AIものとしては、定番の『The Two Faces of Tomorrow(ジェイムズ・P・ホーガン,邦題:未来の二つの顔)』あたりが印象に残っている。
VRものならば、『クラインの壷(岡嶋二人)』だろう。1981年の『True Names(Vernor Steffen Vinge,邦題:マイクロチップの魔術師)』には衝撃を受けたものだが、日本語版の『マイクロチップの魔術師』が電子書籍化されていないのが残念だ。
まあ、書かれた時代が古いこともあって、現在初めて読むと、設定説明が冗長に感じるかもしれないが、あの時代にここまで想像できたことには脱帽する。逆に言えば、未来予測的なSFにとっては、苦難の時代ともいえる。だからこそファンタジーものが興隆しているのだろう。
『M.G.H. 楽園の鏡像(三雲岳斗)』あたりも好きだったのだが、これも電子書籍化されていない。