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「LamP -Mana's adventure-」完結しました。これは気持ち悪い近況ノートです。

 異世界ファンタジー「LamP -Mana's adventure-」本日、完結しました。現実世界を舞台にした作品しか書いた事のなかった私には初めての挑戦でしたが、エタることなく総文字数38万字越えを書き切りました。(全部書きおわってからアップしたんで、書き終えたのは半年くらい前なんですけどね)
 初めは、アーマーを体に付けたヒーローが世界のために活躍する物語にしようと思っていたのですが、書いてみると筆が乗らず、プロットの段階でほとんどゼロから作り直し、今の様な『ほとんど無力な主人公が仲間に助けられながら大冒険する』という物になりました。
 ファンタジーでも自分の書きたいのは人間のドラマだなという事が分かり、ファンタジーを書くことに対する苦手意識は消えました。私にとっては一段階成長させてくれる作品でしたね。


 さて、長い冒険を最後まで走り切った登場人物たちに一言送っていきます。ここから先はけっこう気持ち悪くなる(不快、というかキモくなる)と思うので、お気を付けください。




 マナへ
 本当によく頑張りました。生まれてからずーっと辛い思いをさせ続けて、せっかく手に入れた幸せも壊してしまいましたが、最後には幸せをつかみ取りましたね。君じゃなきゃできない冒険だったよ。お疲れ様でした。

 コッパへ
 一番マナを助けてくれましたね。初めは活躍させてあげられるか不安だったけど、終わってみると君は本当に凄かった。君にも辛い思いをたくさんさせたけど、おかげでマナは幸せになれました。君がいなかったらダメだったろうね。体は小さくても心はでっかい!

 ジョウへ
 君がファルココでマナについて行く、という選択をしてくれなかったら冒険はあっという間に悪者に壊されてしまったでしょう。最高のアーマー職人としてほとんど前編通して大活躍だったね。将来有望の十五歳! これからも頑張れー!

 リズへ
 この物語の中で一番の天才は、何と言っても君だね。一見はすっぱで仕方ないヤツだけど、同時に持ってる繊細さでマナとジョウを助けてくれてありがとう。デメバード撃墜とモス・キャッスルへの侵入作戦は、まぎれもなく世界中で君にしかできない仕事でした。ジョウとお幸せに。

 ヒビカへ
 君には一番挫折してもらいました。相当に悔しい思いをさせたと思うけど、乗り越えて一番強い人間になってくれましたね。もう、君に乗り越えられないものはない!

 ザハへ
 君はちょっと活躍を中途半端にしてしまったなと反省しているよ。ごめんなさい。ただ、マナの冒険は君がいなければ「続かなかった」からね。ありがとう。

 カンザへ
 本当に仕方ないヤツだ。大嘘つきめ。でも最後は変わってくれてありがとう。正直言って君は大して頑張ってないと思うけど、ここぞというところで以外に頼りになってくれましたね。ありがとう。

 ジョイスへ
 鬼熊の半獣人だからって、かなり痛めつけてしまったね。ごめん。でもシンシアとヤーニンを出会った時から守ってくれてありがとう。これからも色々苦労するだろうけど、持ち前の化け物じみた根性で切り抜けてね!
 シンシアへ
 はい。パンクと一緒にしてあげられなくてごめんね。今まで一緒だったジョイスとヤーニンから離れて修行を始めるという君の勇気はすごいと思います。実は設定上、リズに次ぐ「天才」は射撃の天才である君です。もっと自信を持って前に進んでね。
 ヤーニンへ
 君は抜けているところもあるけど、実はかなりしっかりした人ですね。それは読んでくれる人にも伝わっているみたい。君が天から降りて来てくれたおかげで、三人のバランスが取れて、ドラマが色々動かせました。ありがとう。

 パンクへ
 君も頑張ってくれました。初めは有能なバンクにくっついてる無能な軍人という設定だったのに、努力を重ねて自分を変えましたね。君は結局のところ、欲しい物をみんな手に入れたんじゃないか? やるじゃん。ジョイスと仲良くしろよー。

 クロウへ
 まだ子供なのに結構怖い思いをさせてしまったね。ごめんよ。でも最後は自分の力で勝利をつかみ取ったね。君は強くなる。これからの旅も頑張れ!
 イヨへ
 死ぬところだったね。君にはこの物語で勝利を経験させてあげられなかったけど、真面目で努力家の君はこれからのクロウとの旅で必ず「勝利」を手に入れることができるはず。クロウと一緒に頑張れ!


