ある作家志望者「私家族に『作家になる!』って言っても、相手に『無理な事を…』と言われるんだけど…夢を否定されるってすごく辛いよね……。」
別の作家志望者「すごくわかります!私なんて、『声優アイドル』『小説家』だとかの"好きなもの"の夢は全否定されるのに、『看護師』だとかの"まともな夢"は否定されないんですよね。悪い大人たちだ・・・。」
世知辛い大人「『看護師』はまともに就職していれば、来年も今年ぐらいの年収があることが期待できる。『声優アイドル』や『小説家』は今年の年収が1000万円ある売れっ子でも来年の年収がそれだけある保証はない。保護者からするとそれは大きな違いなのだ。」
世知辛い大人「例え年収1000万円の印税を稼ぐ作家でも、出版社からは兼業をやめるべきではないといわれる現実がある。今年の印税が1000万円でも来年の印税が1000万円ある保証はないからである。専業になるハードルは高い。」
……印税で年収1000万円稼ぐとなると、1000円の本が10万冊ぐらいは最低一年間で売れないとならない。そんなことを何年も継続できるのは、書籍化できた作家の中でもごく一部の人気作家だけである。
「専業作家<<越えられない壁<<兼業作家<書籍化作家<<困難な壁<<PVや反応がもらえる作家<<困難な壁<<PVや反応がもらえないモブな作家」……平均年間販売数10万冊以上で10年以上続けている作家なんて日本全体でも30人いるかいないかだろうな。その予備軍である書籍化されたのはいいが一発屋で消えていく作家なら毎年百数十人はいるだろう。
世知辛い大人「だから、副業で『小説家』をしたいという人の夢を否定するどころか応援したいと思っているが、専業で『小説家』をしたいという人の夢は、実績を積んでからにしようねと否定する。」
……世知辛い。でも、コミック化されたりアニメ化されたりしている作品を執筆している作家でも副業として作家をしている人は多い……稼げなくて生活できないからね。
まあ、偉そうなことを言っても、趣味で書いているだけのモブのアマチュア作家でしかないのだけれどね。