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小説「ドクターの夢」にレビューをいただきました。

このたび、初めてのレビューをいただきました。しかも、すごく丁寧で実務的なアドバイス。思わず感動ものでした。
駄文に目を通していただけただけでなく、読後も時間を割いていただき何だか申し訳ない気持ちもあります。ただ、貴重な機会を得ることができたのは事実ですので、期待(?)を裏切らないようがんばっていきたいと考えています。本当にありがとうございました。

P.S. 小説を読むように読み入ってしまいました(笑)

8件のコメント

  • こんにちは、ハマナスです。こちらこそ長々と書き連ねた感想文を読ませてしまい申しわけありません(笑)むしろ RAY さんがこのことを早々と近況に上げていらっしゃったことで私が感動いたしました。

    読むのが早い方ではないので気長に読んでいきますが、読後の感想は当レビューの「追記」に更新していきたいと勝手ながら思っています。もし迷惑であれば読後に★数を検討する程度にしようと思いますが、、是非ご意見をお聞かせください。

    (あるいは、RAY さんの精神的物理的なご負担にならないのであれば、レビューに書けないような細々としたことをこちらに書かせていただいても良いかな、と考えております。重ねてご検討ください)
  • こんにちは。ご丁寧なお返事ありがとうございます。
    了解しました。お気づきの点などありましたら、世間話のような乗りで結構ですのでお聞かせください。もちろんお時間のあるときで結構ですし、ご興味が薄れた時点で読むのを止めていただくのも全然OKです。興味のわかない文章を読まされるのって、キライな食材を無理やり食べさせられる感覚と似てますもん(←経験者語る(笑))

    ただ、ボクの方も今回のような早めのお返事ができないこともありますので、その点はどうぞご了承願います<(_ _)>

    ではではヾ(・∀・)ノ☆Sёё yoц☆
  • こんばんは。快諾してくださり嬉しい限りです。私も休日ぐらいしかまとまった時間が取れませんし、お互い返信に間が空くことは特に気にしません。気が向いた時に顔を出しにきます 笑。

    「興味のわかない文章を読むのって〜」のくだりはよくわかります。私も聖人ではないのでそのお言葉には素直に甘えさせてもらいます 笑。ですがなにか惹かれるものあって私から(突拍子もなく)申し出たわけですし、ご縁は大事にしたいと思います。

    全然重く受け取られることはないですよ!あともしどこかで身構えている部分がおありなら、きっとそんなに心配することはないと思うとお伝えしておきます。さすがに毎回あんなにたくさんかけませんからね 笑。

    逆に私が疎通になってしまってもご立腹なさりませぬよう...
    ではいつかまた、お会いしましょう(*˙︶˙*)ノ"
  • こんにちは。
    何よりもまず、続けてこれだけ間を空けてしまったことのお詫びと、それでもお返事を綴って下さったことへの、感謝を。
    宙ぶらりんなままコメントを放置した形になってしまい申し訳ありません。また、こんな私にお気遣いいただき、本当にありがとうございました。

    こちらに伺ったのには理由があります。ひとつには、やはり私が他の皆様のお話の中で発言すると場違い感が尋常ではないなと、申し訳なく思えたからです。しかしこちらならば、もう他の誰もお気づきにはならないでしょう。つまり、もしこれ以上私の言葉はいらないとお思いになりこれを削除なさることになっても、誰も何も知ることはありません。無論そうなった場合は完全に私の非なので、私が何かをとやかく言うことはありませんし、そもそもそんな資格もありません。結果そういったことを考えると、こちらに伺うのがベストなのだろうと私には思えました。ですからもしこれが不要なら遠慮なく消去なさってください。それですべてさっぱりなくなります故。
    というのは、RAY さんのことを慕っていらっしゃる多くの方々の目の前でまがりなりにも攻撃しているように映るような文章を書くのは、正直いたたまれないような辛い感覚を覚えるのです。そして私の意図の所在にかかわらず、仮に誤解が生じた瞬間には RAY さんもその方々も不快な思いをなさることになるでしょう。それが私にはたまらなく申し訳なく思えます。私の想いがどうであれ、RAY さんの真意がどうであれ(正直 RAY さんの方が義務感から私の言葉をお聞きになっているのではないかという心配があります。ストレスの溜まる会話なのではないかという心配も......)、どなたかが負の感情を抱いた時点で私は RAY さんとその方に迷惑をかけてしまったことになる。そういったことを極力避けられるように立ち回りたい。こちらに訪問したのはそんな気持ちの表れです。不自由だとは思っていないのでその点はお気になさらないでください。むしろ RAY さんの手を煩わせはしないかと私が心配です。数多くの非礼を改めてお詫びします。
    ......もうひとつの理由は、やはりここの方が、私には落ち着くからです。変なこと言ってすみません。でも本心です。


