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長編小説「ドクターの夢 - Old Boy Meets Girl -」脱稿に寄せて

このたび、全58話(20万7千文字)からなる連載小説「ドクターの夢 - Old Boy Meets Girl -」が無事脱稿しました。

3人の医師の夢を描く、SFの要素を散りばめた現代ドラマですが、内容&文章が堅いことで、連載開始当初は最後まで読んでくれる方がいるかどうか不安でした。

正直なところ、途中で読者がいなくなったらリタイアしようと思っていました(笑)でも、リタイアしなくて良かった。だって、こんなに素晴らしいレビューをいただけたんですもん。

ボクの期待を裏切り、本作の熱烈なファンになってくださった方は「玫瑰 渚(はまなす なぎさ)」さんです。

もしかしたら、ボクが気づいていないだけで他にもいらしゃるかもしれませんが、ここでは、最後までしっかりご覧いただいたうえで丁寧なレビューをいただいたということで紹介させていただきます。

https://kakuyomu.jp/works/1177354054881090847/reviews/1177354054881166155

はまなすさん、ホントにありがとうございました。
過ぎたお褒めの言葉に思わず感動しています(マジに)

カクヨムでは、長編小説のうち最後まで読まれるのはほんの一握りだと聞きますが、そんな中、ボクの駄文に最後までお付き合いいただいたのはうれしい限りです。

P.S.
小説の話は、こちらで少しずつさせていただければと思います。

14件のコメント

  • おはようございます。
    私のような者の名前をノートに載せていただけるなんて...なんだかとても気恥ずかしいです笑
    ですがありがとうございます。作者の方と交流ができ、なおかつ想いも伝えることができたとあらば、読者としてこんなに嬉しいことはありませんから。

    それでは。またのんびりゆるゆるとやってきます笑
  • はまなすさん、おはようございます。
    そんなことないよ。すごくステキなレビューでしたもん❤
    思わず感動しました。この作品を書いてよかったって思いました。
    読み手の心を動かせる文章を書くのってすごく難しいけれど、それが夢なんですよ。ドクターだけじゃなくボクの夢も叶ってうれしいです(笑)

    まずはお礼まで★ミ
  • はまなすさん、こんばんは。
    お待たせしました。やっとお話できます(笑)
    プロでもないのに自分の作品について語るなんてなんだか恥ずかしいですね。ただ、その反面、すごくうれしい機会でもあります。思い入れのある作品ですので、話し出したらとまらないかもしれません(笑)そのときは、ボクにお付き合いいただかなくても結構ですので、適当にあしらってください。独演会みたいになっても構いませんから。

    と言ったものの何から話したらいいのか(笑)
    とりあえず、はまなすさんがレビューに書いてくれたことへのコメントなどさせていただきます。過ぎたお褒めをいただいたことで、恐縮しながら拝見しましたが、正直なところ、素晴らしいレビューでした。書評としては素晴らしいものでした。言いたいこともスムーズに伝わってきました。

    はまなすさんの使っていた「紙媒体」という言葉の意味をはっきり理解することができました。まさにそのとおりですね。ボクの長編小説は概して堅い説明文から入るので、読者の興味をそぐことはあってもそそることはなさそうです。ネット小説では商業主義にのらないってことかな(←ダメじゃん!)そのあたりは改善の余地ありですね。「商業主義優先」と言うと聞こえが悪いので、あくまで「読み手配慮」を念頭に置きたいと思います(笑)

    それから、ボクもはまなすさんの考え(勝手に決め付けてごめんなさい)に似たところがあって、異世界や異能の力中心の、いわゆる「何でもあり」で「作者がルールだ」っていうリアリティのない小説は読む気になりません(←そこまで言ってないでしょ?)常識や現実世界を無視して書けるのでものすごく楽ですが、ほとんどがマスターベーションになっています。そんなわけで、今回は異世界を登場させましたが、あくまでリアリティと現実世界にこだわりました。

    自己満足で強引な理屈でまとめた部分もありますが、自分なりに読み手にリアリティを持ってもらうことを重視したつもりです。以前はまなすさんが医療現場の描写なんかを褒めてくれましたが、あれはすごくうれしかったです。だって、それは「リアリティが感じられた」ってことですからね。こだわった部分を褒めてもらうととても気分がイイです(笑)医療については素人ですから、すべてはボクの妄想がベースとなったものですが、結果オーライと言うことでお許しを。

