創作で怖いのは自覚している模倣より、無意識の模倣の方が怖いかもしれないと、ふと、考えてしまいました。無意識に良いなと思った表現をそのまま出力している可能性って、何十万、何百万文字も書いていると、つい、という感じでポロッっと出ているかもしれないと思うとゾッとします。
そして、慣れていない故の失敗もあると思うので、いつも初期作品が怖くて見たくなくなってしまいます。それが一番悪い考え方かもしれませんが、目を背けたくなります。
そうして今回、パクりについて考えたのですが、賞へ応募するに当たって、普段より更に、気を使わなければならない時期に来たことに気が付きました。
今回電撃小説賞へ“死を恋う神に花束を”応募することを、前々から近況ノートへご報告していました。その場合、内容へシビアになるのは承知で応募はしているのですが、面白さや技術以前の、模倣(パクり)、パロディ、などの大変デリケートな部分への配慮については、あまりまだ対応しておりませんでした。
実は今回の応募作品“死を恋う神に花束を”は、何も考えずに書いた、行き当たりばったりな物語なのです。と、言うわけで《ガンガン書くぞ!》方式なので、正直何も考えていません。そういった作品である上、更に【改訂版】と銘打った、初期は5〜6年前の古い、初めて書いた作品なのです。明らかに何も考えていない趣味作品であり、応募するに当たって、配慮すべき点をかなり怠っているおそれがあります。
(もちろん、自分では模倣しているつもりはなく、全ての作品を書いております)
だらだら書きましたが、要は無意識にパクった表現や、パロディをしたことを忘れている危険性があるので、【改訂版】でありながら、もう一度、読み返しと、更に修正を必要としている場合があります。話の筋自体は変わらなくても、表現が怪しい場合は、随時更新していくので、お読みになった後、修正されている可能性が大いにあります。
筆者の力量不足で、大変失礼で申し訳ない、恥ずかしい修正作業となるかもしれませんが、今後正しい作品を作る為の、とても大事な作業だと思われます。
色々な経緯のある変な作品ですが、書き出した以上は、小説作品として、形式を守り完結させられるよう、頑張りたいと思います。そして、修正作業については、応募作品だからと手を入れるだけではなく、もう一度読み返して、多くの方に対し、失礼な作品とならないよう心掛けていきますので、今後ともよろしくおねがいします。