    さて、(続きます) の続きのお話に入る前に、RAY さんのお返事の中で少しだけ気になったことがありましたので、3つばかりそれへのお返事を。

    ● 批判はあるかと思いますが、〜 まさにはまなすさんが「ドクターの夢」のコアなファンになってくれたのと同じ感覚ですよ。//
    大丈夫です、よくわかります。私はある作品に感想を申し上げる際は、その作品の読者の多さやその作品が他の方々から得ている評価が私の意見を左右しないように気をつけています。「有名作品だから高評価にしなければいけない」「有名作品だから逆に批難してやろう」「知名度が低いなら応援してあげよう」...etc そんな風な気持ちはシャットアウトしています。裏を返せば、私がある作品についてどのような感情を抱こうが、他の方が違う評価をすることについて全く否定するつもりはありません。ですから仰るように熱心に御作をお読みになった方々の存在を否定したり非難したりするつもりは毛頭ありませんし、むしろ肯定すらしています。何度も申し上げていますが、私の意見は一介の人間の意見に過ぎませんからね。私と同じように感じる方が他にどれだけいるかは誰にもわかりませんし、ただそういう風に感じる人もいるのだという参考程度に、私の感想は使っていただきたいと思っています。

    ● はまなすさんのお話を総合すると、9話までたどり着けない人が多いと言うことですよね?//
    これも、上に述べた通りですので、あまりお気になさらないでください。そこまで強い主張をしたつもりはないのですが、私の説明力が未熟だったのかもしれません。申し訳ないです。

    ● 読むのではなく「読まされた」というのも//
    ここはもしかしたら RAY さんが誤解していらっしゃると私が誤解しているだけかもしれないので、少しだけ自身の発言に注釈を添えるにとどめます。もし付け加えたことはもうわかってるよ、ということでしたら流してください。
    私は前々回のコメントで「文章で読まされている感覚がありました。」と申しました。これは決して「RAY さんからの依頼だから無理して読みました」という意味ではなくて、「RAY さんの文章は、先へ先へと読み進めるのを促す強い力を持っていました」ということです。もし誤解を招いていたのでしたらお詫びします。続く「少しきつい言い方をすれば、おそらく他の方の文章で同じ内容が書かれた作品があっても、私はここまで読まなかったと思います。」も、「RAY さんからの依頼でなければここまで読まなかった」という意味ではなく、「他の方の文体だったら内容的にここまで読まなかったかもしれないけれど、RAY さんの文章で紡がれていたからこそ、ここまで読もうという気にさせられた」ということです。端的に言うと、文章力(そんな言葉あるのかな?)の讃詞になるでしょうか。なので、「読みたくないものを無理して読まされた」という状況を示したわけではありません! ご安心ください。


    前置きが長くなりましたが、本題に入ります。ただ前回分・前々回分と合わせてあまり長くなりすぎるとご負担だと思うので、できるだけ簡潔にまとめられるよう努めますよ _(´ཀ`」 ∠)_
    前回私の方で申したことへの追記としましょうか。

    そうですね........ではまず、御作を拝読する中で抱いた予想を見事に(いい意味で)裏切られた展開を、いくつか挙げたいと思います。
    ひとつには前々回に申したサラのセリフ、もうひとつには、サラが命を長らえることができた展開が挙げられるでしょうか。

