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プレイバイメール!

そういうのもあるのか……。
ということで、半休を頂いた本日は、ちょうど今さっきフォローしたひとつの小説をご紹介させていただきます。
本来ならばレビューを書くべきなのでしょうが、少々特殊な形での公開となっているので、作者様見てくれるかな……? と不安がりながらもこちら近況ノートで書かせていただきます。
というか、いつもならある程度レビューは考えてから書くのですが、今回はぶっちゃけ思いつくまま、プレイバイメール紹介・考察をしていこうという形ですので、非常に散文になります。
だから書くのが憚られるというのが一番の理由です。

さてさてご紹介するのはこちら。
カクヨムでプレイバイメール始めました/@byakuennga
https://kakuyomu.jp/works/1177354054880521749

世界観とゲームルールを提示し、キャラクターの操作や行動は読者にアンケート(?)の形で委ねてしまった上で、作者はその縛りの中で物語を膨らませていく……という形の小説ですね。
元を辿れば今まさにプレイ中のTRPGのようなもの、もっと遡るのであれば幕末三笑亭可楽の三題噺あたりが始まりでしょうか。

キモなのは読者に「相談」するのではなく、作者が相当な受身で待ち構えているという点です。そんなに縛られるのが好きだなんてどれだけマゾなんだと思ってしまいますよね。

でも、世の中の大半の良いものは、好き勝手やったものより、ある程度の制約・縛られた状態にありながら、全力を尽くされた結果生まれるものだと私なんかは思います。(プリキュアなんかがそうですね。児童向けだと自らを律し、一方できっちり玩具の販促を行いつつ、30分に収めながら、全力で楽しませてやろう……という気概に溢れています。それがあるから僕みたいな大きなお友達も日曜朝から号泣してしまうんです。……疲れてるのかな)

そういえばカクヨムにはTRPGのレーベルも参加していました。こうした作者ー読者の交流が強く必要なジャンルは、ネット小説には非常に向いているかと思います。

僕はこれまで、そうしたジャンルの書き手にも参加者にもなったことがなく、リアリティのある解説はできないのですが、作者ー読者のやり取りで進む形式といえば様々なものがあります。

例えば前述のTRPG。これらは主力がリプレイ小説ですから、リアルタイム性のあるなしで変わってしまいますが、やっていること・面白さの本質は変わらないと思います。

他に(今流行しているのかどうかは寡聞にして知りませんが)『プロの小説家が、貴方の冒険を小説の形にして送り返します』というネットゲームも幾つかあったと思います。これなんかはまさにプレイバイメールの典型例ですね。実際どのようなものなのかまではわからないので、知っている人に聞いてみたいとは思います。

また、作者と読者のやり取りから面白いものが生まれる典型例、あるいはその面白さの取っ掛かりとして馴染みやすいものが、AAで繰り広げられる安価形式やる夫スレかと思います。
ひところ好きで良く読んでいました。もちろん、AAの創作自体は二次創作のさらなる延長線上にあるようなものが殆どなので、こうした「自作の」に限定される投稿サイトでは絶対に陽の目を見ることはありませんが……。興味があれば調べてみてください。馴染める人は多分すぐ馴染めます。

こうした小説、ないしは物語の面白さは、縛りの中からひねり出される作者の力技と、複数の読者による予想も付かない指示、そして参加型リアルタイムの熱気に支えられていると思います。小説の欄外にも、読者が心待ちにするワクワク感があるわけですね。
(ただし、やる夫スレに関して言えば、元キャラの人気や好き勝手二次創作する部分に拠る部分も多いでしょう)

ネットゲーム化したプレイバイメールの経営状態を見る限りでは、こうした形式の小説が社会的な規模で流行るか、流行らないかはちょっと微妙なラインなんですが(相当ニッチな方面でしょうから)、小説投稿サイトの一ジャンルとしては必ずや一角を成せるものと考えます。
(ただ、ネットゲーム形式には悩ましい面もあるのではないかと私は予想します。金銭授受を前提ですから、「読者」が参加者ではなくお客様となってしまい、面白さの制約を本質と違う方向で掛けなければなくなってしまうというデメリットが生まれそうなのです)

