羽田空港・飛行ルート問題が注目されているようだ。
http://haneda-mondai.jp/ 民間空港であろうが、軍事基地であろうが、待機空域まで考えれば、空港から半径20km以内なんて場所は人が住むような場所ではない。半径20km以内というと広大であるように思えるかもしれないが、航空機の飛行速度から考えればごくごく狭い空間である。離発着時の不安定さを考えれば、半径20km以内場所がそもそも安全であるわけがないのだ。そうかといって、都市部から利便がいい場所という条件で他所に移転させようとしても、今の日本に空港を移転させても問題が少ない土地なんて存在はしていない。空港付近の住民を追い出すぐらいしか方法がないのである。住民がどんなに反発しようが、空港の必要性から、公共の福祉の名のもとに住民の気持ちはエゴとして切り捨てられる運命にある。現実問題として他所に移住するしかなかろう。沖縄の米軍基地についても同じことが言える。
もともとは、3000メートル級の大型機用の滑走路を5本以上持っているようなハブ空港が東京にないことが最大の問題である。少ない滑走路を大量の航空機が過密状態で使っていること自体が問題なのだ。飛行ルートについては、米軍関係の規制があることも問題だが、交通量に対して、滑走路が十分な数あれば、ここまで問題になることはなかったのである。