    まず一つ目についてですが、私は冒頭に入ってからの流れるような展開を読み進める中で、「ああ、これは潤一郎がシャールに気づく展開なのだろうな」と漠然と思うようになっていました(きっとそう思わされていたのでしょう)。ですから、まずシャールが潤一郎の登場を揶揄するような発言をした時点で「そうではないのだな」と思い注意がひきつけられ、しかしまたもや安直に、突如として登場したサラが何らかの役割を果たすのだろうなと思うようになりました(目が覚めたらすぐに気付くものだろうと)。ですが話の流れの中で両者とも気付くそぶりを見せず、シャールも二人を散々コケにしたような発言をし、陽子も自身の行く先を諦める。ここで驚いたのは言うまでもありません。これはもう作者という立場でも手の施しようがないだろうと思いました。が、ここで先に挙げたサラの発言です。それはそれは度肝を抜かれましたよ笑。思えば、「死神が見えたり声が聞こえたりというのが可能な人は部屋に入ればすぐ感知するものだろう」という先入観があったために、時間差でサラがあのような発言をするとは露ほども思わず。ですので、続くエピソードでサラがイベント経験者であることを述べた際もそうきたかと唸りました。この場面は個人的には RAY さんの手腕がとてもよく発揮されたところだと思っていて、つまりは「イベント上がりでかつ生存しており、さらにそのものが陽子の今際に居合わせる」という状況にいわゆるご都合主義感を感じませんでした。そうさせたのはきっと見せ方の上手さと構成の巧さでしょう。その展開は本当に私をわくわくさせてくれました。
    しかしここでシャールの悪意が厄介な方向に発動しましたよね笑。RAY さんは他の方とのお話の中で「法廷闘争部分についてはあえてあらすじ等からは推測できないようにした」と仰っていましたが、読者の方で「職業をあえてしっかりと明示していたのはなんでだろうと疑問に思っていたけれど、そういうことだったのかと納得した」と仰っていた方の言葉に私も賛同します。私は前々回のコメントで「見せ場のためにお膳立てしているような展開が続いているように思えた」と失礼を申しましたが、逆にその準備の段階が見事に集約された法廷闘争部分は見応え(読み応え、ですかね)抜群でした。これは間違い無く RAY さんの手腕といいますか、ドクターの夢の時にも思いましたが、紡がれたすべてが大テーマにきちんと結実するんですよね、RAY さんの小説って。RAY さんの場合の「無駄な描写がない」というのは、いろいろと削ぎすぎて描写が少ないということではなくて、むしろちりばめた数多くの描写を少しも洩らさず掬い上げることが実現されているということだと私は思っています。つまり RAY さんの物語というのは、私が初めて差し上げたレビューに書かせていただいた「この先この話が面白くなるという確信めいた感覚」が大テーマが来るまでずっと続き、その後大テーマが来ると、安定した上昇気流に乗ってどこまでもグライダーで空を飛ぶような安心感を以て存分に楽しめる、そんな物語だと思っています。ドクターの夢の時のそのレビューでは何が「この先この話が面白くなるという確信めいた感覚」をもたらしてくれるのかはよくわからなかったのですが、今となっては少なくとも、RAY さんのその文章体系が大きな役割を担っているのだろうなと思えます。

    次はサラが生存した展開について、ですね。
    前回分にも書きましたが、サラの命が無残に潰されていくシーンは個人的に結構精神的にくるものがありました。それほど残酷な言葉を連ねていたわけでもそうした言葉が多かったわけでもないのに、切実に胸の苦しみが喚起されて。シャールの理不尽さへの憤りもあったのかもしれません。もしここでサラがシャールの手にかけられる展開になってしまえば、後味も非常に悪い上に、サラは陽子を救済するための舞台装置の一部としての存在価値しか認められていないかのように思えて非常に気落ちしたと思います。ですがサラは助かった。しかもその救済手段が、やはり陽子の論理攻めです。テーマを貫き通した上に「シャールに勝利した」以上の爽快感と安心感をいただき、「ああやられた」と感嘆しました。陽子とサラが回復できた結末は、シャールの心変わりや同情であったり何か予期せぬ出来事による一発解決のようなご都合主義展開を全く経ていないがために、叶うべくして叶ったものなのだと思えて感動もひとしおでした。そして、サラはやはり出るべくして出た重要人物なのだなと再認識したのもその瞬間でした。