 ジャオへ
 君は本当は凄いヤツだけど、振り返って見ると意外とそれを発揮しているシーンが少なかったね。ごめんなさい。君も色々あって家族のために様々な物を失いながら頑張っているんだよね。すごいです。やり方に賛同はしないけど。

 メイへ
 ジャオの右腕として大活躍でしたね。アキツ編では久々に登場してくれたのに、セリフをあげられなくてごめんよ。君がジャオに捧げる敬愛はかっこいいです。


 タブカへ
 わりと初期からのメンバーなのに完全な悪者にしてごめん。君の人生とか過去も描いた方がいいかなと思った時期もあったんだけど、膨らみ過ぎるのでカットしました。過去に色々あったんだよね。

 ジェミルへ
 あなたも完全な悪者にしてしまいましたね。この作品では必要だったとはいえ、描き方が薄くなってしまって反省しているよ。君には君の考えがあっただろうけど、いかんせん君は欲が強すぎる。でも死によって罪を償う、というのは私の作品では行わないから、君にもこれからドラマが待っているかもね。

 アサガリへ
 あなたも完全な悪者でしたね。しかも、タブカとジェミルのような「悪の存在」というより、ただのクズみたいな……。決して軍人として無能ではないし、ヒビカを陥れるほど頭はキレるんだから、これからはそれをいい方向に使ってね。……刑務所で。


 アードボルトへ
 天才政治家ですよね、あなたは。ほとんど勘だけで政治の世界をのし上がり、超巨大な連邦国家の総理大臣になって、相手の狙いが分からずとも有利な状況に持って行ける。ひょっとしたらリズと同じレベルの天才かも。引退後は悠々自適に幸せな人生を送ってください。

 リオラへ
 よくアードボルトをサポートしてくれました。あなたのアードボルトへの信頼は連合国を救いましたね。あなたも相当なキレ者ですから、これからの人生も結果を出し続けられるでしょう。

 カザマへ
 あなたも有能な政治家。それに誠実で謙虚な、いい男ですね。次の総理大臣として、スピンオフでの活躍も期待してます。


 ゴロウへ
 息子には手を焼いていますよね。上の三人と同じくあなたも優れた政治家。今のアキツを作り上げたのはあなたですから。優しさと強さと親しみやすさを兼ね備えた棟梁としてこれからも妖達をよろしく。

 ギョウブへ
 巨大な寺を一つにまとめて眷属達からも信頼、敬愛されているカリスマですね。本編では詳しく描かなかったけど、アキツの未来を考え、広く眷属を受け入れて教育を行う、というのはあなたにしかできないでしょう。感覚で豪快に生きるあなたに私も憧れます。

 コシチへ
 深い愛情をヒビカにも注いでくれてありがとう。一人で頑張ってきたヒビカに、心の支えとなってくれる師が現れてくれて私も嬉しいです。これからも、いざという時はヒビカをよろしく。あなたの思想や価値観は、実はゴロウや他の四賢人より一歩進んでいますね。それを己の中にしまっておくのではなく、次の世代に伝えていって下さい。いい後継者が見つかるといいね。

 タマモへ
 あなたの修行、基本的にやり過ぎです。笑 あれじゃいじめだよ。まあ、アキツで女の妖が社会的に成功するには、スパルタでありつつスパルタを併せ持ってスパルタをスパルタにしていかなきゃいけないから、あれに耐えられるくらいじゃないと難しいというのが現実だけど。その中でよく頑張って地位を築きました。これからは「アキツの社会を変える」ということも視点として持って頂きたい。





 継続的に加筆するよ。待ってて他の登場人物たち!

4件のコメント

  • 嗚呼、キャラ達へ一言を読み始めて涙腺が緩みました(´;ω;`)
    作者様の優しい言葉が何とも言えない感動を誘います。
    私も側から見れば十分気持ち悪いですね♪仲魔です☆

    現代ドラマもそうでしたが、本当にプロフェッサーの人物を描く力はすごいです。とにかく感情表現や人物関係に引き込まれました。これについては、いつもギャーギャー言っているので、聞き飽きちゃいましたよね。
    ですので、今回は新たに気付いたプロフェッサーの魅力について話します。

    人間以外のキャラがすごい魅力的!

