岐阜県では、岐阜県文芸祭と銘打ち、小説や児童文学、随筆、詩などの文芸作品を毎年募集しています。3年前の第30回岐阜県文芸祭では、30回記念の「ライトノベル部門」がその回限りで設けられました。
審査員には敬愛する白鳥士郎先生が就かれたため、岐阜県民ではない私ですが、先生に自分の作品を読んでいただくよいチャンスと思い、「僕とあすかと赤い電車と」という、岐阜に存在した名鉄600V区間、いわゆる路面電車を舞台とした作品を応募しました。
そうしたら秀作賞という望外の賞をいただいたため、これは岐阜県文芸祭への応募を「ライフワーク」にしようと思い定め、翌年からは一般小説で応募を続けました。
31回文芸祭ではあえなく落選しましたが、昨年9月末締め切りの32回にも応募したところ、佳作に選んでいただきました。
せっかく選んでいただけたので、その作品「想い出写真館」を、応募作のオープン可能日である3月2日から本カクヨムにて連載を始めようと思います。
原稿用紙で60枚の中編を全8回に分けて掲載いたします。カクヨムでは前作の「せっかく転生させるというのにこいつといったら」とは全く毛色の異なる作品ですが、ご一読いただけたら幸いです。