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自費出版裏話⑤〜カバーイラスト〜

 第3回までに比べて前回のいいね数が減ってしまい、少し寂しくなりつつも、まだ読んでくださる方がいるのであれば連載を続けようと思う今日この頃。今回はカバーイラスト作成についてです。

 本を選ぶに当たって表紙は大事です。私も表紙に惹かれて本を手に取ることがよくあります。せっかく出版するのであれば表紙にもこだわりたいもの。ですが、文芸社の場合イラスト代は代金に含まれておらず、イラストレーターなどの方に描いてもらいたい場合は有料でオプションを付ける必要があります。
 代金の範囲内で済ませたい場合、イメージを伝えると編集者がフリー素材から探してくれます。私は『竜』と『姫』の描かれた表紙にしたかったのでそれを伝えたところ、校正ゲラと一緒にいつくか候補が送られてきました。ですが今ひとつイメージと合わない。自分で描くほどの画力はないので、こうなったら自分で作るしかないと一念発起して自力でフリー素材を探しました。竜のイラストは割とすぐに見つかったのですが、姫の方はどうしてもファンシーなものしか出てこない。色々と検索ワードを変えて調べてやっとイメージに近いものが見つかりました。
 そこからさらに画像編集アプリを使って姫の素材を加工しました。既存の線を消してポーズを変えてと細かい作業が続き、自分が職人になったような気がしました。でも、イメージに近いものがだんだん出来上がっていく様子を見るのは楽しかったです。
 加工が完了したら素材を組み合わせます。バランスを考えながら背景色の上に竜と姫の画像を配置します。背景は目立たせたかったので赤にしました。この3つだけだと少し物足りなかったので、装飾の枠を付けてようやく納得のいくデザインに仕上がりました。一度凝り出すと細部までこだわりたくなり、作成には時間がかかりましたが、苦労の末にイメージ通りのものが出来上がった時には大いに達成感がありました。編集者の方にも雰囲気が出ていると言ってもらえて嬉しかったです。
 下記の写真欄に元の素材と完成したイラストを載せていますので、比較してみてください。

 なお、本イラストには背景を含めて5つの素材を使っており、全て「イラストAC」というサイトからダウンロードしています。無料で会員登録でき、ダウンロードした画像は編集加工できるのでおすすめです。

 今回はここまで。次回は帯文作成についてご紹介します!

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