少し、用事があって遠出したのですが。帰りが、遅くなりすぎてしまいまして。なので、今日の深夜に投稿します。待ってた方、すみません…
ホワイトデーの後日談
雪音は、木漏れ日喫茶でお茶をしていた。
「なるほど、雪音先輩。本命を、義理チョコって言って渡したらダメでしょ?明らかに、本命だとしても義理チョコって言ったら、良い返事なんて返せないよ。」
後輩である、麗奈は深いため息をついた。
「だ、だって…」
「それで、先輩の好きな人って?」
人が少ないので、聞き耳を立てている周りの人。
「瑠衣君、だけど。」
すると、静まり返る店内。カラン、カラン♪っと、瑠衣がバイトの為に入って来る。顔を赤くして、黙り込んだ雪音に全員が察してしまった。やはり、彼なのかと…
「そっか、お兄ちゃんかぁ…。」
麗奈は、苦笑してから瑠衣を見る。
「お兄ちゃん?」
「うん、従兄弟なの。小さい頃から、優しくしてくれたお兄ちゃん。そっか、これは応援したいかな。」
雪音の言葉に、麗奈は考えるのだった。
「余り、余計な事するなよ?」
時矢は、玲奈に釘を刺す。牧田も、苦笑して頷く。
「超ハイスペックスーパードS人!?」
麗奈は、時矢を睨みながら言う。
「ありがとう、褒め言葉だな。」
「お前ら、実は凄く仲良しだろ。」
牧田が、笑いながら言う。
「「全然、仲良くない。」」
騒ぎを聞きつけた、瑠衣がキョトンとやって来る。
「どうかしました?」
そして、時矢と麗奈を見て苦笑。
「牧田さん、頑張ってください。」
ガッツポーズの瑠衣に、お店が和む。
「おーい、俺に丸投げかよ。」
牧田は、笑うのだった。瑠衣は、サムズアップ。
「雪音さん、うちの従姉妹がごめんね。でも、出来れば今まで通り仲良くして欲しいかな。じゃあ、またね。」
雪音にも、声をかけて仕事に戻って行った。
「やっぱり、良い人だなぁ…」
雪音が、呟けば周りは微笑ましく笑うのだった。