    最後に、W主人公(と言っていいんですかね?)の陽子とシャールについて個人的な感情移入度を、簡単に。

    陽子は、「そうよ。きっとそうだわ」系の自己完結型納得のセリフがやや多いなという印象をはじめに抱きました。テンポの良い展開、かつ陽子の心情が先に進まなければ一人称小説である御作は先に進めないという性質上、半ば致し方のない無意識の傾向のようなものだったのかもしれません。ただおそらくこれが、陽子の心情は葛藤などの起伏に希薄だという私の感覚につながったのだと思います。また、シャールに対する高圧的な発言(「答えなさい、シャール!」系の発言ですね)については、「思い上がりも甚だしいぞ」というシャール側の感覚に同意しながら拝読していました。そのあたりが陽子のキャラを明確に立てていたという側面も否めないのですけどね。さらに言えば、もちろん陽子のそのような性格が彼女自身の思う「彼女の正義感」に由来するものであるのは理解できましたし、(自分で自分を正義感のある人間だと半ば盲信しているようなセリフはどうかとも思いましたが)彼女の心のまっすぐさは私も応援したくなる、また共感できるものでした。ですからあの性格はあの物語の主人公には適していたと思います。少し鼻につくような部分は、シャールがきちんと反論なり反駁なりしてくれたので変なフラストレーションにもなりませんでした笑

    次にシャールについてですが、上述の通り私はシャールというキャラクターが割と好きです。サラの一件や陽子への罵詈雑言には堪え兼ねる部分も確かにありましたが、シャールの論理的な対決姿勢には好感が持てました。というのは、RAY さんも仰っていたように思いますが、「死神との法廷闘争は珍しい」と私も思います。これは裏を返せば、一般に死神と戦う展開になる際は、武力に訴えるような戦闘展開になることが否めないということです(DEATH NOTE みたいな例外は除きます笑)。ですがシャールはきちんと死神に課せられたルールに則った行動を守ろうとしていましたし、武力によって自身の力を理不尽に誇示したりはしませんでした。それが私にはプラスに映りました。また、シャールが突然悪意の本性をあらわにした時も、一瞬面喰らったことは確かですけれども、むしろこっちの方が死神らしいよな、と思ったのを覚えています。物腰が柔らかく異様に優しさを滲ませるだけの死神はどこか簡素なイメージが拭えませんでしたし、やはり生死をかけた(しかも自分以外の人間も含めて)戦いに打ち勝つのであるならば、相手は本来なら主人公の手など届きようがない高位の存在であった方がカタルシスも大きくなりますから。純粋悪を断罪するカタルシスとは違うのです。というのもシャールは彼自身が言う通り純粋悪ではないからです。人間の立場から見れば絶望の淵にある下等生物をコケにして遊んでいる嫌な奴に見えもしますが、彼の発言にあるように彼は彼の世界での需要と供給を満たすためにあのような行動をしているわけですしね。だからこれは「悪を断罪する(人間側の独りよがりな)カタルシス」ではなく、もっと根源的な「超常的な存在に持てる力を出し切って打ち勝つカタルシス」なのだと思いました。もちろん、すべて個人的な意見です。


    さて、追記と言いながらかなり書いた気がしますが気にしない笑。前回が辛めの内容ばかりをお伝えしてしまったせいでこれが気を遣って優しくした内容に見えたのでしたらお詫びします。そんなある意味温いことは私はしたくありませんし、RAY さんとてそれはおそらく望まれぬことだと私は(勝手に)解釈しておりますので、これはそんな感情で意見を曲げたものではないです。ただ意見を述べる構成上そう分割されてしまっただけで、前々回に意見を申した時からこの感覚は同時に抱いていましたから。今やっと書き綴れて内心安堵しています。あのコメントだけを残しておくとまるで私が今作を貶めに参ったようで心苦しかったのです。本当はこの意見も即日にセットでお伝えしたかったのですが、それは叶わず気苦労をおかけしました。申し訳ありませんでした。

    さて、それでは一旦この辺りで罷ります。何かあればまたお話ししましょう。いえ......是非させてください。私も自身の能力の天井は見極めた上でこれからの身の振り方を考えます。ですから RAY さんも、どうかお気遣いなさらずに......また私と、お話ししてくだされば嬉しいな、と淡く思っております。

    なんだか必要以上にことを重く捉えすぎていたらすみません ('∀' ; その場合はいつも通りにお声掛け頂ければ幸いです (*˙︶˙*)ノ"
  • はまなすさん、こんばんは。
    お忙しい中、さらに丁寧な感想をお寄せいただきありがとうございます。
    ただ、最初に言っておかなければならないことがあります。
    それは、はまなすさんがボクに引け目を感じたり謝罪をするようなことは皆無だということです。だって、もともとボクが「ざっくばらんな」感想を「お願い」して、はまなすさんは、多忙の中、それに応えてくださったわけですから、感謝の気持ちこそあれ、不快を表すことなどありません。仮にそんなことをするような者がいたとしたら非常識も甚だしいですよ。そういうわけですから、まずはボクからはまなすさんには心から感謝の言葉を申し上げます。本当にありがとうございます。

