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異世界と月

空に月が2つあるという描写をすると、そこが地球ではなく別の世界であることが明確になります。SFだと実は過去の地球で、昔は月が2つあったのだみたいに展開したりもしますが、通常は別の世界でしょう。
2つの月の描写で気をつけないといけないのは、同じ位置にあったときには同じ満ち欠けになるということです。空の同じ場所にあるのに片方は満月でもう片方は三日月だということは通常ありえません。

個数を変える以外だと、公転周期を変えるというのもあります。地球(に相当する惑星)からの距離によって衛星の公転周期は変わります。火星の衛星であるフォボスの公転周期は1日よりも短いので、西から上って東に沈むという通常とは逆の動きになります。
静止衛星のようにちょうど1日で公転する衛星だと、頭上の決まった位置に月があることになります。そして1日で満ち欠けをして新月から三日月、半月、満月といったサイクルを繰り返します。
三日月というのは三日目の月という意味なので、1日で満ち欠けする場合は時間によって朝の月みたいに呼ばれるかもれません。また、月という呼び名も変わるかもしれません。

前に書いた「宇宙転生」の第三部では、月ではなく小球という呼び名を使いました。この小球の公転周期は20日なので、この世界の一ヶ月は20日になります。
「マギクラフトマイスター」に登場する月(ユニー)の公転周期は惑星アルスとまったく同じで、太陽と逆の位置に位置しているので、いつでも満月です。朝に日が昇って夕方に沈むように、夕方にユニーが上って朝方に沈むわけです。おそらくユニーはラグランジュポイントに位置しているので、アルスと同じ公転周期なのだと考えています。

三日月の形は絵ではトルコの国旗みたいに深いカーブで描いたりしますが、実際はもっと浅い形です。しかし大気がある衛星だと、本当に絵のような深いカーブの三日月になるようです。少し前に、木星の衛星タイタンがそういう形になってる写真を見ました。複数ある月の、ひとつだけ形が違うのは不思議に感じました。

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