映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」を観て、なんて音楽の使い方が素敵なんだろうと思った。
アメリカの懐メロ的な曲がふんだんに使われ、映画全体の雰囲気や主人公のキャラクターを印象づけ、どこかコメディーの香り漂う世界観を作り上げている。しかし物語が進み、主人公の生い立ちや過去が分かってくるとそれはただの小道具ではなくなるのだ。笑えて、グッとくるこの映画の要として機能している。
この、「笑えて、グッとくる」というのがどうも私は好きらしく、愛読している作家・森見登美彦氏の作品にも通じるものを感じている。
森見作品に多く登場する「アホ大学生」達もその言動は突飛で愉快(?)なキャラクターが多い。しかし、追い詰められて何事かを成さんと珍しく奮起したり心の内を吐露するといった場面で、核心をつくような言葉を口にしたりする。
どちらも、所謂ギャップを上手く使いこなしているのだと思う。(あくまで個人の見解です)
映画ではそれを音楽や視覚的な情報としてちりばめることもできるし、小説でもあらゆる想像力を駆使してそれを表現することは可能で、こんなお話を私も書きたい。
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読んでくださった全ての方へ、愛をこめて。
清水 円