    筆頭にあげるのは、もちろんコッパです♪
    ゲルカメレオンの考え方が人間とは違う純な部分が鋭く、最終回にも二歳児とガチの喧嘩をしていますw
    それでいてマナの事を一番に考えてくれている。この人外がマナ達のメンバーで一人だけと言う位置付けも、より人外を強調し自然に溶け込ませたと思いました。人外沢山のパーティー編成だと、人間の常識外が起き過ぎてしまい何でもあり状態です。感情移入するどころか物語読まされている感じがしてしまいます。アキツ国の獣人達は、独自の文化という部分が濃く、人外の思考という感覚はありません。四賢者は別ですwあの人達は仙人に近いw

    アキツ国と言えばアカネです!
    喋らないのに仕草が可愛い!コン!っと会話している姿は本当に微笑ましいですw

    あと、霊獣について。
    これもプロフェッサーが今まで書かなかった分類ですよね。
    人間以外の考え方で生きている霊獣達も魅力的でした。コッパの通訳での会話はすごく面白く異文化交流って雰囲気があります。もし、霊獣との会話が容易だったら、人間観で見てしまうでしょう。例えば関西弁で話した場合、読み手のイメージは固まってします。マナはペンダントの力で直接会話した回がありましたね。この会話内容が凄く良かったです。霊獣の一線引いた感じや、本当は何を考えてるのか分からない不気味な感じ。まさに人と違う存在。ギャグ路線なら人間味のある天使や悪魔がいても読みやすいかも知れません。人間ドラマを中心としたプロフェッサーの作風。どう表現されるかワクワクしながら読んでました。

    人外の描き方がこんなにも上手い(私好みかもw)とはプロフェッサーの凄さを再認識しました。

    まだまだ書きたい事がありますが……プロフェッサーの返信を待ってから書きますね☆

    本当にプロフェッサー作品大好きです♪
  •  ゆうけんさん、こんにちは!
     キャラ描写はゆうけんさんにいつも褒めてもらえるので、自分の強みだなと自信を持てるようになりました。ありがとうございます!

     人外、うまく書けてましたか! よかったです。コッパは手探りというか、理屈で考えずに勢いに任せて書いていた面があったのですが、書いているうちにつかめてきてとても活躍してくれました。
     霊獣の方はどこかにも書きましたが、コミュニケーションがワンパターンにならないようにかなり気を遣いましたね。一度マナを霊獣と二人きりにしたかったので、ロルガシュタットのウレホンの時には、コッパに離れてもらいました。霊獣の性格や特徴をどこまでつけられるか不安だったのですが、これも何とかなったなと思ってます。アカネは私もお気に入りです!笑
     ただ、全体として詰め込み過ぎというか、明かされない謎とか不明な部分が多いかもしれないな(特に霊獣に関して)というのが今作の反省点です。
     いつも本当にありがとうございます。ゆうけんさんは、高い分析力もさることながら、いつも(私のだけでなく)作品への愛を感じられるレビューを書いていらっしゃって、こんな方に自分の作品を読んでもらえて本当に幸せだなと思っています。
  •  再び、こんにちは!

     私の方こそ幸せ者です。楽しい読書時間を堪能させてくれて、いつも感謝の気持ちでいっぱいです。プロフェッサーの書き方や表現方法などホント好きなんですよ~☆ ジョイスが読唇で「気持ち悪い」と伝えるシーンとかド真ん中ストライクにツボの表現でした。
     霊獣を実際の動物をモデルにしたのもツボでしたね~。世間で有名な架空の生き物は能力や設定が既に固定観念として認知されていますから、読んでいても飽きてしまったかも知れません。実際の動物や植物の巨大化だけでも十分ファンタジーですし、コッパの通訳ありきでも意思疎通できるんですから更に特徴を出せるのも今作の凄味でした。
     あとアカネも数百年生きれば霊獣になりそうですねw

     たしかに謎は多く残ったかも知れません。霊獣の存在もその一つですが、私は気にはなりませんでした。満足感が先行しているだけかも知れませんが……「風の谷のナウシカ(映画版)」とか謎だらけで終わるのに、そんなに不満とか心残りないと思うんですよ。そんな感じで今作も結構良い感じの謎具合だと思います。
     それに、この謎をスピンオフとかで回収してくれるかも!とか続編があるかも!とか夢膨らむ感じも私は好きなんで!
  •  ジョイスが口の動きだけで伝えるシーン! よく覚えていて下さいましたね! あそこでイライラする、というジョイスも案外乙女だなーと私は思っています。笑
     私の書き方、ゆうけんさんの好みにマッチしているというのは、とても嬉しいです! 創作意欲が湧いてきますー!
     霊獣のデザイン(というほどの物ではないですが)は、ドラゴンとかグリフォンとかみたいないわゆるクリーチャーにしないようにしました。世界観とマッチしないような気がして……。

     残った謎は、そのうち他の作品で回収(発展させてから)したいと思っています。消えたハンゾ・タクラとかガム・ファントムとか……。
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