないという選択肢が、「楽園」となるのかもしれない。
世界シュ……、おっと、誰か来たようだ賞
『終末アナウンス』黒月水羽様
https://kakuyomu.jp/works/16816452219413613803これは、ネタバレになってしまうのか……。それとも、考察の範囲内になるのか……。
作者さん、このノートに目を通されましたら、書いて良いのかどうか、コメントください。
そう言えば、修学旅行は京都だったなぁ~(私が)賞
『嵐山にて選ぶは、妖か恋か。』辻谷戒斗様
https://kakuyomu.jp/works/1177354054916626558私の話ですが、修学旅行は京都でした。
ごたごたした、班分け。知らない土地で、乗ったタクシー。
どこをどう回るとか、決めるタイプの旅行だったので、そんなことも話し合ったなぁ……。
学生らしい、明るい雰囲気。どこか懐かしくて、ちょっと恥ずかしい。
いや、恥ずかしすぎて、思い出したくないかも……。
学生時代の思い出って、そんなもんですよね。
これで、参加作品全て(規定外作品や、遅刻作品、「これは小説ではないような……」という作品以外)に、賞を贈ることができたと思います。
参加してくださった皆さん、ありがとうございました。
万が一、見落とし等々ございましたら、コメントください。