ルイス達は、今日はお店も攻略も休みという事で、メンバーで私服装備でゆっくりしていた。
レイとリリアは、プロメアを呼んで3人でプレイヤーが無料配布しているカタログを読んでいる。どうやら、新しい私服装備について話している様である。
ソファーでは、カロとガイアが冒険者ランク試験の勉強中である。ちなみに、この試験は住民のみ実施される。
ルイスは、書類仕事をしながら2人に勉強を教える。
反対側には、グレンが素材整理をする。隣のトキヤは、掲示板を見ている。ルーカスは、寝ている。
バロンとキリアは、キッチンでわいわいしており。
カリオストロは、薬草の仕分け作業を黙々としている。ドラコフも、せっせとお手伝いしている。
ローアンは、読書している。その隣で、ガリレフは毒草の図鑑を真剣に見ては、素早くメモ用紙に筆を走らせている。たまに、ローアンに拳骨をくらっているので、くだらない事なのだろう。是非とも、止めて欲しい。
リル達は、お気に入りのお昼寝スポットでゴロゴロしている。フィンは、ルイス達のソファーの後ろである。
ランコルは、庭で花の世話をしている。
メウロも、楽しそうに手伝いをしている。
そんな、平和な空間が突如にして凍てついた。
「レイお姉ちゃんは、パパの妹…なんだよね?それなら、プロメアからしたら叔母さんになるの?」
ピシャーン…
次の瞬間、大爆笑するトキヤ。レイは、クッションで殴りに行く。巻き込まれるのは、ごめんだとルイスの後ろに避難するグレンと、逃げ遅れてクッションが顔面にヒットして倒れるルーカス。まさに、大変な事になる。
「プロメア、ちょっとこっちへ。」
ルイスは、プロメアを呼び苦笑する。
「そもそも、大前提として僕とレイは本当の兄妹ではなくて、従姉妹どうしです。なので、勿論ですが親も違うのです。何が言いたいか、親が同じ場合で僕達が兄妹であれば、叔母で良いのですが。従姉妹なので、それはとても失礼なのですよ。だから、いつも通りお姉ちゃんと呼んで良いと思います。いいですか、プロメア?」
ルイスは、苦笑しながら分かりやすく説明する。
「うん、わかった!」
「それと、レイ!いつまで、暴れているのですか?」
すると、レイはクッションを持って定位置へ。
「だって…」
「レイお姉ちゃん、ごめんなさい…。」
申し訳ない雰囲気のプロメアに、レイは小さくため息を吐いてからクッションを隣に置く。そして、次の瞬間にプロメアを抱きしめてから優しい笑顔で言う。
「もーう、可愛いから許しちゃう!」
それを見て、ルイスは安堵する。ガイアは、苦笑。メウロは、キョトンとして我に返って作業を再開した。カロは、勉強に既に戻っている。ルイスは、深いため息。
レイは、プロメアを解放してトキヤを指差す。
「だがしかし、お前は許さん!絶対に、ボコす!」
「レイ、行儀が悪いですよ。」
ルイスの言葉に、素早く指差すのをやめるレイ。
こうして、平和な午後を過ごせるのだった。
メイン小説は、少々お待ちくださいな。