    つづく
  • そうそう、なかなか出会いませんでしたよね。Old Boy とGirl(笑)焦らしたわけじゃありませんが、このお話で描きたいことがいろいろあって、まずは3人の医師のことを簡単に読者に知ってもらうのがいいかと思いました。まぁ、商業主義に乗せるには「岡安かをり」の箱根のシーンをちらっと見せておくのが得策ですよね(笑)とりあえず読み手の頭の片隅に置いてもらって後で種明かしをするパターンです。

    ただ、ボクは「深見さん」のこと、「村上さん」のこと、「十文字さん」のことを基本的な知識として読み手に持っておいて欲しいなぁなんて思いました。はまなすさんが「ミステリー」といった言葉を用いたのは「後で種明かしをする」という意味では的を射た表現です。刑事コロンボのような「結果」を見せたあとで、そこに行きつく過程を興味深く描いたものですから。。って、あくまで構成や方法論の話です。質的には雲泥の差がありますから(笑)コロンボの役目を担うのは村上さんですね。

    ただ、このお話は単なるミステリーではなく、タイトルにあるとおり「ドクターの抱く夢」がテーマとなっています。最初だけ読むと主役である深見さんの夢がテーマに見えますが、「3人のドクター」の夢がテーマです。そして、その夢が実現していく過程を描いたものです。深見さんの夢ははっきりしています。「作家になること」であって「自分の文章で多くの人を幸せにすること」です。村上さんの夢も何となくわかりますね。「お母さんの仇をとること」です。そして、十文字さんの夢は自らの研究を形にしてくれる「優秀な後進を育てること」です。3人の夢に共通するのは、一義的には自己満足ですが、その先には「不特定多数の人の幸せ」があるということです。きれいごとかもしれませんが、夢と言うのは概して「個⇒世界」といったベクトルを内在するものではないでしょうか?お金儲けとか美人と結婚したいといった個の中で完結するものも少なくありませんが、個が変わることで世界に影響を与えるようなものこそ「夢」だと思います。あくまでボクのイメージですが少なくともこの3人には当てはまります。。って、ボクが作ったキャラだから当たり前ですね(笑)

    結果として、3人の夢が叶うような形で大団円を迎えます。まさにハッピーエンドそのものです。しかし、3人の夢が叶った背景として「岡安かをり」を救うことが命題として存在していました。振り返ると、深見さんが思い切ってSJWへいかなければ、かをりさんは死ぬよりもつらい目に遭っていました。そして、2人が偶然出会ったことで運命の歯車が動き出し、数奇な運命が2人を離れ離れにさせますが、そのことがなければ深見さんはSJWでかをりさんと良い仲になって、しかも作家になれたわけですから、現実世界には戻って来なかったと思います(笑)となると、SJWの実用化も村上さんのノーベル賞受賞もありませんでしたから、深見さんの夢は叶っても残りの2人の夢は叶わなかったと思います。それではダメです!なぜなら、このお話の主役は深見さんですが、(3人の)「ドクターの夢の実現」が重要なテーマですなのですから!(←力が入ってる人)

    本編には、3人のほか数人の医師が登場します。深見さんのお父さんやお爺さんは優秀で高名なドクターでしたが、本編では悪役に近い存在です(笑)また、白石医師は完全な悪役です(笑)それ以外は、中立的な医師が何人か登場しますが、名前がなくてもストーリー展開に支障がない者がほとんどです。3人の善玉医師には幸せになる権利があります。ヒロインを救って幸せになるというのはベタな冒険小説そのものですが、実はそういうのが好きなんですよ。ボク(笑)ホラーはバッドエンドで終わる癖に(笑)

    つづく
  • さて、第2章で深見さんとかをりさんが出会って、かをりさんの謎めいた過去が明らかになると同時に、2人のロマンスが展開していきます。ある意味お約束の展開ですが「箱根が間延びしている」と言う方もいました。確かに引っ張り過ぎだったかもしれませんが仕方がないんですよ。ボクがかをりさんに感情移入してたから(←そこかよ?)もちろん、その後の深見さんの行動の動機付けやかをりさんの救出劇を盛り上げる意味もあったんですけどね。文字通り、深夜アニメなんかでありがちな「温泉回」でした(笑)

    おかげで、ボクの苦手な「濡れ場」を書く破目になりました。これはきつかったです。申し訳ありませんが、ここは多くは語りたくないので話を切らせてもらいます<(_ _)>

