というのが、私の持論です。
心霊現象やオカルト的事象そのものが実際に存在するのかどうかはとりあえず置いておくとして、そのような現象や事象を「感じる」人たちは確実にいるわけで、それを科学的に説明しようとするならば、そうした現象そのものの存否を論ずるよりも、認知心理学における「共感覚」を持ち出すのが一番「しっくりくる」のではないか、ということです。
「共感覚」とは、例えば「ある音を聞くとその色が見える」「あるものを味わうとその形が見える」といったような、ある情報を処理する過程で一般的には無関係と考えられるような感覚や認知処理が引き起こされる認知特性のことで、人口の数パーセントの人が持っているとされています。
詳しくは『 [シリーズ統合的認知]第6巻 共感覚 統合の多様性』浅野 倫子 、横澤 一彦著 (勁草書房)という本を読んで頂きたいのですが、とにかくこの「共感覚」によって、ある人には神秘的な何かが見えたり聞こえたりする一方で、他の人には何も感じられない、といったようなことが起きるのではないかと、私は結構長い間個人的に考えていました。
まあ、「だから何?」 と言われたら、それまでなんですけども(笑い)