    (続く)※マネをしたわけではありません。晩ご飯です(笑)
  • こんばんは。
    そのように言っていただけると救われます......。こちらこそありがとうございました。謝ることの多いこの性格は割と生来なところがあるので、意識して落ち着けていかなければいけないかもしれません。相手の方にも無用に気を遣わせてしまいますしね。
    さて、では一旦引きますね。私はゆるゆる寝転がっているので、RAY さんも時間のことはどうぞお気になさらず _(-ω-`_)⌒)_

    P.S. (続く) の一節は思わず吹き出しましたよ笑。上手いです笑
  • はまなすさん、こんにちは。
    ボクも「続く」宣言をしておきながら3日が経ってしまいました。ということで、これでチャラということでお願いします(どんなロジックよ)。

    さて、はまなすさんの言われるとおり、前半と後半でレビューのベクトルがかなり違う気がしますね(笑)ただ、前半は前半で全然OKです。あのようなお話をしてくれる方はなかなかいないので勉強になりました。次回以降の糧となる、有益なものでしたよ💛

    で、後半はまた内容が濃いですね。「追記」なんて言葉は名ばかりで立派な本編です(笑)大変ありがたいです。というのは、あまり大きな声では言えませんが、カクヨムの小説でも難しい言葉や言い回しを羅列した、全く読む気がしない、読者無視の「自己満足文章」が見受けられますが、それとは対極にあるものだからです。以前から言っていますが、はまなすさんの描写は、ご自分の言葉で要点を端的に言い表していて、どんなに長くても途中でリタイアすることなく頭にスーッと入ってくるものなんですよ。気が付くと「うんうん」なんて頷いているボクがいますよ(笑)スゴイの一言ですよね。

    で、今回もとても深く読んでくださってうれしいですわ💛
    ボクがプロットを組み立てる上で意識した部分を端的に言い表してくれるのは、作者冥利に尽きます。

    サラが登場した時点で「陽子を助けるのは彼女かな」と思われた方は多いと思います。そりゃそうですよね。登場の仕方があまりにも唐突で、これで出番がなかったら詐欺ですよ(笑)ただ、彼女の目が覚めた時点で「あれ?違うのかな?」と思ってもらえたらそれでOKです。はまなすさんの言われていた台詞で「しびれた」とか「鳥肌が立った」といった感想を複数の方からいただいたことで、結構喜んでいます。

    この読者を欺く二段構えの仕掛け(どんなネーミングよ)は、シャールにも使っています。サラの言葉で一旦は意気消沈した彼がすぐに復活を遂げたことで「サラが気付いてめでたしめでたし」と思っていた読者に「あれ?これでハッピーエンドじゃないの?」と思わせるよう仕向け、さらなるドキドキ感を感じてもらいました。サラの場合もシャールの場合も違和感なく読者に伝えるのがひと苦労でしたが、はまなすさんの書評からは合格点かな(笑)

    そうそう!「ドクターの夢」の十文字先生同様、今回のサラの生死についても最初は悩みました(笑)ただ、ボクは基本ハッピーエンドにしたいので、サラが犠牲になって陽子を助けたというのでは、確かにその場は盛り上がりますが後味が悪いと思いました。それに、潤一郎は「絶対にサラのそばにいる」なんて偉そうなことを言っておいて、横にいる彼女を死なせてしまっては本末転倒で「潤一郎は嘘をついたことがない」、「潤一郎は必ず約束を守る」なんて口が裂けても言えませんからね(笑)陽子と潤一郎が結婚してもサラが化けて出そうだし、彼の株も大暴落だしね。それは物語の余韻を楽しむうえで大きなマイナスだと思いました。

    そうそう、シャールのファンの方、他にもいました(笑)ボクも嫌いなキャラじゃありません。忘れた頃に、彼で外伝みたいなものを書いてみたいとも思っています。はまなすさんが言われるとおり、よくあるアクション活劇の惡の権化のような存在じゃないんですよ。彼。彼の立ち位置は「死んで当然」とか「殺されてスーッとした」なんていう純粋惡ではなく、ルールに基づいてあの世の適正な運営を行う、優秀な公務員みたいなものです(笑)プライドも高く、秩序は重んじるタイプで、人間を虫けら扱いしながら特殊能力を使わず、同じ土俵で言いくるめようとしたのもそのためです。ただ、そこは表と裏を上手く使い分けているところがあります。絶望を味わうことで魂のエネルギー量が大きくなることから、イベントに参加するよう仕向けるしたたかさがあります。ある意味騙しているようにも見えますが、結果としてイベントをクリアした人間がいたわけですから、読後は納得する部分もあります(あんた作者でしょ?)