    そうそう、村上さんが最後にカッコ良かったって話、ボクも激しく同意です!はっきり言って、彼の株の高騰を狙ってました(笑)自信家で野心家で負けず嫌いの一匹狼といったキャラの村上さんですが、深見さんにだけは心を開いています。そして、22年前の雨の日の出来事を彼はは常に忘れなかった。。いえ、忘れたくなかったのでしょうね。大切な思い出であり、自分が夢に向かって歩き始めた出発点ですから。ノーベル賞の演説の際、深見の名前を口にしたことで当時のシーンが鮮明に蘇り感極まったわけですが、まさか世界中の人の見ている前で村上さんが多泣きするとは思いませんでした(←あんた作者でしょ?)やはり深見さんとかをりさんじゃなくてももらい泣きしちゃいますよね?ボクも書きながら泣いてましたもん(笑)恥ずかしい話ですが、ボクはキャラに感情移入して書くタイプなので、このシーンに限らずよく泣いています。

    そろそろ眠くなって来たので、この続きはまた明日ということで。
    おやすみなさいzzz
  • おはようございます!
    こんなにもたくさん語ってくださりありがとうございます。朝起きて来てみたときにびっくりしました笑。本当に嬉しいです。

    本当は今すぐにでもお話ししたいのですが、お互いの時間を考えてご挨拶だけにとどめます。もちろん次に来るときにご挨拶する形でも良かったのですが、せっかくなら間をあけず反応したいと思ったものですから。
    今晩以降にまた来ようと思います。そのときはまた熱いお話を聞かせてください ٩(◦`꒳´◦)۶

    それでは。
  • こんばんは、はまなすです。夜分遅くにいそいそとやって参りました。

    まずはレビューをお褒めいただいたことに深々とお礼を。m(_ _)m
    思いの丈を綴れた上にそれがお相手の方に伝わるというのは、何に限らず嬉しいものです。
    しかもそれに対して丁寧なお返事までいただけるなんて......読んでいて
    ワクワクしっぱなしです笑

    ドクターの夢のお話ですが、大円団はあの形だからこそ成し得たというのは非常に納得させられました。言われてみれば仰る通り、最終話のような結末を迎えるまでのいろんな転換点で、もしかしたら全く異なる未来が選択されていた可能性があるわけですものね。
    そんな観点からみればなおさら、あの形で三人と一人の夢が叶うのは必要であり必然だったのかな、とそんな風に思います。

    そういえば十文字先生は三人にカウントされながら彼個人としての掘り下げはなかったなあと思ったりもしたのですが、個人的には最終話でのあの登場の仕方がベストな気もします。
    村上の授賞式の最前列に招待され、深見の知る格好より年齢を感じさせる風貌で後継の華々しい姿を見守る......最終話に記されたあのほんの数行から、ひしひしと伝わって来るカタルシスがありました。
    彼は語らない、彼に語らせない。
    うまくは言えないのですが、それが逆に、十文字先生の夢が叶う瞬間に読者を立ち会わせる上では最も良い描き方だったのかなあ、と思ったり。
    それから、他のシーンで彼の温厚さや懐の大きさ、プラスそれだけではない威厳がにじみ出ていただけに、十文字先生がいるだけで授賞式の空気が重みや安定感を増していたようにも思えました。
  • あ、そういえば常々思っていたのですが、ノーザン・ライトの命名が個人的にすごく好みでした笑。
    症状のぱっと見の控えめさ(肩甲骨の間の狭い範囲にしか異常部位が見受けられない)、しかし強烈なインパクト(オーロラのような色と模様)、そして実際の凶悪さ、などなど、どれを取ってもあのウイルスの設定に心惹かれるんですよ。まあ変な奴だと笑ってください笑。
    しかしやはり、あのリアリティとオリジナリティ、さらに言えば無機質かつ暗澹とした感じが最高なんですよね。
    SJWもNLに勝るとも劣らない詳細な世界観がありますし物語の枢軸をこれでもかというくらい担ってくれましたが、それでも私の中ではNLの素晴らしさは衰えません(悪いファクターなので不謹慎ではありますが)。
    NLがメインテーマのパニック映画的な小説があったらきっと読むと思います。ただ自分がその作者だったら...と考えると、気力的にもモチベーション的にも結構キツイ気はします笑。
  • それから、ドクターの夢は視覚と情景に素直に訴える描写が多かったなあとも思います(特にSJW編)。
    見返してみたらそんなことはないかもしれませんが、すくなくとも今思い返す限りではそんな印象を抱いています。二人で出かけた先々での風景はもとより、二人の服装だとか、建物や乗り物についてとか。想像にお任せ、とはせずに、イメージをストレートに流し込まれる感じでした。しかしそれが苦痛ではなかった(むしろ流し込むように自分から読み進めて行きたくなった)のは、やはり地の文の読みやすさに由来するのからなのでしょうね。

