“死を恋う神に花束を”の1章が全て投稿完了となります。明後日17日から新章となる2章が始まります。
以前書いたあらすじを再掲載します。
・あらすじ
ある村から少女が一人逃げ出した。保安官詰所で保護されたのだが、村の緊急事態へ保安官では対応出来ない為に、ステルスハウンドへ救援が要請された。そこで任務に当たる事になったのは、“影の猟犬”――ゴーストという特殊技能を持つ兵士達だった。
影の副隊長チェスカル・マルクルは班員二人を連れて、コールデルタ国、その妖樹の森に閉ざされた、ローザ村向かう事となった。ローザ村へ続く唯一の道は、妖樹の森を貫く一本道。
三人はオンボロ車で道を行くのだが、ルークが悪路にダウン。仕方なく路肩に車を停めるのだが、チェスカルは道と森の境界線で妖人と遭遇してしまう。血気天客の専門家であるルークが言うには、血の穢れは良くないというので、何もせず去ることを決めたのだが、突然の濃霧に襲われてしまう。
チェスカルが気づいたらそこは妖樹の森――その中だった。チェスカルは独り彷徨うのだが、一人の女児と出会う。
――幻覚。
チェスカルが女児を見ていると、あろうことか女児自らスカートを捲り……。
幻覚を手引きするのはいったい何者か、そして、チェスカル達猟犬へ枷られた戒めとは。猟犬の真実と絶望が明らかに――。
そして、“猟犬の主人”カイムがヘルレアとの性的行為による弊害により、主として猟犬との向き合い方の決断を迫られる。
――あなたは今も星空で独りなのですか。
ジェイドは主人を思い泣く。猟犬である彼では、カイムへ何もしてやれない。ジェイドは、ある人物へ救いを求めるのだった。
それ等全ての選択は、果たして最良か最悪か。窮地に立たされた、主人、王、猟犬、三種の関係性がついに動き出す。