    陽子は、美人ですが、堅物で気が強くて負けず嫌いでプライドが高く、はっきり言ってとっつきにくい女です。自信家で自分の信念に基づいて生きるタイプで、人に対する優しさや労りの気持ちは人一倍強いのですが、それを表すのが苦手です。また、ポーカーフェイスを崩すのも由と思っていません。そんな彼女ですから、潤一郎への気持ちもよくわかっていないし、仮にわかったとしても隠してしまうところがあります。6年前に潤一郎にひどいことを言ったのも自分の中で何とか正当化して、自分の中の彼の優先順位を下げてしまったのも、ある意味見事ですが、言い換えれば、とても悲しいこと。。はっきり言って、不器用を絵に描いたような女です(笑)ただ、最終話で、3人で暮らすことを決め、検事を辞めて、サラのために尽くすことを決めたのは、彼女が素直になれた証拠です。シャールとの闘いで彼女は大きなことを学んだのだと思います。ということで、大目に見てやってください(笑)

    最後に、ボクは短編同様、長編でも読者にサプライズを抱いてもらうようにしています。そのため、いろんなところに舞台装置というか小道具?撒き餌?を用意しています。何かイベントがあったとき「あっ!あのときの○○か!」と思わせるのが好きです。ただ、ボクの小説を何度か読んだ方は何となく見えてくるので騙しづらいですね(笑)そんなこんなでお付き合いいただけたらうれしいです💛

    改めまして、このたびはありがとうございました。
    また長編を書いたときには感想をお願いするかもしれませんが、そのときはよろしくお願いします。辛口でも全然OKですからね。

    ではヾ(・∀・)ノ☆Sёё yoц☆
  • こんばんは!
    毎度長々としたコメントのせいで辟易とされてはいないかと心配でしたが、喜んでいただけたようで私も嬉しいです。追記は本当に名ばかりでした笑。それだけ読中読後に様々な想いが募ったということなのでしょうね、きっと。そんな小説にはなかなか出逢えませんから、私にとっても RAY さんの作品を拝読させていただくのは貴重な体験です。

    陽子の性格のお話は頷く部分が多かったです。というのも、自分にも似たようなところがあるなあと思い当たる節が割とあったものですから笑。小説を読む中でうっすらと感じていたことが RAY さんの言葉によりはっきりと表れていたことで、彼女の人間像がよりクリアにつかめた気がします。RAY さんの仰ったように少し引いた視点で第三者的に見ると、陽子もしっかりとした精神的土台のある魅力的なキャラクターに思えてきて。(なんとなく野暮なことが頭をよぎったのですが、もし三人称で書かれた小説だったならば、彼女に対する印象が少し変わっていたかもしれないな、なんて思いました。 <主人公> というレッテルをそこまで大々的に貼られなくて済むおかげで、長所も短所もある一人の女性として「陽子」というキャラクターが受け入れられたかもしれないなあ、と。まあそうすると一人称特有の「我が身に起きている感」や臨場感を演出するのが難しくなってしまうのですけどね。本当にただのぽっと出の思いですから笑。そんなに気になさらないでくださいね '∀') )

    それから、後につながる撒き餌を設置しておくというお話も頷けます。ある意味では複線の役割を果たしてくれますよね、そういう小道具の存在って。やはり無駄のない描写を心がける RAY さんらしいです。
    ちなみに慣れてきた人は騙しづらくなってくると RAY さんは仰いましたけれども、わかるようになればわかるようになったで、驚きとは違う感情で楽しめるものですよ。元々の表現レベルが高いほど、余韻を楽しめたり構成技巧を楽しめたりと、ポジティブな効果が副次的に生じるものだと私は思いますから。

    さてさて、それでは一旦この辺りにて。
    こちらこそ、今回もありがとうございました。感想の方も、私などでお役に立てるのならば是非。今までの感じだとまたお時間はいただくことになるかもしれませんが(汗)、思った通りを誠実に綴らせていただきますよ (*˙︶˙*)

    それでは。またお話ししましょう '∀')ノシ
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