    読者なのに書き出すと止まらないです笑。というわけでひとまずこの辺りにしておいて、再び聞き役に回ります。RAY さんの思いの丈を、ぜひ存分にお聞かせ下さい。
    こういうのは思い入れがある分弾丸のように話したくなってしまいますからね〜(私だけかな?笑)、途中であまりあれこれ聞かれるよりも、一度話してしまいたいストックを放出した方がいいかなーなんて思ったりもするので。もちろん時間を見つけては私も話に交ざらせていただきますが笑

    というわけでとりあえず私はこの辺で罷ります \('∀')/
  • はまなすさん、こんばんは。
    たくさんのレビューありがとうございます。
    遅くなりましたが、語らせていただきます( ̄ー ̄)ニヤ...

    ノーベル賞授与式での十文字先生の存在。後から見直して、ホントに良かったと思いました。理由ははまなすさんがおっしゃられたことと同じです。にこやかな表情で黙って頷いているだけで彼の思いは十分伝わると思うので。ここだけの話ですが、もともとの案は、十文字先生が既に他界していて、村上さんが演説の途中で十文字先生のことを思い出して「SJがあれば逢いたい人に会いに行ける。ただ、死んだ人間は行きかえらない。SJは万能じゃないんだ。」と言って絶句する描写がありましたから。練り直してホントに良かったです(笑)十文字先生が化けて出るところでした(謎)

    それから、NLネーミングを気に入ってくれたとのこと。そのお話を聞いてすごくうれしくなったんですよ。実は( ̄ー ̄)ニヤ... というのは、ボクはカタカナや英語のネーミングには結構こだわっているからです。カッコイイのがよくてね(笑)他にもいろいろでてきます。SJ(スピリット・ジャーニー)はもちろん、NLの特効薬は「パープル・モンスーン」。かをりを虚無の空間から救ったエネルギー変換プログラムは「パンドラの希望(パンドーラ・エルピス)」。小説の中で深見さんが書いた小説「UNO」の特殊部隊「ゴッド・ノーズ」etc. 「だからなに?」って言われると返す言葉がないんですけど(笑)

    話は戻って、NLのファンになってくださったみたいね?(←おいっ!)あのシンプルさと致死力。ちなみに弱点はとってつけたようなものでかなり微妙だけど(笑)医学を専門にしている方が見たら鼻で笑うかも。。笑いたい人には笑ってもらおうじゃない!(開き直り)でも、はまなすさんが指摘されたとおり、カタストロフィーと呼ぶにふさわしい現象なのに軽く流したのは違和感あったよね。本編につながる1つの舞台設定と思ってくれたらいいかな。NLの描写を長引かせるのは精神衛生上よくないし(笑)

    つづく
  • そうそう、思い切り細かい設定や描写にこだわってるでしょ?どなたかがレビューで言われてたけど(笑)かをりさんの服が自由が丘の「ローラアシュレイ」で買ったとかね。あれってほとんどボクの趣味です。読む方によっては「勘弁して」って言うかもしれません(笑)横浜の「えのき亭」で食べたジャムつきのスコーンとか、イタリアンジェラード「オレンジエアメールスペシャル」とか。。って、それはかをりさんが勝手に命名したんだった(笑)ボクがかをりさんに感情移入して楽んでいたと思ってください。

    それから、「青臭い台詞」が多かったと思いません?Old Boyなのに(笑)あれはボクの趣味で、3人のドクターやかをりさんも結構言ってるの。青春ドラマにする癖があってね。あれも善し悪しです。

    あっ、ちょっとここで切ります。お仕事のメールが来ちゃったから。
    じゃあ、またねヾ(・∀・)ノ☆Sёё yoц☆
  • そろそろこんばんはの時間ですがこんにちは(と書いていたら投稿する時はすっかり日が落ちていました笑)。今回はそんなに喋れませんが合間を見てやってきました。