もちろん、今日日小説サイト・コミュニティなんて星の数ほどありますから、プレイバイメールに特化した小説サイトとかもあるんじゃないかと思います。(あったら是非教えてください。私もやってみたいのです)

と、希望を語った上で、カクヨムでやることの窮屈さも合わせて伝えておかねばと思います。つまり、今現状のカクヨムは、TRPGレーベルがバックにいるという超超好立地にいながら、読者参加型の物語を完全に否定する仕組みをしているというシステム面のお話です。

カクヨムで作者と読者が連絡を取ろうとすれば、必然レビューに頼らざるを得ません。カクヨムにおけるレビューとは、戦争すら起こりえる貴重なものですから、プレイバイメールのツールとして使ってくれるな、という迷惑行為に繋がりかねない危険性を孕んでしまうわけです。
また、プレイバイメール小説がレビューをそのように使用していると、レビュー本来の使い道をして小説を紹介することが憚られてしまいます(ちょうど今の私のように)。

時系列順にログを残して置きにくいというのもプレイバイメール向けではないでしょう。後追いで読み始めた新規参入者は、読者の指示書がどんなものであったかも考慮して、作品全体の雰囲気を決めますから、頻繁に書き直されたのでは後々の読者を切り捨てることになってしまいます。

作品に対するコメント機能さえあればいいんですが、どうもカクヨム側は否定的ですから、この辺の改善は至難となるでしょう。

ただ、やっぱり捨てがたいとは思います。
何せTRPGレーベルのお膝元なんです。私はリプレイ小説などは読んだことがないし、TRPGをやる友達もいないので寂しい限りなのですが、現状、そのお膝元の二次創作は設定資料集的なものと、リプレイ小説(なのかな?)に溢れています。(いや、その利用が正しいんだと思うのですが)
でも、やろうと思えばこのレーベルはリアルタイムのTRPGをカクヨム上で公開することすら出来るんです。TRPGをニコニコ生放送できるんです。
専用のシステム組み込んでもらってでも賑わせる価値は充分ありそうなんですよね。


……カクヨムが他の投稿サイトと一番違う点は、なんだかんだレーベルの後ろ盾がついている点だと思います。
もちろん、小説の二次創作ですから、プロ顔負けが続出するコミケやピクシブのお絵かき方面とは違って、盛り上がるわけがないとは自覚しています。(強いて言うならマクドナルドとかモスバーガーで時たまやってる幼児のお絵かきコンテストくらいの価値でしょうか)
(小説の)二次創作って、これは私のことなんですが、初めて小説を書いてみようと思って選び取る、取っ掛かりみたいなものなのだと思います。
ゆえに、カクヨム利用者の層を見る限り、殆どがそんなところは過ぎ去った後、という経験や感覚を持っている気がします。
そもそもが、レーベルの小説世界に浸ろうとか、とりあえず小説を書いてみようという人が非常に少ない。

だから、そんな諦めが半分あるなかで、TRPGなんかは二次創作(?)に向いていそうに私には思え、持ち寄ったリプレイを楽しむ読者で溢れているはず――と思ったのです。これは面白そうな試みだぞ、と。
ですが、蓋を開けてみれば、ドラゴンブックス二次創作関連はほぼほぼ死滅しています。まあ、ドラゴンブックスに限らず、カクヨムの二次創作界隈は大体どこもそうなんですけどね。唯一気を吐いているのは公式作品ですから、まあカクヨム自体も最初からあんまり二次創作には重きを置いていないなとは判ります。

……で、大分脱線した結果何がいいたいかといいますと。
プレイバイメール、そのジャンルそのものがかなり面白そうな一角を作れそうだから、なんとかしてくれないかなカクヨムゥということですね。
ぶっちゃけ私自身支離滅裂すぎてわからなくなってきました。
やっぱり考えてから書かないと駄目かな?

ここまで読んでくださった方はありがとうございます。本当に根気がありますね……。申し訳ございません。
ではまた、今日はいろんな小説読みに行こうと思います。ジュラシックワールドも借りましたし、久々にゆっくりするのです。

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