    何はともあれ最初に仰天しました。まさか十文字先生が亡くなる予定だったなんて......化けて出る、本当にその通りだと思います笑。
    人の死は当事者、物語ならさらに読者の心を大きく揺り動かしますが、不必要に使うべきではないですものね。以前どこかで、「とりあえず人を殺しておくのはよく考えもせずに手抜きに頼ってる証拠だ」というような意見を見たことがありますが、確かにそうだなあと感銘を受けた覚えがあります。私は、大切な人物の死という描写は陳腐だとも下らないとも思いませんし、むしろ大きなエッセンスになると認識しています。ですが、安易にその手法に走っている感が見え透くと冷めてしまうことも、また理解できます。
    そういう観点からもあそこではやはり、十文字先生が生きていてくれてよかったと心底思います(とはいえ、日の目を見なかった方のエピソードもきっといい話だったんだろうなあと思います)。
    まあ最終話を拝読していた時は彼が亡くなる選択肢があったなど露ほども知らなかったので、感動したのは何かとの比較などではなく純粋にあの描写が良かったからですけどね笑。今お話ししたことは RAY さんの後語りを聞いてから思ったことです。

    それからネーミングにこだわるとのこと、すごく共感できます。そしてそれは本文からよく伝わってきます。
    加えて RAY さんの造語たちは、確かにカッコよさを追求した熱意や名残は見えるものの、「現実世界から浮いていてちょっとなあ」と思ってしまったりしないんですよね。響きがナチュラルでかつ印象に残る、上手なバランスの上にあるからかなあと個人的には感じています。けれどそれって、時にすごく難しいことだと思います。響きと意味の間で葛藤したり、理想と伝わりやすさの間で苦渋の決断を迫られたりって、凝る人ほどあると思うんですよね(私だけですかね?笑)。だからこそ、私にはあのネーミングセンスがますますキラリと光って見えるのかもしれません。
    (ちなみにそれらとは毛色が多少異なりますが、オレンジエアメールスペシャルは個人的に最高の命名です笑)
  • また、細かい設定にこだわられたというあの本編の描写の数々からは、街や人々の熱気・存在感・爽やかでいい面ばかりだけでなく停滞するようなある種の倦怠感・生活感・秩序感......諸々、私もそこにいるような感覚を覚えさせていただきました。理由の一つにはもしかすると、 RAY さんの書き方が私には相性が良かったから、というのもあるかもしれません。描写がしっかりしている小説は少なくないですが、ドクターの夢ほどそうと理解しながらもスムーズに読み進められた小説はあまりありませんから。
    楽しいだけでなく素直に「すごいなあ」と思いながら拝読していました。何度か「映画を見ているようだ」とレビューされたことがあると RAY さんは仰っていましたが、その意見は私もすごくしっくりきます。本当に、まさしく重厚な映像作品を見ているようでした。

    青臭いセリフが多かったとのことですが、私はそれよりどちらかというと、深見のセリフが異様に堅かった印象があります笑。中年でもこんな言い方するのかなあと思った箇所がちらほらあったり。ただ、確かに少々違和感を感じる時もありましたが、それが深見の特徴であり魅力だったこともまた事実です。それに、決して RAY さんが自然な男性の口調を描けないなんて思っていませんしね笑。村上の気さくさや人の良さがあれほど自然に描写されていることを鑑みれば、そんな邪推などできないというものです(ただ村上は言うほど毒舌ぶりを発揮しませんでしたが笑)。
    ともあれドクターの夢は、描写のみならず会話が占めていた魅力のウェイトも格段に高いです。描写を減らすために会話に重きをおく作者さんもいらっしゃいますが、ドクターの夢はどちらも私好み、なおかつそれぞれの雰囲気がうまくマッチしていて、言うなれば相乗効果的に面白さを生み出していました。だからこれほど惹かれたのかもしれません。


    最後に、ひとつずっと気になっていたことを聞きたいと思います。
    最終話でSJWの第四フェーズが凍結になった舞台裏で「とんでもなく頭の切れる誰かが糸を引いているような気がしてならなかった」といった趣旨のことを深見が回想するシーンがありましたが、あれは具体的に誰を想定していたのでしょうか......? 推理物超絶弱者の私のためと思ってお教えいただけると幸いです...笑。

    さて、ではいったん罷ります。よろしければまたお時間のある時にお話ししましょう\('∀')/

    それでは。
  • 追 記:
    こんなこと気にするのは私だからでしょうが、上の二つが1分足らずの連投になっているのは、誤字を見つけたために一度削除して投稿し直したからです笑。もし奇妙に思われていた場合の状況説明ということで。
    ではでは。
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